更新日: 2023.06.02 その他家計

「家賃」の払い過ぎ!? 家賃交渉を成功させる3つのポイントとは?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「家賃」の払い過ぎ!? 家賃交渉を成功させる3つのポイントとは?
昨今、日本の高齢化社会や人口減少の影響により、空き家の増加が問題となっています。空き家が増えることで、防災性や防犯性の低下、風景・景観の悪化などの影響が考えられます。
 
国土交通省の調べによると、空き家の総数は1998年から2018年の20年の間で、約1.5倍(576万から849万戸)に増加しているとのデータが出ました。
今後も、空き家数の増加が推測されており、増加を防ぐために、さまざまな措置や取り組みが実施されています。
 
このように、空き家率が増加することで、不動産・賃貸業界への影響も考えられるでしょう。地域によっては、需要と供給のバランスが崩れて、不動産価格が低下する可能性があるとされています。
 
そこで今回は、家賃を下げられるかもしれない理由や、家賃交渉の方法をご紹介します。物件を探している人や、引っ越しを検討している人は、参考にしてください。
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家賃が下がるかもしれない三つの理由

物件の家賃が下がる場合には、いくつかの理由があります。
 
これからご紹介する三つの理由を把握したうえで、物件を選ぶことで、家賃交渉がしやすくなるかもしれません。
 

地域の家賃相場よりも家賃が高い

初めに不動産業者が設定した家賃が、周囲の相場よりも高い場合、近い将来家賃が下がることがあります。
 
しかし、立地や条件がよくて人気の物件は、家賃相場より高いままで取り引きされることもあるため、一概には安くなるとはいえません。
 

なかなか借り手がつかない

なかなか借り手がつかず、空室状態が続く物件は、家賃が下がることがあります。
 
この場合は、家賃交渉をすることで、応じてもらえる可能性が高くなります。それは、家賃を下げてでも入居してもらったほうが、利益が出ると考えられるためです。
 
ただし、借り手がつかない理由によっては、注意が必要な物件もあります。例えば、駅から遠いなどの立地条件がよくない場合です。条件があまりよくないケースでは、自分がそこに住んで生活をする場合に不自由はないかを、十分に検討したうえで決めましょう。
 

築年数が長い

築年数が長くなって、経年劣化が起こっていると、家賃を下げざるを得ないケースがあります。
 
また、周囲に新築のマンションなどのライバル物件が増えると、地域の家賃相場よりも低く設定することもあるそうです。
 
しかし、かならずしも、築年数が長くなれば、家賃が下がるわけではありません。
 

賢い家賃交渉のポイントとは?

では実際に、家賃交渉する際のポイントを3点、ご紹介します。
 
家賃交渉に成功するには、これらのポイントをしっかりと把握して、事前に対策することが大切です。
 

周囲の家賃相場を確認する

家賃交渉の際に、値下げを後押しできる情報や根拠があると有利です。特に、周囲の家賃相場が、自分の物件の家賃よりも低い場合、交渉しやすいとされています。
 
家賃相場は、インターネットを使って、物件エリアの住宅情報を調べれば分かります。自分の物件と似たような条件の部屋を探して、確認してみましょう。
 

家賃交渉の時期に注意する

家賃交渉は、成功しやすい時期があるとされています。主に、6~8月が不動産のオフシーズンとされているため、その時期が狙いどきです。
 
しかし、あくまでも目安ですので、かならず安くなるわけではありません。
 

入居を決めてから交渉するとよい

入居を決めてから交渉すると、応じてくれやすくなります。
 
「家賃を○○円にしてくれたら入居します」と、交渉時に入居する意思を伝えることがポイントです。お互いが納得できる交渉条件にしましょう。
 

家賃交渉してお得に引っ越しを

なるべく、毎月の支出を抑えるためには、家賃などの固定費を減らすことが大切です。
 
しかし、家賃交渉したからといって、かならずしも成功するわけではありません。今回ご紹介したポイントを押さえて、賢く家賃交渉しましょう。
 
まずは、周囲の家賃相場を把握することが、家賃交渉を成功させるコツです。
 

出典

国土交通省 第1回空き家対策小委員会 配布資料 資料3 空き家政策の現状・課題及び検討の方向性 空き家政策の現状と課題及び検討の方向性

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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