更新日: 2020.05.12 働き方

「自分の得意」がお金になる?コロナ不況に備え、スキルシェアで副業

「自分の得意」がお金になる?コロナ不況に備え、スキルシェアで副業
最近、自分が持つスキルをお金に変えるサービスがあるのをご存じですか。例えば「ココナラ」は「知識・スキル・経験」などを売り買いできるスキルマーケットです。
 
もし、イラストが得意であればイラストを描いて必要な人に売ったり、英語が得意なら翻訳を請け負うといったことができます。
 
「ストアカ」は学びたい人と教えたい人をつなげる「まなび」に特化したスキルシェアプラットフォームです。Webライティングの手法の講座や、副業を始める講座などが人気のようです。自分の得意分野がネットを通じて誰かの役に立ち、しかも収入になるのは魅力ですよね。
 
「ココナラ」を運営する株式会社ココナラ(本社:東京都品川区)と「ストアカ」を運営するストリートアカデミー株式会社(本社:東京都渋谷区)は、10代以上の各ユーザー合計4221名を対象に「スキルシェアサービス利用者における副業に関する意識・実態調査」を共同で実施しました(※1)。早速結果を見てみましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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スキルシェアサービスによる副業を始めた人は、2019年からが半数近く

スキルシェアサービス提供者の利用目的を聞いたところ、「ココナラ」の利用者は、10〜30代は「お金を稼ぐ」が1位、40〜60代は「人の役に立つ」が1位でした。
 
「ストアカ」はすべての年代で「人の役に立つ」が1位となりました。自分の得意分野が誰かの役に立ち、しかもお金を稼ぐことができるなら一石二鳥ですね。
 
スキルシェアサービスによる副業を開始した時期を聞くと、2018年が16%、2019年が44%と圧倒的に多く、2020年1月以降が20%という結果になりました。また、ココナラやストアカでスキルシェアの副業をしている人の31%が大企業に勤務していることがわかりました。
 
2018年1月に厚生労働省の「モデル就業規則」から副業禁止規定が削除されたため、企業における副業解禁の動きが加速しました。そのため、2018年からぐっと増えたのでしょう。
 
また、リクルートキャリアの調査によると、2019年に副業を容認した企業は3割を超えました(※2)。そのため2019年に副業を開始した人が非常に増えたようです。今年も3月の調査の時点ですでに昨年の半数となっているので、この1年でさらに副業を始める人が増えそうです。

副業が本業にいい影響を与えているという人は6割

副業が本業にいい影響を与えているかという問いに対し、「はい」と答えた人は57%でした。どんな影響を与えているかを聞くと、1位は「本業のモチベーションが上がった」、2位は「コミュニケーションのとり方が向上した」、3位は「時間管理が上手になった」という結果になりました。
 
副業でスキルシェアサービスにスキル提供して良かったことについては、「自分の知識がお金というカタチになる喜びは相当なものだった」「本業の経験を副業で活かすことができていることはもちろん、副業での経験が本業にも活きているため、相互作用的に効率化やスキルアップにつながっていることを感じている」「会社にしがみつかない選択をしたくなったときのための準備ができる」といったようなコメントがありました。

新型コロナで自宅にいる時間が増え、余った時間で副業を

最後に、新型コロナウイルスによるスキルシェアサービス提供への影響を聞いてみました。
 
すると、「テレワークでの作業が増えたので、通勤時間が減り他の業務に時間を使えるようになった」というように、テレワークにより余った時間を副業に使っているという人もいれば、「時短勤務により、家にいる時間が増えたから。
 
また、今後コロナウイルスなど外的要因で本業の会社が倒産や給料が減る可能性もあるから」と、今後企業の業績が悪化する可能性を見越して、家にいる時間を使って副業を始めることでリスクに対応しようという人もいました。
 
外出自粛が続き、何もすることがないという人は、スキルシェアで自宅にいながら自分の得意としていることで副業をしてみてはいかがでしょう。もちろん、始めるときは勤務先が副業を認めているか、また、勤務先が認める副業の規定を必ず確認しましょう。
 
出典
※1:株式会社ココナラ・ストリートアカデミー株式会社「スキルシェアサービス利用者における副業に関する意識・実態調査」
※2:株式会社リクルートキャリア「兼業・副業に対する企業の意識調査(2019)」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部