更新日: 2023.02.27 家計の見直し

通信費が大幅に安くなる!?「格安SIM」の魅力と大手キャリアとの違い

通信費が大幅に安くなる!?「格安SIM」の魅力と大手キャリアとの違い
「格安SIMと大手キャリアの違いを知りたい!」「格安SIMのメリット・デメリットってなに?」「大手キャリアの方が合うパターンもあるの?」
 
こんな疑問をお持ちではないでしょうか?
 
格安SIMは、3大キャリアと呼ばれるNTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの携帯料金と比べて、比較的安く利用できる通信サービスです。近年テレビCMなどでも多く宣伝されているため、格安SIMに乗り換えたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
 
そこで今回は、格安SIMをよく知らない方のために、格安SIMのメリットやデメリットについてまとめました。ぜひ最後までご覧ください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

格安SIMと大手キャリアの特徴比較

大手キャリア3社と格安SIMには、複数の違いがあります。特徴ごとに次の表にまとめているので、見ていきましょう。
 

格安SIM 大手キャリア
初期費用 事務手数料無料
(一部のプランはかかる)
平均3300円の事務手数料がかかる
通信速度 時間帯によっては遅くなる 速い
店舗数 基本的にはない 全国に店舗がある
回線設備 大手キャリアから回線設備を借りている 自社の回線設備を使用している
キャリアメールの有無 無し 有り
キャリア決済の有無 無し 有り

※筆者作成
 
格安SIMは格安なぶん、キャリアメールやキャリア決済などのサービスは存在しません。これらのサービスを普段利用している方は格安SIMには向いていないかもしれないので、注意しましょう。
 

格安SIMのメリット3選

格安SIMには下記3つのメリットがあります。
 

・月額料金が格段に安い
・契約期間に制限がない
・安くスマホ端末を購入できる

 
では、メリットを1つずつ見ていきましょう。
 

メリット1:月額料金が格段に安い

格安SIMの最大のメリットは、月額料金が安い点です。大手キャリアと比較すると、2分の1から3分の1の料金で利用ができます。
 
格安SIMは特に、1ギガバイト~20ギガバイトの範囲内で利用すると料金が安くなります。そのため、使用量がこの範囲内の方は、格安SIMに乗り換えることでとてもお得になるでしょう。
 

メリット2:契約期間に制限がない

大手キャリアは、数年に一度の自動更新プランで契約するケースがほとんどです。しかし格安SIMの場合、最低利用期間でプランが設定されています。
 
例えば、最低利用期間が1年であれば、1年以降はいつ解約しても解約金がかかりません。最低利用期間さえ問題なく利用していれば、そのあとは契約期間に縛られる心配はないのです。
 

メリット3:安くスマホ端末を購入できる

格安SIMはSIMカードを契約すれば、使用する端末に決まりはありません。そのため、ネット上で安価なフリースマホを購入しても使用できます。
 
また、格安SIM各社でも安い端末を販売しており、その金額は約1万円から用意されています。大手キャリアでは、これほど安い端末は購入できないため、お得といえるでしょう。
 

格安SIMのデメリット2選

格安SIMには下記2つのデメリットがあります。
 

・通信速度が安定しない
・実店舗にてサービスが受けられない

 
では、デメリットも1つずつ見ていきましょう。
 

デメリット1:通信速度が安定しない

格安SIMは、NTTドコモ・au・ソフトバンクなどの大手キャリアから回線設備を借りてサービスを提供しています。そのため、大手キャリアの利用者より優先度が低いのが現実です。
 
通勤時間帯やランチタイムなど、ユーザーが集中する時間帯は通信速度が落ち、不安定になるケースが多いです。
 

デメリット2:実店舗にてサービスが受けられない

格安SIMは実店舗がないため、他社からの乗り換え手続きは自分で行わなくてはいけません。利用途中で本体やサービスに不具合が生じた時も、サポートは基本的にオンライン上で行われます。
 
大手キャリアのように対面で説明を受けられないので、オンラインでの手続きに慣れていない方には難しく感じるでしょう。
 

大手キャリアがおすすめの方

格安SIMは大手キャリアより安く利用できますが、その分デメリットもあります。
 
メリットとデメリットを把握したうえで、大手キャリアを利用するのがおすすめなのは、以下のような方です。
 

・月にどれくらいのギガ数が必要なのか、電話はどれくらいかけるかなど、自分の利用状況を把握していない方
・現在フィーチャーフォンを使用していて、スマートフォンへの乗り換えは検討していない方
・通信制限に悩まされず、スマホ端末を快適に使用したい方
・サポートを実店舗で受けたい方
・キッズ携帯を利用している未成年の方

 
当てはまる項目があった場合は、大手キャリアの継続をおすすめします。
 

自分に合った携帯会社を見つけよう

格安SIMは利用料金がかなり安いのでとても魅力的ですが、その分デメリットも存在します。反対に、大手キャリアは少し高めの金額を支払う分、利用者にとってメリットとなる点が多くあります。どちらか一方がいいわけではないので、まずはメリット・デメリットをしっかり把握しましょう。
 
最終的に格安SIMに乗り換えた方も、大手キャリアの継続に決めた方も、ご自身にとって最適な選択であれば問題はないでしょう。この記事を読んで、どの携帯会社を利用するか、今一度ご検討ください。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部