更新日: 2020.10.15 その他家計
年末に到達したい預貯金の平均目標額は1015万円。貯蓄上手、貯蓄下手な人の行動や習慣とは?
株式会社大和ネクスト銀行(東京都千代田区)は、全国の20歳から69歳の男女を対象に、貯蓄と投資に関する調査を実施しました(※3)。みんなの貯蓄と投資に関する意識を見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
今年の年末に到達したい預貯金の平均目標額は1015万円。70歳には2034万円を目指す
まず、預貯金をどのくらい持っているか聞いたところ、「0円」が13.7%、「1円~100万円未満」が26.0%、「100万円~200万円未満」が14.1%、「200万円~300万円未満」が7.3%で、300万円未満という人が約6割でした。なお、「500万円以上」は27.2%、「1000万円以上」は14.5%となりました。
次に、昨年末と比べて預貯金は増えているか、減っているか聞いたところ、「増えている」は25.5%、「減っている」は18.5%となりました。「100万円以上」増えた人が27.1%いる一方で、「100万円以上」減った人は33.5%もいました。大きく減った人は、何か大きな買い物をしたのかもしれませんね。
“今年の年末時点に到達していたい預貯金”の目標額を聞くと、目標額の平均は1015万円でした。1000万円の大台を目標にしている人が多いようです。また、“70歳になったときに到達していたい預貯金”の目標額の平均は2034万円でした。こちらは老後資金2000万円を目標にしていることがわかります。
半数近くは預貯金以外の金融資産は持たない。昨年と比べて100万円以上減った人が46%
株式、債券、投資信託、積立型生命保険、個人年金などの預貯金以外の金融資産をどのくらい持っているか聞いたところ、「0円」は47.9%となりました。半数近くの人は、投資による資産形成を行っていないようです。一方で、「500万円以上」は15.4%、「1000万円以上」は8.3%となりました。
昨年末と比べて預貯金以外の金融資産は増えているか、減っているか聞いたところ、「増えている」は15.4%、「減っている」は8.3%となりました。「100万円以上」増えた人が24.7%いましたが、「100万円以上」減った人は45.8%いました。今年はコロナショックで株価が大幅に下がり、資産がマイナスとなった人も多いのではないでしょうか。なお、資産運用の方法については、「株式投資」(34.2%)が最も高く、次いで、「投資信託」(31.5%)、「個人年金保険」(23.4%)となりました。
“今年の年末時点に到達していたい預貯金以外の金融資産”の目標額平均は1070万円で、“70歳になったときに到達していたい預貯金以外の金融資産”の目標額平均は1899万円でした。目標とする金額は、預貯金の場合とほぼ同じ金額です。
貯蓄上手、貯蓄下手な人の行動や習慣とは?
自分は、貯蓄上手だと思うか、貯蓄下手だと思うか聞いたところ、「貯蓄上手だと思う」は40.5%、「貯蓄下手だと思う」は59.5%となりました。貯蓄は得意ではないと感じている人の方が多いようです。
預貯金を増やすために頑張っているのは、「支出を減らすこと」が73.6%、「収入を増やすこと」が26.4%で、節約して貯金を増やそうと考える人が大半でした。
消費習慣として自身にあてはまるものを聞いたところ、「セール・安売り時にまとめ買いをする」(32.9%)と「ポイントアップキャンペーン時にたくさん買う」(30.9%)といった節約志向の回答が多く見られました。一方で、「コンビニで買い物をする」(26.3%)、「ちょっとしたことで自分へのご褒美を買う」(14.8%)、「誘われた食事会・飲み会は断らない」(13.8%)というように、節約ばかりではなく、たまの楽しみにはお金を使っているようです。
貯蓄下手だと感じている人では「コンビニで買い物をする」は30.9%、「飲料を自動販売機で買う」は16.1%、「欲しい物があるとよく考えずに買う」は13.4%と、貯蓄上手だと感じている人と比べて10ポイント前後高くなりました。たしかに、1円でも安いスーパーで買おうという意識を持っている人の方が貯蓄が上手そうですね。
自身が行っている「お金にまつわる習慣」を聞いたところ、「手数料がかかるときはATMを使わない」(46.7%)が最も高くなりました。手数料は1回100円や200円でも、「ちりも積もれば山となる」ですね。他には「お札は向きを揃えて財布に入れる」(36.8%)、「財布にレシートをためない」(35.3%)、「財布は長財布を使う」(31.0%)、「お金は必要な分だけ持ち歩く」(26.0%)が続きました。
お金は意識しないで使っているとなかなか貯まりません。景気の見通しが不透明な今は、まずは支出を減らすことがお金を増やすためには必須です。まずは貯蓄上手の人の行動を真似してみてはいかがでしょう。
[出典]
※1:株式会社SBI証券「『証券投資の日は投信で投資!』キャンペーン実施のお知らせ」(株式会社 PR TIMES)
※2:総務省なるほど統計学園「今日は何の日? 10月17日 貯蓄の日」
※3:株式会社大和ネクスト銀行「貯蓄と投資に関する調査」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部