更新日: 2023.05.12 その他家計

「自動車税」の支払いがきつい! いっそ「カーリース」のほうがコスパが良い?

「自動車税」の支払いがきつい! いっそ「カーリース」のほうがコスパが良い?
車は購入してからも、維持するためにさまざまな費用がかかります。中でも、毎年発生する自動車税を負担に感じる人も多いのではないでしょうか。自動車税は総排気量により税額が決まり、4月1日時点の所有者が支払う必要があります。
 
一方、車を長期にわたって借りられるカーリースでは自動車税を払う必要はありません。本記事では、車を購入した場合とカーリースした場合の総額を、自動車税などの諸費用を含めて比較します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

車を購入した場合の総費用は?

排気量1000cc、購入価格200万円の普通自動車を例に挙げて見ていきましょう。まず、購入時には車両本体の価格に加えて、消費税、環境性能割、自動車リサイクル料などの税金がかかります。自賠責保険料、登録費用、車庫証明費用なども発生するため、車両本体の10~20%を諸費用として用意しなければなりません。購入価格が200万円であれば、諸費用の相場は20~40万円程度です。
 
車両の維持費としては、自動車税、車検費用、保険料、メンテナンス費用などがあります。排気量1000ccの乗用車の自動車税は2万9500円です。
 
車検費用、保険料、メンテナンス費用は走行距離によっても大きく異なりますが、今回は平均的な金額として車検費用5万円、保険料5万円、メンテナンス費用3万円とします。車両維持費の合計は16万程度となり、200万円で車を購入した場合の総費用は、1年間で250万円前後です。
 

カーリースを利用した場合の総費用は?

カーリースとは、リース会社と契約をして車を貸し出してもらうサービスです。車の所有者はリース会社となるため、利用者は借りたい期間だけ使用料金を支払って使います。カーリースでは、月額料金に税金や保険料が含まれているため、利用者が個人で支払う必要はありません。
 
リース会社やサービス内容によって異なりますが、カーリースは契約年数が長いほどリーズナブルに利用できます。あるリース会社では、先ほどの排気量1000cc、200万円の普通自動車の場合は、1年契約で月額10万5005円、11年契約で月額2万4040円の価格が設定されています。1年契約の総費用は約126万円です。
 
1~2年だけ乗るのであれば、購入するより費用を抑えることができますが、契約期間が長いほど月額料金に含まれていないメンテナンス費用が高くなる可能性があります。
 

車の購入とカーリースはどっちがお得?


 
1~2年の短期間だけの利用であれば、購入するよりカーリースの方がお得です。自動車は車両本体価格だけでなく、購入時にさまざまな税金がかかるため、初期費用を負担に感じる場合はカーリースが向いています。カーリースは契約期間が長いほど月額料金が安くなりますが、ライフプランを考えて計画的に利用することが大切です。
 
結婚や出産などで家族構成が変わると、最適な車も変わります。月額料金に含まれていないメンテナンス費用が発生するとトータルコストが上がるため、価格の安さだけでなく長期的な視点で考えることが大切です。
 

カーリースの月額料金には自動車税も含まれている

カーリースの月額料金には、自動車税などの税金や保険料が含まれています。車両購入時の初期費用を負担に感じる場合や1~2年だけ利用したい場合は、カーリースが向いています。
 
カーリースは契約年数やサービス内容によって料金が変わるため、自分に合ったプランを見つけることが重要です。長期で利用するときは、走行距離やメンテナンス費用についてしっかりと確認したうえで契約を結びましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー