更新日: 2023.05.31 年収

【40歳年収600万円】今から毎年「144万円」ためれば65歳までに「3600万円」貯蓄可能!? 実現させるコツを解説

執筆者 : 辻本剛士

【40歳年収600万円】今から毎年「144万円」ためれば65歳までに「3600万円」貯蓄可能!? 実現させるコツを解説
年収600万円世帯の平均貯蓄額は年間144万円です。この平均貯蓄額を、現在40歳で年収600万円の人が今からためることができれば、定年を迎える65歳までの25年間で貯蓄額は3600万円になります。現時点で貯蓄がゼロでも、大丈夫です。よく話題になる老後2000万円問題を軽々と超えるこの数値に「本当なの?」と疑問を抱く人もいるでしょう。
 
本記事では、年収600万円世帯の平均貯蓄率とその他のデータを基に、65歳になるまで、この3600万円という目標金額に少しでも近づく方法を解説します。
辻本剛士

執筆者:辻本剛士(つじもと つよし)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士、宅地建物取引士、証券外務員2種

活動拠点は神戸。FP個別相談や、プロスポーツ選手の資産形成サポートも行っております。プロスポーツ選手に保険、資産運用、支出の見直しなど包括的なアドバイスや、帳簿などの面倒な記帳業務を代行し、本業に集中できる環境作りをサポートします。

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年収600万円世帯は収入の約30%を貯蓄している

総務省の家計調査によると、勤労者世帯の年間収入に対する平均貯蓄率(2021年時点)は次のようになります。
 

●~466万円:22.9%
●466~604万円:29.8%
●604~750万円:32.2%
●750~962万円:36.0%

 
これらのデータから、年収600万円世帯は収入の約30%を貯蓄に回していることが分かります。
 
年収600万円の人の可処分所得と年間貯蓄額を出してみましょう。可処分所得は年収の80%、前述の家計調査より、可処分所得額の30%が年間貯蓄額であると仮定します。
 
この場合、可処分所得は600万×0.8=480万円、毎年の貯蓄額は480万円×0.3=144万円となります。 つまり、年間で144万円を貯蓄できるという計算になります。これを40歳から定年の65歳までの25年間続けた場合、144万円×25年で、最終的に3600万円の資産にまで育てられます。
 
計算上は実現可能、どこが難しいかといえば、やはり「年間144万円を継続してため続けられるかどうか」というところではないでしょうか。ここからは、うまく貯蓄していくための方法について解説します。
 

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貯蓄できていない年収600万円世帯が約20%

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)設問間クロス集計(令和4年)」によると、40歳代の年収600万円世帯でも貯蓄ができていない世帯は21.3%にのぼります。
 
前述の家計調査によると年収600万円の年間貯蓄率は平均で約30%ではありますが、一方で年収600万円世帯でも、30%どころか貯蓄ができていない層が約20%いるのです。
 
年収600万円の世帯でうまく貯蓄ができない原因は、以下の理由が考えられます。
 

●生活費の増加:子育て費用や親の介護など、年々増え続ける生活費が貯蓄を圧迫する場合があります。特に子育て世代では教育費や習い事の費用が重なると、思うように貯蓄ができない場合もあります。
 
●住宅ローンなどの借入割合が高い:住宅ローンや自動車のローンなど、毎月の返済額が高すぎると、それだけで可処分所得が大幅に減少し、貯蓄への余裕がなくなることもあります。
 
●急な出費:病気や事故など予期しない出費が生じた場合、それが貯蓄を減らす原因となります。
 
●貯蓄の意識が低い:貯蓄に対する意識が低いと、生活の中でお金を浪費しやすく、貯蓄ができない状況になります。

 

貯蓄をふやす4つのコツ

先述のとおり、年収600万円の世帯では年収の30%を貯蓄に回せるため、順調に貯蓄を続けていけば、65歳時には3600万円の資産を築けます。一方で、うまく貯蓄をできていない世帯の場合は、何かしらの対策が必要です。
 
次からはうまく資産を築くためにおすすめの方法4つを紹介します。
 

1.固定費を節約する

固定費を節約することは、出費の抑制と継続的な貯蓄につながります。スマートフォンの料金やサブスクリプションサービス、保険など、見直し可能な費用項目をチェックしましょう。
 

2.先取り貯蓄をする

給与が入った直後に一定額(例えば手取り額の20%)を貯蓄に振り分けることで、出費をコントロールしつつ、確実に貯蓄をふやせます。定期的な自動振替を設定すると、よりストレスを感じることなく継続できます。
 

3.目標を設定する

明確な貯蓄目標を設定することで、貯蓄へのモチベーションを維持できます。短期目標と長期目標を設定し、達成感を味わうことも重要です。
 

4.資産運用を始める

預金だけでなく、株式や投資信託などの資産運用も考慮に入れましょう。近年は少額から投資を始められ、商品によっては数百円から購入できます。例えば、毎月2万円、年利5%で25年間運用した場合、合計投資額600万円に対して最終資産は約2倍の1177万円ほどになります。
 
資産運用を取り入れることで、より効率的に資産の増加が期待できるのです。ただし、資産運用はリスクも伴うため、適切な知識を身につけ理解した上で行いましょう。
 

1つずつ実践してきちんと貯蓄していきましょう

年収600万円世帯の平均貯蓄率は約30%で、可処分所得ベースで考えた場合は年間144万円の貯蓄が可能です。もし、40歳から65歳までの25年間で平均144万円を毎年貯蓄していくと、合計で3600万円の資産を築けます。一方で、年収600万円世帯でも20%が貯蓄を達成できていないという現実もあります。
 
資産をうまく築くコツとして、「固定費を節約すること」「先取り貯蓄をすること」「具体的な目標を設定すること」「資産運用に挑戦すること」などがあげられます。4つすべてに取り組むことは難しいと感じる人は、まずはできそうな1つに定めて、具体的な行動に移して実践していきましょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 第2表 年間収入五分位・十分位階級別(2021年)

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)設問間クロス集計(令和4年)

 
執筆者:辻本剛士
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士、宅地建物取引士、証券外務員2種

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