更新日: 2022.12.27 家計

50代の貯蓄額は「1000万円以上」が平均! でも「貯蓄ゼロ世帯」は4分の1という結果に

50代の貯蓄額は「1000万円以上」が平均! でも「貯蓄ゼロ世帯」は4分の1という結果に
50代になると、若いころよりも収入が増えたけれど、子どもの学費や住宅ローンの返済などであまり余裕がないという人も多いのではないでしょうか。また、定年がそろそろ視野にちらつき始め、定年後の生活やそのための貯蓄をしなければと考え始める年代かもしれません。
 
そこで本記事では、50代の人は平均的にどれくらいの貯蓄をしているのか、平均年収はどれくらいなのかを紹介します。
 
FINANCIAL FIELD編集部

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50代の平均貯蓄額と貯蓄額の中央値

厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査の概況」によると、世帯主が50代の1世帯当たりの平均貯蓄額は1075万4000円でした。この数値は多い、わが家はこんなに貯蓄はないと感じる50代の人も多いのではないでしょうか。
 
そこで、別の統計資料を基にして、実際のところはどうなのかを検証してみましょう。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)令和3年」によれば、世帯主が50代で金融資産を保有している世帯の金融資産額の平均は1825万円、中央値は800万円です。
 
ところで、世帯主が50代の二人以上世帯で金融資産を保有していない世帯は23.2%と、全世帯の4分の1弱の割合を占めています。金融資産を保有していない世帯も含めた、世帯主が50代で二人以上世帯の金融資産額の平均は1386万円、中央値は400万円という結果になりました。
 
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)令和3年」によれば、50代の単身世帯で金融資産を保有している世帯の金融資産額の平均は1675万円、中央値は675万円です。一方、50代の単身世帯で金融資産を保有していない世帯は35.7%と全体の3分の1を超えています。
 
金融資産を保有していない世帯も含めた50代で単身世帯の金融資産額の平均は1067万円、中央値は130万円になりました。二人以上世帯、単身世帯ともに金融資産のあり・なしで平均値と中央値には大幅な差が見られます。平均値は高額資産を保有している少数の世帯によって影響を受けるため、実際とはかけ離れた金額になりがちです。
 
中央値は調査対象となった世帯を金融資産保有額の多い順(もしくは少ない順)に並べた際に中央に位置する世帯の金融保有額を示したもので、実態に近い結果になっているといわれています。
 

50代の平均給与

国税庁の「令和3年分民間給与実態統計調査調査結果報告」によれば、男女合計の平均給与は50~54歳が520万3000円、55~59歳が529万円でした。男女別に見てみると、男性は50~54歳が664万円、55~59歳が689万円で、55~59歳の平均給与は男性の全年齢を通じて最も高くなっています。女性は50~54歳が328万円、55~59歳は316万円です。
 
50~54歳の平均給与は45~49歳と同等で、55~59歳はやや少なくなっています。女性の場合は25~29歳も50~54歳と同じ金額になっており、年代によって多少の金額差はあるものの、さほど大きな違いはありません。
 

50代の平均貯蓄額は1000万円を超えているが実態に近いとされる中央値との隔たりは大きい

世帯主が50代の世帯の平均貯蓄額は1000万円以上という統計結果がありますが、少数の高額貯蓄世帯に影響されて平均値が高くなっている傾向です。
 
実際は、二人以上世帯の約4分の1、単身世帯の約3分の1は貯蓄がまったくありません。貯蓄がまったくない世帯も含めた貯蓄額の中央値で見てみると、二人以上世帯は400万円、単身世帯は130万円という結果になりました。平均値と比べて中央値のほうが実態に近い金額になります。
 

出典

厚生労働省 2019年国民生活基礎調査の概況

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)(令和3年)

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)(令和3年)

国税庁 令和3年分民間給与実態統計調査 調査結果報告

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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