更新日: 2023.05.16 その他家計

エアコンの掃除が面倒…「フィルター」や「室外機」を掃除しなかったら電気代はどうなる?

エアコンの掃除が面倒…「フィルター」や「室外機」を掃除しなかったら電気代はどうなる?
寒い冬や暑い夏、快適に過ごすために欠かせないエアコン。エアコンは衛生面からはもちろん、節電の面からも定期的に掃除することが重要だといわれています。ただ、エアコンの掃除はどうしても面倒に感じてしまうものです。実際にフィルターや室外機を掃除しない場合、電気代にどのような影響があるのでしょうか?
 
そこでこの記事では、エアコンのフィルターや室外機を掃除しない場合の電気代について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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エアコンのフィルターや室外機が汚れていると電気代にどのような影響がある?

エアコンの電気代を節約するためには、フィルターや室外機をきれいに保つことが重要だといわれています。
 
例えば、フィルターが汚れていると余計な負荷がかかり、冷暖房効率が下がります。その結果、余計な電気代がかかってしまうのです。これは風の通り道がふさがれてしまい、空気の吸い込みが低下してしまうことが主な原因です。
 
ダイキン工業株式会社では、10年以上前のエアコンで約3年分のホコリがたまっているフィルターを使用した場合と、フィルターを掃除した場合とで、消費電力の違いを調査しました。
 
その結果、フィルター掃除をした場合はしなかった場合と比較し、5割程度の消費電力削減になったとしています。また、フィルター掃除と室外機周辺の片付けをした場合、無駄な消費電力量約105%の削減になったと示しています。
 
ただし、調査は厳密な同条件での比較ではないため、住宅や使用するエアコン、気候などの要因によっても結果は変わるため、あくまでも参考程度にとどめましょう。
 
環境省では2週間に一度の定期的なフィルター掃除を呼びかけており、目詰まりを解消することによって冷房使用時で約4%、暖房使用時で約6%の消費電力削減につながるとしています。このように、節電のためには定期的なフィルター掃除や室外機周辺の片付けが必要といえるでしょう。
 

節電につながる!エアコンのフィルターの掃除・お手入れの方法

エアコンの電気代を節約するためには、定期的なフィルターの掃除が不可欠です。そこで、ここではフィルターを掃除する基本的な手順を解説します。
 
まず、エアコンの電源を切った上でコンセントを抜きます。続けて、エアコンの下に汚れ防止の新聞紙を敷いておきましょう。
 
新聞紙を敷いたら、エアコンの前面パネルを開き、掃除機を使ってフィルター表面のホコリを吸い取ります。次に、フィルターを取り外して新聞紙の上に載せ、そのまま掃除機でまずフィルターの外側、その後に内側のホコリを丁寧に取り除きます。このとき、内側の面からホコリを吸い取ると、目詰まりを起こしやすいため注意しましょう。基本的なお手入れはこれで完了です。
 
もしもフィルターの汚れがひどい場合は、シャワーでフィルターを水洗いします。水洗いの際は、先に内側からシャワーをかけ、次に外側のお手入れをします。洗い終えたら、しっかりフィルターを乾燥させて完了です。室外機は風通しの良いところに設置し、吹き出口周辺にあるものを整理しておきましょう。
 

エアコンのフィルターを定期的に掃除して節電につなげよう

エアコンのフィルターが汚れていると、余計な負担がかかり、電気代が高くなる原因になります。2週間に一度程度を目安にして、こまめにフィルターを掃除することがおすすめです。
 
また、室外機の吹き出口周辺に物があり散らかっていると、エアコンの効きが悪くなってしまいます。室外機の周りにはなるべくものを置かないようにして、整理整頓しましょう。
 

出典

環境省 家庭でできる節電アクション

環境省 オフィスでできる節電アクション

ダイキン工業株式会社 フィルター掃除と室外機周辺の片付けによるエアコンの節電効果を検証

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー