更新日: 2020.07.06 その他家計

便利でおいしい「冷凍食品」人気の品目は?1人あたり年間いくら消費している?

便利でおいしい「冷凍食品」人気の品目は?1人あたり年間いくら消費している?
なにかと便利な冷凍食品。お弁当に活躍するのはもちろん、家での食事でもバンバン活用しているという方も多いのではないでしょうか。特に、テレワークを続ける家庭ではこれからもお世話になるのでは?
 
ひと昔前は、冷凍食品というとなんとなくネガティブな意見もありましたが、いまは便利なだけでなく、安心安全はもちろんそのおいしさにも注目が集まっています。
 
そんな冷凍食品ですが、私たちはどのくらい消費しているのでしょうか。一般社団法人日本冷凍食品協会が発表した「令和元年(1~12月)冷凍食品の 生産・消費について(速報)」(※1)を見てみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

1人あたりの冷凍食品消費量・金額は意外に多かった!

まず、令和元年の冷凍食品の国内生産量・金額を押さえておきましょう。
 
【冷凍食品の国内生産】
<業務用>
・数量:90万3125トン
・金額:3969億6100万円
 
<家庭用>
・数量:69万4194トン
・金額:3160億8800万円
 
<合計>
・数量:159万7319トン
・金額:7130億4900万円
 
桁が多すぎてなんだかよくわからなくなってしまいそうですが、なんと国内生産の冷凍食品市場は年間7000億円にも上っているようです。対前年比は数量が100.6%、金額が99.5%とのことで、金額はわずかに落ちているものの、生産量は増えているということがわかります。
 
また、業務用と家庭用を比べてみても、意外に家庭における冷凍食品の消費が多いという事実も。いまやすっかり一般に馴染んでいるのですね。ちなみに、輸入の冷凍食品については以下のとおり。
 
【冷凍野菜輸入】
・数量:108万9449トン
・金額:2009億1300万円
 
【調理冷凍食品輸入】※一般社団法人日本冷凍食品協会会員社のうち、輸入調理冷凍食品を取り扱っている37社が対象
・数量:26万4620トン
・金額:1629億6600万円
 
冷凍野菜輸入量だけで、冷凍食品国内生産量の2/3ほどの量があるようです。こちらもかなり大きい市場といえそうです。調理冷凍食品については、一般的なスーパーよりも、格安を売りにしているスーパーや、輸入食品を取り扱っている店舗などで見かけることが多そうです。
 
さて、国内生産と輸入を合わせて日本の人口で割ると、単純計算で1人あたりの年間冷凍食品消費はこのようになりました。
 
【1人あたりの消費】
・数量:23.4キロ
・金額:8536円
 
年間で1人8000円と考えると、結構大きな数字だと思いませんか?そこまで意識していなくても、私たちは知らず知らずのうちに冷凍食品の恩恵を受けているようです。

冷凍食品、人気の品目は?

では次に、冷凍食品の品目別の国内生産量を見てみましょう。
 
【品目別国内生産量】
1位:うどん 19万2378トン
2位:コロッケ 16万5692トン
3位:調理食品(フライ類以外/その他) 10万4669トン
4位:炒飯 8万3309トン
5位:ギョウザ 8万1776トン
6位:ハンバーグ 7万65トン
 
平成27年以降連続で1位だったコロッケを、うどんが逆転した形になったようです。その他でひとくくりにされたものを除けば、次に人気なのは炒飯。以下、ギョウザとハンバーグが続きます。
 
うどん以外はお弁当にも便利な食材といえますね。うどんは、家で気軽に食べられるものとして人気なのかもしれません。みなさんのご家庭では、どのような冷凍食品を買っていますか?

冷凍食品を利用する理由は?

最後に、同じく一般社団法人日本冷凍食品協会が発表した「“冷凍食品の利用状況”実態調査結果について」(※2)を見てみましょう。世間の冷凍食品利用事情はどのようになっているのでしょうか。
 
【冷凍食品を利用する頻度】
1位:週2回から3回 26.3%
2位:週1回 19.8%
3位:ほとんど又はまったく使わない 17.6%
4位:月2回から3回 16.1%
5位:ほぼ毎日 10.3%
 
冷凍食品を使わない人は2割以下で、利用頻度に差はあるものの8割近くの人が冷凍食品を利用していることがわかります。
 
【冷凍食品を利用する頻度は、1年前に比べて変わったか】
1位:変わらない 61.3%
2位:増えた 25.5%
3位:減った 8.2%
4位:わからない 5.0%
 
この回答を見ると、変わらない人が半数以上。「減った」「わからない」を合わせても、「増えた」という回答のほうが上回っています。世間の流れとして、冷凍食品の利用頻度が上がっているようですね。
 
【冷凍食品を利用する頻度が「増えた」理由(複数回答/女性のみ)】
1位:調理が簡単で便利だから 78.7%
2位:おいしいと思う商品が増えたから 51.0%
3位:手ごろな値段だから 40.0%
4位:忙しくなり、食事を作る時間が減ったから 38.1%
5位:お弁当を作るようになったから 25.8%
 
冷凍食品を利用する頻度が上がった理由としては、「調理が簡単で便利」「おいしい商品が増えた」「値段が手ごろ」「お弁当用に」といったものが多いようです。便利でおいしくて値段が手ごろとくれば、忙しい主婦にとってこれ以上のものはないといえるでしょう。
 
これからも便利でおいしい商品が増えることが期待される冷凍食品。今後の展開も楽しみですね。
 
[出典]
※1 株式会社共同通信ピー・アール・ワイヤー「一般社団法人日本冷凍食品協会 令和元年(1~12月)冷凍食品の 生産・消費について(速報)」
※2 株式会社共同通信ピー・アール・ワイヤー「一般社団法人日本冷凍食品協会 “冷凍食品の利用状況”実態調査結果について」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部