
アレンジすれば食べられるけどそんな余裕がない野菜の皮や、冷蔵庫の奥の方に眠っていた消費期限切れの食材、そして子どもの食べ残し……など、意外に量があるものです。
消費者庁消費者政策課が発表した「食品ロス削減関係参考資料」(※1)によると、日本の1人当たりのフードロス量は、年間51kgにも及ぶのだとか。
今回は、フードロスと家計の関係について見ていきましょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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家計を圧迫する食費とフードロス
「食品ロス削減関係参考資料」によると、フードロスの内訳は以下のとおり。
・事業系廃棄物由来:約357万トン
・家庭系廃棄物由来:約289万トン
これを見ると、フードロスの約半分は家庭から出ているということがわかります。お店などのゴミがほとんどかと思いきや、意外に家庭のフードロスも多いのですね。
<1世帯当たり1ヶ月間の消費支出の内訳(総世帯の平均)>
1位:食料 25.7%
2位:その他の消費支出 20.7%
3位:交通・通信 13.4%
4位:教養娯楽 10.4%
5位:光熱・水道 7.4%
家庭の消費支出の平均は、24万2425円。そのうちの1/4を食費が占めているということがわかります。しかもこれは、消費支出の内訳の1位!家庭でのフードロスの量を減らせば食費を抑えることにつながり、結果家計が助かるというわけですね。
では、具体的に家庭でのフードロスはどのような内容になっているのでしょうか。
<食品ロスの発生要因・家庭系>
・食べ残し 13.6%
・手つかず食品 10.3%
やはり想像に易い内容となっていました。
その日の体調でどうしても食べ残してしまう場合もありますが、なるべく多くつくりすぎないことを心がけるといいのかもしれません。また、定期的に冷蔵庫やキッチンの収納をチェックして、消費期限・賞味期限が近づいている食品を早めに食べきるようにしたいものです。
家庭でのフードロス、やっぱりみんなもったいないと思っていた!
次は、料理写真共有アプリ「SnapDish」を運営するヴァズ株式会社が発表した、「SnapDish みんなのアイディア集~余らせてしまう食材編~」(※2)を見ていきましょう。
みなさん、家庭でのフードロスをどう思っているのでしょうか。
<食材を余らせる(使いきれず捨てる)ことに抵抗を感じますか?>
・とても抵抗を感じる 73%
・やや抵抗を感じる 23%
やはり9割以上の人が、食材を捨ててしまうことについて抵抗を感じているようです。
<余らせる理由>
1位:品質(味・見た目・風味・食感)が劣化したから 69.0%
2位:消費期限を過ぎたから 49.6%
3位:量が多かったから 27.5%
4位:味が好みではなかったから 11.9%
5位:使い方がわからなかったから 9.2%
食材を余らせてしまう理由としては、品質の劣化と消費期限の超過が主、ということがわかります。
最後に、フードロスに対する抵抗感が伝わってくる、リアルな声をチェックしてみましょう。
<食材・生産者への罪悪感>
・世の中には食べられない方もいらっしゃる事や、それを育ててくださった皆様の気持ちを考えると、とても抵抗を感じます。
<経済的な損失意識>
・安いものを探して買っているのに捨てたら意味ないな、と凹みます。
・予算を考えて購入したつもりだったのに食材を捨ててしまうことがとても残念に感じてしまうため
・使うつもりで購入して、使い忘れたので、無駄をした感が強い。計画的に、購入しないともったいない思う
・もったいないし、買わなければお金も冷蔵庫のスペースも無駄にしなくて済んだのに、と思うので。
<社会問題への意識>
・フードロスが問題視される今、食料に困る人もいる中使いきれず捨てるのは抵抗があります。
・食品の廃棄量のニュースなどを見ると辛いから自分だけでもムダにしないようにしようと思ってるから
<その他>
・使いこなせてないのが悔しい
・食品がもったいなかったし自分のやりくりの下手さにがっかり
やはりみなさん、心苦しさを感じたり、自らの力量不足を悔やんだりしているようですね。特に「食品を無駄にしてしまっただけでなく、お金も無駄にしてしまった」というダメージが大きいことが伺えます。
家庭でのフードロスを減らし家計を軽くするためにも、購入・保存・調理など各プロセスで工夫をする必要がありそうです。
・なるべく使いきれるサイズを買う。
・カット野菜にして、冷凍。
・肉、魚は買ってきたら使いやすく小分け・下味付けして冷凍保存。
・余り物でみそ汁をつくる。
・一気に作り置きをする。
こんなことを意識しながら、家庭でのフードロスと家計を見直してみませんか?
※1 消費者庁消費者政策課「食品ロス削減関係参考資料」
※2 ヴァズ株式会社「SnapDish みんなのアイディア集〜余らせてしまう食材編〜」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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