更新日: 2020.09.15 その他家計

60代以上は不仲夫婦ほどへそくり金額が多い?1000万円へそくりのある人も!

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

60代以上は不仲夫婦ほどへそくり金額が多い?1000万円へそくりのある人も!
結婚したときは、「共に白髪の生えるまで」と、一生仲良く添い遂げたいと誰しも思っていることでしょう。それでは実際に、結婚して30年から40年たった60歳以上になっても、夫婦関係に満足しているでしょうか。
 
株式会社ハルメク(本社:東京都新宿区)生きかた上手研究所は、60歳から79歳の既婚男女 600名を対象に「夫婦関係と生活に関する意識調査」を実施しました(※)。シニア世代の夫婦関係に関する意識とは、どんなものなのでしょうか。早速結果を見てみましょう。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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7割の夫婦は配偶者に満足。コロナ後の夫婦関係は、「不仲夫婦」では2割の人が「悪くなった」と回答

配偶者に対して「満足している」と回答したのは全体の70.8%で、2018年の65.3%より5.5%上昇しました。7割の夫婦はお互いに満足しているようです。
 
男性では「満足している」人は、男性では76.0%で、2018年の調査と比べ15%アップしました。一方、女性では65.7%で、3.1%ダウンしました。男性と女性でかなり意識にギャップがあるようです。
 
「配偶者との関係」について「満足」「やや満足」と回答した人を「仲良し夫婦」、「配偶者との関係」について「満足していない」「あまり満足していない」と回答した人を「不仲夫婦」として、コロナ騒動後の夫婦関係について聞きました。
 
すると、「悪くなった」と回答した人は、仲良し夫婦が0.9%であるのに対し、不仲夫婦は18.8%と大きな差が見られました。
 
外出自粛の中で夫婦関係に変化があった背景や理由を聞いたところ、仲良し夫婦では、一緒の時間ができて会話が増えたり、お互いの理解が深まったと、肯定的に捉えられました。一方で、不仲夫婦では時間が増えたことで、家事をしなかったり、一人の時間がなくなったりと、かえって不満に思ったことが多いようです。

男性はコミュニケーションが不満。女性は生理的な問題で不満

配偶者に対して不満 / 不快感を覚えることを尋ねると、男性は「夫婦のコミュニケーション」(55.6%)、女性は「性質(上から目線、言葉遣いなど)」(54.4%)が1位となりました。「夫婦のコミュニケーション」については男性が21.6 ポイント女性を上回っており、男性はコミュニケーションを求めていることがわかります。
 
逆に、女性が上回っている項目は1位の「性質」のほか、「生活習慣(風呂・トイレの使い方など)」(+16.4 ポイント)、「食事に関する習慣(食べ方、音など)」(+16.2 ポイント)など、生活習慣や衛生面で不快感を持っているようです。男性と女性で、不満に思っていることが全く違っていて興味深いですね。
 
現在の家事分担への不満度については、男性3.0%、女性26.0%と、23.0%のギャップがありました。家事が女性の担当となっていることに不満を持つ女性は多いようです。
 
特に不仲夫婦では、47.4%の女性が家事分担に不満があると回答し、男性の6.5%と比較し、40.9ポイントの差があることがわかりました。家事分担の偏り・不満は、夫婦仲を悪化させていることが明らかになりました。

へそくりがある人は3割減も、へそくり平均額は563万円と大幅に増加。不仲夫婦では1000万円超

へそくりの有無について聞くと、「へそくりあり」は2020年は27.0%と、2018年(53.5%)と比べて26.5%と大幅に減少しました。へそくりの平均額は563万円と、前回調査より127万円増加。へそくりをしている人はかなりの金額を隠し持っているようです。
 
特に、不仲夫婦の平均へそくり額は1023万円で、なんと1000万円超え。仲良し夫婦の437万円より、586万円も多く、2018年の平均より375万円も増加しました。
 
不仲夫婦ほどへそくりが多いということは、配偶者が信頼できなかったり、最悪、離婚の場合にそなえてお金をこっそり貯めていたのかもしれません。60歳以上の方が対象の調査ですので、ずっと昔からコツコツ貯めていたのでしょうね。
 
とはいえ7割の夫婦はお互いに満足しており、不仲といっても何十年も連れ添ってきたわけです。人生100年の時代ですから、今後も20年くらいは共に暮らすことでしょう。日々の暮らしを楽しく過ごすために、お互いの良いところを探して生活できるといいですね。
 
[出典]※株式会社ハルメク「夫婦関係と生活に関する意識調査」(株式会社 PR TIMES)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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