コンセントにスマホの「充電器」を挿しっぱなしをやめるとどのくらい節電になる?
配信日: 2025.05.18

本記事では、充電器を差しっぱなしにすることで発生する電気代やリスク、そして節電と安全を両立するための方法について詳しく解説します。

ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
目次
充電器を差しっぱなしにすると電気代はどれくらい?
スマートフォンの充電器をコンセントに差しっぱなしにしていると、待機電力としてわずかながら電力を消費します。電気代は「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間×料金単価(円/kWh)」の計算式で求められます。
少し古いデータになりますが、経済産業省 資源エネルギー庁「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要」によると、スマートフォンなどの充電器の待機時消費電力は、0.34Wです。
料金単価は公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が令和4年7月22日に改定した31円/kWhで、1ヶ月(30日)の電気代を計算してみましょう。
・0.34W÷1000×24h×30日×31円/kWh=約7.6円
1ヶ月あたり約7.6円とわずかですが、1年間で約92.3円の電気代がかかることになります。
電気代以外のリスク:バッテリー劣化や火災の可能性
電気代以外にも、充電器を差しっぱなしにすることによるリスクも考慮する必要があります。例えば、充電が完了した後もスマートフォンを接続したままにしておくと、バッテリーの劣化を早める可能性があります。
また、充電器やケーブルにほこりが溜まると、トラッキング現象による火災のリスクも高まります。更に、非正規品の充電器を使用している場合は、安全性に問題があることもあるため注意が必要です。
充電器を正しく使って節電と安全を両立する方法
充電器を安全かつ効率的に使用するためには、以下の点に注意しましょう。
・充電が完了したら、スマートフォンを充電器から外し、充電器もコンセントから抜く。
・充電中はスマートフォンを高温の場所に置かないようにする。
・定期的に充電器やコンセント周りのほこりを掃除する。
・正規品の充電器を使用し、劣化や破損が見られる場合は早めに交換する。
・スイッチ付きの電源タップを使用して、簡単に電源のオン・オフを切り替えられるようにする。
これらの対策を講じることで、電気代の節約だけでなく、安全性の向上や機器の寿命延長にもつながります。
まとめ:差しっぱなしをやめることで得られるメリット
スマートフォンの充電器をコンセントに差しっぱなしにしておくことで発生する電気代は微々たるものですが、安全面や機器の寿命を考慮すると、使用後はコンセントから抜く習慣をつけることが望ましいです。
また、非正規品の充電器を使用している場合や、ほこりが溜まりやすい環境では、火災のリスクが高まる可能性があります。日々のちょっとした心がけが、節電だけでなく、大切な家族や住まいを守ることにもつながります。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー対策課 平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー