最終更新日:2019.01.07 公開日:2017.09.27
保険

お金を貯められないから保険でも?!


60歳の定年までもうすぐ。体力的にも自信がないので再雇用制度を利用しないつもり。でも65歳の年金支給開始まで、どうやって食いつないでいいかわからない。仮に65歳から年金を受給しても足りない。だから保険でも、というお声もよく耳にします。「ちょっと待ってください」とお伝えした理由を紹介します。

 

保険商品の種類を確認しましょう

 
保険商品も実にたくさんの品ぞろえで、一般の人にはなかなかわかりづらいですよね。まずはざっくり整理しましょう。

商品そのものは数多くても、結局は、定期保険(一定の期間までいざという時のためにまとまったお金が出る)、養老保険(満期が来てもいざという時もまとまったお金が出る)、終身保険(いざという時にまとまったお金が出るという保障が一生涯続く)というのが生命保険の基本3種類です。

これにアレンジを加えたり、いくつかを組み合わせたりしてその時のニーズに合った商品として販売されています。

「お金が貯まっていないから、将来不安だから、でも今保険料を捻出する余裕がないので、安価で安心な保険を」と思って保険に加入した。実は定期保険で本当に必要な75歳には満期を迎えて、単なる掛け捨てで終わってしまったということもあり得ます。

保障が一生涯続くものであれば保険料は必然的に割高になります。目に見えない商品だけに、支払う保険料と受けられるサービスをしっかり確認してから契約しましょう。

 

医療保険に加入する前に高額療養費も考えて「今」のお金の重みを比べましょう

 
加齢とともに入院や手術の可能性も上がっていくと考えられます。入院したときが心配だからといって医療保険の加入を50歳過ぎから検討する場合は、まず高額療養費を理解してからでも遅くはないと思います。

高額療養費とは、病院の窓口で支払う医療費が一定限度を超えた場合、お金が戻ってくる制度のことで、どのくらい払えばどのくらい戻ってくるかについては年収や年齢によってことなりますので、厚生労働省のホームページで確認してください。

1つモデルケースを示すと、年収が約370万円~770万円の場合、仮に1か月の医療費が総額で100万円をこえても高額療養費制度適用すると自己負担額は約9万円弱になります。年齢を重ねると、病気になったときのことが心配になりますが「今、使える貴重なお金」と「いざというときのお金」のどちらを優先すべきか、よく検討してから加入を考えられるのがいいですね。

柴沼直美

執筆者:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表
大学を卒業後、日本生命保険に入社。保険営業に従事したのち渡米。米国アリゾナ州、Thunderbird School of Global ManagementにてMBAを修得。帰国後外資系証券会社、投資顧問会社にてアナリスト、日本株ファンドマネジャーを経験。出産・母親の介護を機に退職。三人の子育ての中で、仕事と主婦業の両立を図るべく独立。キャリアカウンセラー、CFPの資格を活かしつつ、それぞれのライフステージでのお金との付き合い方を、セミナーや個別相談により紹介。子どもの教育費・留学費から介護に至るまで経験を交えた実行可能な幅広いストライクゾーンで対応。
http://www.caripri.com



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