更新日: 2023.03.22 その他家計

「一人暮らしで自炊」vs「実家暮らしで週3外食」どちらの方が節約できる?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「一人暮らしで自炊」vs「実家暮らしで週3外食」どちらの方が節約できる?
家計の節約のために、食費を抑えたいと思っている人も多いのではないでしょうか。一人暮らしの場合には自炊すれば、食費が節約できます。実家暮らしの場合には、外食の回数を少し控えてみるとよいかもしれません。
 
本記事では、一人暮らしで自炊する場合と実家暮らしで週3回外食をする場合を想定して、どちらが節約効果が高いのかを検証していきます。
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一人暮らしで自炊する場合

まずは、一人暮らしで自炊するケースからみていきましょう。一人暮らしをしている人は、1ヶ月間でどの程度の食費がかかっているのでしょうか。総務省が2022年に実施した家計調査によると、単身世帯の食費の月額平均は、3万9069円でした。
 
性別ごとの内訳は、男性は4万1595円、女性は3万6860円という結果です。男性は女性と比べて、食費が数千円ほど高い傾向です。男性は体力があり、たくさん食べる人が多いので、食費が高くなってしまうのも仕方がないのかもしれません。
 
ちなみに、家計調査によると、単身世帯の外食費の月額平均は、7840円でした。単身世帯の食費の月平均額3万9069円から、この外食費を差し引いた金額は、3万1229円です。
 
つまり、一人暮らしの人が外食を一切やめて自炊すれば、1ヶ月間の食費を31229円にまで下げることが可能となるのです。年間に換算すると、9万4080円もの食費の節約効果が得られます。
 

実家暮らしで週3回外食する場合

次に、実家暮らしで週3回のペースで外食をするケースについて、みていきましょう。外食にかかる費用は、飲食店のランク、食事の内容や量などによって異なります。
 
高級店でばかり食事をしていたら、当然のことながら外食費が高くなってしまいます。反対に、ファミリーレストランやファストフード店のような手ごろな料金の飲食店を利用すれば、外食をかなり安く抑えることができます。
 
ウェブメディアの暮らしニスタが行った調査によると、家族で外食をする場合の1人あたりの予算は、ランチ代1000円、ディナー代1500円が最も多い結果となりました。
 
ここでは、この金額をもとにして週3回外食する場合の費用についてみていきましょう。ランチを2回、ディナーを1回とした場合の1週間の外食費は、3500円になります。1ヶ月間を4週間とすると、1万4000円の外食費がかかることになります。
 
なお、総務省の家計調査によると、二人以上世帯の食費の月額平均は、7万7474円でした。そのうち、外食費は1万881円という結果でした。単身世帯の外食費の平均額は7840円なので、この結果からは1人暮らしよりも、実家暮らしの方が外食にお金をかけている人が多いことが分かります。
 

食費を入れないならば実家暮らしの方が節約になる

一人暮らしで外食を一切せずに自炊をした場合は、1ヶ月間で3万円程度の食費がかかります。一方、実家暮らしでは、週3回外食した場合でも1ヶ月間の外食費は、1万4000円しかかかりません。一人暮らしよりも、実家暮らしの方が半額近くも食費を抑えることができます。
 
ただし、食費の節約ができるのは、実家暮らしで家に食費を一切入れない場合です。実家で暮らしている人の中には、家族や同居人に対して食費を渡している人もいることでしょう。毎月3万円以上の食費を家族へ渡している場合には、一人暮らしで自炊をしたほうが食費が安くなる可能性があります。
 

ライフスタイルに合った食費の節約方法を考えよう

一人暮らしで自炊をする場合と、実家暮らしで週3回の外食のどちらがコスパがよいのかは一概にはいえません。一人暮らしの場合には、食材代のほかに光熱費も自分で全額支払わなくてはなりません。
 
料理に時間をかけてしまうと光熱費が高くなる場合がもありますので、その点も頭に入れながら、食費の節約を考える必要があります。
 
実家暮らしの場合は、お店のランクや1回あたりの予算によって、外食費が大きく変動します。実家に食費を入れなければ、一人暮らしよりも食費を抑えることができるでしょう。自分のライフスタイルに合わせて、最適な節約方法を考えてみてください。
 

出典

e-stat 家計調査 家計収支編 単身世帯
e-stat 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯
ウェブメディア「暮らしニスタ」 リアルな主婦の本音リサーチ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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