
私立小学校と公立小学校の学費は、実際にどのぐらい違うのでしょうか。文部科学省がまとめた「平成28年度子供の学習費調査」のデータを参考に比較してみましょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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公立小学校の実態
公立小学校に子どもを通わせた場合に、年間にかかる学習費総額の平均は約32万2000円です。そのうち、小学校の学校教育費は約6万円です。公立小学校では授業料が発生しないため、学校にかかる費用は大きくなりません。費用の中でも、「図書・学用品・実習材料費」などの経費的な費用が、3割以上を占めています。
学校以外の塾や習い事などにかかる学校外活動費は年間約21万円8000円ですが、うち学習塾や参考書類などが含まれる補助学習費は約8万3000円です。公立小学校に通わせた場合、スポーツ・レクリエーション活動や地域活動、芸術文化活動などの、その他の学校外活動費のほうに費用をかける傾向がみられました。
私立小学校の実態
一方、私立小学校に通わせた場合、年間にかかる学習費総額の平均は約152万8000円となります。学校教育費は約87万円で、そのうち過半数の約46万1000円が学校の授業料です。また、私立小学校には入学金がかかるため、学校納付金の金額も約22万6000円と高額になります。
また、私立小学校に通った場合、学校外活動費についても年間約61万3000円で、補助学習費とその他の活動費はほぼ半々でした。私立小学校に通わせると授業料が高いというイメージがありますが、実際には学校以外の教育にかける費用も大きいことが特徴です。私立小学校を選ぶ家庭では教育への意識が高く、あらゆる面から子どもの教育にお金をかける傾向があると考えられます。
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公立と私立を比較するとこんなにも差が出る
子どもを公立小学校に通わせた場合の6年間の学校教育費は約36万円ですが、私立小学校の場合には約522万円となります。学校にかかるお金だけを単純に比較すると、私立小学校は公立の14倍以上もの費用がかかるのです。
また、注意したいのは私立小学校に通わせる場合、学校教育費だけでなく、学校外教育費にも大きな費用がかかりやすいという点です。塾や習い事の費用まで含めると、私立と公立では6年間で約720万円もの差となります。
私立小学校への入学を考えている場合、主に学校にかかる費用である学校教育費にばかり目が行ってしまいがちですが、学校以外の教育費についても想定しておくことが重要です。学費は小学校だけでなく、中学、高校、大学とかかります。これらを踏まえたうえで、私立か公立かを考えていくことが必要です。
まとめ
子どもを私立小学校に通わせた場合と、公立小学校に通わせた場合の費用を比較しました。小学校在学中の学費総額を考えると、私立を選ぶと公立の4.7倍ほどの費用がかかります。
また、私立小学校を受験する場合には、受験準備費用も必要ですので、子どもを私立小学校に通わせたいとお考えなら、余裕を持った教育資金の準備が必要です。
出典:文部科学省「平成28年度子供の学習費調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部