全国に店舗があるので、どこでも相談できる便利さもある反面、住宅ローンの利用にはデメリットも存在します。今回は、三菱UFJ銀行の住宅ローンの特徴と、メリット・デメリットを詳しく解説します。
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監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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三菱UFJ銀行の住宅ローンは商品が豊富なのが特徴
三菱UFJ銀行は、東京三菱銀行とUFJ銀行が合併してできた日本最大の銀行です。住宅ローンの取扱金額もナンバーワンで、豊富な住宅ローン商品を取り扱っているのが特徴です。
申し込みから契約までインターネット上で手続きが完了する「スマート手続き」を利用すれば、より低い金利で借り入れすることができます。契約も電子署名で契約を行うため、一切店舗に出向くことなく融資を受けられます。
ネットだと不安に感じる方は、紙面または対面での申し込みも選択可能です。
ただし金利は「スマート手続き」よりアップします。どれくらい金利が変わるかについては、公式HPをご確認ください。
※申込内容によっては「スマート手続」が利用できない場合があります。
以下では、三菱UFJ銀行が取り扱う住宅ローンについて詳しく解説していきます。
三菱UFJ銀行の住宅ローン1:変動金利タイプ
変動金利タイプは、完済まで同じ金利優遇のメリットを受けられる住宅ローンです。
変動金利タイプと固定金利タイプがあります。特徴として、借入当初は変動金利のみですが、いつでも固定金利に変更することができ、固定金利タイプは固定期間終了後に再度固定にするか、変動にするか選択できます。
固定金利終了後に再度固定金利を選べば、完済まで固定金利で借りることができます。金利優遇率の変動はありませんが、基準金利の見直しはあるため、ずっと同じ利率で借りられるわけではないところに注意が必要です。
三菱UFJ銀行の住宅ローン2:固定金利タイプ
固定金利タイプは、店頭でじっくり相談したいけど、低金利のメリットも受けたいという方向けのプランです。
固定金利タイプは固定金利の期間を選択できるようになっています。固定金利期間が長いほど金利は高くなっており、変動金利に変わったあとの金利上昇リスクをどこまで見込むかが選択のポイントとなります。
また事務手数料型と保証料一括支払い型があり、事務手数料型は保証料を金利に組みこんだものです。事務手数料型の方が、金利は低くなっています。
三菱UFJ銀行の住宅ローン3:全期間固定金利タイプ
全期間固定金利タイプは、超長期にわたって固定金利で借りられる店頭専用住宅ローンです。返済期間中は固定金利で、返済回数によって金利が変わってきます。借入期間は21年以上35年以内で、21年〜25年、26年〜30年、31年〜35年でそれぞれ金利が違います。
こちらは全期間固定金利ですが、住宅金融支援機構のフラット35とは別物です。そのため、団体信用生命保険は原則加入が必要となっています。
三菱UFJ銀行の住宅ローンのメリットとは
三菱UFJ銀行は日本最大のメガバンクであり、住宅ローン引受額も大きく人気があります。住宅ローンにしっかりしたメリットがあるのも、人気な理由の1つです。ここでは、三菱UFJ銀行の住宅ローンのメリットについて詳しく解説します。
メリット1:商品ラインアップが豊富
三菱UFJ銀行の住宅ローンは、前半で紹介した通りラインアップが非常に豊富であることです。自分の状況に合わせて金利優先にするのか、固定金利で安定して返済するのか、一部固定にして繰上げ返済を目指すのかなど、最適なものを選択できるのがポイントです。
ラインアップが少ないと他の銀行も検討する必要がでてきますが、商品がこれだけあるので検討する銀行の数も少なくて済みます。
メリット2:住宅ローン契約時や利用時のサービスが充実
三菱UFJ銀行の住宅ローンは、大手銀行らしくサービスが充実しています。ネット専用住宅ローンの場合は電子契約を結ぶため、印紙代が無料で済みます。入力補助も充実していて、事前審査で入力した内容はすべて自動反映されます。スマホ・PCを問わず契約できるので、店舗に出向かなくてもいいのが嬉しいポイントですね。
また一部繰上げ返済も、インターネットを通じて手続きをすれば手数料がかかりません。期限前一括返済は店頭での手続きになるので手数料がかかりますが、一部繰上げ返済を何度しても無料というのがありがたいです。
ほかにも、全期間固定金利タイプでは「エコサポート特典」があります。借入総額が住宅の建設費・または購入費の範囲内の場合、指定住宅メーカーで新築・購入し、太陽光発電とその他エコ設備を導入すると、金利が0.1%下がるというものです。
メリット3:女性向け特典がある
三菱UFJ銀行では、住宅ローンでは珍しい女性向けの特典も用意されています。新たに住宅ローンを契約し、契約者本人から出産前〜出産後6ヶ月以内に申し出た場合、1年間適用金利より0.2%優遇される、というものです。
契約者が女性である必要がありますが、妊娠・出産を控えている方にはとてもありがたい特典です。
※特典の適用には条件があるため、詳細は三菱UFJ銀行のHPをご確認ください。
三菱UFJ銀行の住宅ローンのデメリット
三菱UFJ銀行のメリットをいくつか見てきましたが、検討すべきデメリットも存在します。金額を重視する方にとっては、少し厳しいデメリットもあります。ここでは、三菱UFJ銀行の住宅ローンが持つデメリットを紹介していきます。
デメリット1:フラット35の取り扱いがない
大手の銀行では珍しく、フラット35の取り扱いがありません。フラット35は団体信用生命保険の加入が必須ではないので、団体信用生命保険の審査に通らない方はフラット35にする、といったことがあります。
しかし三菱UFJ銀行ではフラット35を取り扱っていないので、団体信用生命保険の審査に通らない=三菱UFJ銀行では住宅ローンが組めない、ということになります。引き受け条件緩和型のワイド団信はありますが、こちらにも通らないのであれば三菱UFJ銀行での融資は完全に諦めなければいけません。
デメリット2:保証料がかかる
今の住宅ローンは、ネット銀行を中心に保証料がいらない銀行が増えてきています。三菱UFJ銀行の場合はネット専用住宅ローンの保証料がかかりませんが、店頭プランの場合は保証料型を選べば保証料+保証会社への手数料が3万3000円(税込み)かかり、事務手数料型を選べば事務手数料として借入金額の2.2%がかかります。
しかし保証料が無料であったり、融資事務手数料が借入金額に関わらず定額の金融機関もあります。三菱UFJ銀行で事務手数料型を選んだ場合、3000万円借り入れたとして事務手数料が66万円かかります。
かといって保証料の利息組込み型を選ぶと、借入利率が年0.2%高くなります。このため、総支払額は三菱UFJ銀行のほうが高額になる可能性が高いのです。
総支払額について考えるのであれば、三菱UFJ銀行よりも安くなるネット銀行はいくつもあります。金額を重視する場合は気をつけたほうが良いでしょう。
【関連記事】
三菱UFJ銀行住宅ローンの手数料はいくら?諸費用の項目などを解説
三菱UFJ銀行は商品が豊富で最適なものが選びやすい
三菱UFJ銀行は住宅ローンの商品が非常に豊富で、自分に合ったものを探しやすいのが特徴です。フラット35を検討しないのであれば、自分に合ったものを選びやすくなります。三菱UFJ銀行というネームバリューもあり、メガバンクで充実した保障で安心感があります!
反面、保証料や事務手数料の諸費用がネット銀行と比較すると高額になるのがデメリットとなることから、金額重視の場合は、ネット銀行を検討するのがおすすめです。
安心感を重視するのであれば住宅ローン商品も豊富にあるため、ぜひ三菱UFJ銀行を検討してみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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