更新日: 2023.03.16 その他家計

一人暮らしの「酒代」っていくらですか? 月1万円近くかかりますが飲みすぎでしょうか…?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

一人暮らしの「酒代」っていくらですか? 月1万円近くかかりますが飲みすぎでしょうか…?
日々の楽しみをお酒に見いだしている人は少なくないでしょう。中には「ついつい飲み過ぎてしまう」という人もいます。そこで気になるのが、自分が酒に使っている金額が一般的には多いのか少ないのかという点です。
 
一人暮らしをしていると、消費感覚も独自のものとなりがちです。今回は、一人暮らしの世帯の酒代について統計データを基に解説するとともに、飲酒を控えるメリットも紹介します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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単身世帯が酒類の購入に使う金額

総務省統計局による家計調査には「1世帯当たり年間の品目別支出金額」というものがあります。酒に関するデータも含まれているので、これを基に単身世帯の1ヶ月当たりの酒代についてみていきましょう。
 

・1ヶ月当たりの酒類の購入金額

同調査結果によると、単身世帯における1世帯当たりの「酒類」の支出金額は、年間約2万8000円となっています。うち勤労者世帯は約3万円です。やはり働いている人は酒を多く購入している傾向があるようです。
 
これを1ヶ月当たりに計算し直すと2300~2500円ほどとなります。ちなみに、飲料の中で単身世帯が最も支出しているのが、この酒類です。
 

・購入金額の多い酒類は?


 
同調査結果によると、購入金額別で単身世帯が最も多く購入している酒類は「ビール」です。年間8600~1万円ほど費やしています。
 
次に多いのは「発泡酒・ビール風アルコール飲料」で4900~5100円ほど、それに「チューハイ・カクテル」が2700~3900円ほどで続きます。さらに「ワイン」は2500~3000円ほどの購入金額となっています。いずれも数字の小さい方が単身世帯全体のデータで、大きい方が勤労者世帯に限ったデータです。
 
「焼酎」は3000~3900円ほどの購入金額となっていますが、他の酒類とは異なり、小さい数字が勤労者世帯のデータ、大きい数字が単身世帯全体のデータと逆転しています。ここから、焼酎は「働いていない単身者」が多く好んで飲んでいる傾向であることがうかがえます。
 

外食における飲酒代は?

同調査では、外食における飲酒代のデータも公表されています。1単身世帯当たりの外食における「飲酒代」は、年間で約2万1000円です。うち勤労者世帯は約3万6000円となっています。
 
やはり、同じ一人暮らしでも勤労者世帯の方が外食における飲酒代に多く使っているようです。これを1ヶ月当たりの金額に直すと、1750~3000円となります。
 

飲酒を控えるメリット

一人暮らしの月の「酒代」が1万円であれば、統計データと比較すると、多いと言わざるをえません。勤労者世帯でも、1ヶ月当たりの酒類の購入金額と外食における飲酒代を足しても5500円ほどです。2倍とまではいきませんが、それに近い酒代を毎月費やしている計算となります。
 
飲酒の習慣を一般的な水準まで落とすだけでも、毎月4000~5000円の余裕が生まれます。その金を貯蓄や投資へと回し、将来へと備えることもできるでしょう。また、飲酒量が減れば健康にもよい効果が期待できます。
 
飲酒を控えることのメリットは決して小さくはありません。まずは1ヶ月当たりの酒類の購入金額を2500円程度、外食における飲酒代を3000円程度に抑えることを目標に、生活習慣の改善へと取り組んでみましょう。
 

月1万円の酒代を一般水準にするだけで得られるお金と健康

総務省統計局の家計調査によると、一人暮らしの人が1ヶ月当たりに酒類の購入に使う金額は2500円ほどです。外食における飲酒代は、働いている人であれば3000円ほどとなっています。
 
一般的にみれば、月に1万円の酒代は多いといえます。この金額を統計データに近い水準まで落とすだけで、毎月4000円ほど支出が減ります。また、健康的にもよい効果が得られるため、飲酒の習慣も併せ、酒代を見直す価値は大いにあるでしょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査 <品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額 表番号 9(2022年)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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