最終更新日:2019.01.10 公開日:2018.02.05
保険

こんなにいる無責任ドライバー!4台に1台が保険未加入ってほんと?

ハンドルを握る以上は運転者としての責任があります。誰でも事故は起こしたくないと思っているでしょう。でも信号で停止していたら後ろから追突されるというような100%相手が悪い事故を受けてしまうこともあります。その場合相手から全面的に賠償してもらうことになりますが、相手が保険に入っていなかったらどうでしょうか。

任意保険にはどのくらい加入している?

損害保険料率算出機構の2016年度『自動車保険の概況』から、対人賠償普及率(自動車共済・自動車保険の合計)を見てみましょう。
 
<上位>1位 富山県 91.8% 2位 香川県 91.3% 3位 愛知県 91.1%、
<低い県>1位 沖縄県 76.8% 2位 鹿児島 81.4% 3位 山梨 83.2%
<全国平均>87.8%

 
任意保険(以下、保険と共済を含めて保険と表記します)の基本は対人賠償なので10台に1台は任意保険に加入していないのが分かります。一番普及率が低い沖縄県では何と4台に1台の割合で未加入なのです。場所によって大きな違いがあることも分かります。
 
未加入の方は大きな事故を起こして多額の賠償金を支払わなければならなくなったらどうするのでしょうか?

自動車保険とは

自動車保険は4つに大きく分かれます。
(1)他人を死傷させた場合の賠償(対人賠償)
(2)他人の財物を壊した場合の賠償(対物賠償)
(3)自分や搭乗者が死傷した場合の補償(人身傷害・搭乗者傷害など)
(4)自分の自動車の損害の補償(車両保険)
 
(1)の対人賠償に自賠責保険があります。
 
自賠責保険は法律で契約が義務付けられている強制保険なので絶対加入しなければいけません。車検を受けて車検証が発行されている自動車は自賠責保険には加入していることになります。
自賠責保険の限度額は、以下のようになっています
・死亡の場合 3000万円
・後遺障害 75万~4000万円(後遺障害の程度による)
・傷害の場合 120万円
 
対人事故での支払いはまず自賠責で、超過した支払いを任意保険で補うことになります。ただ、あくまでも任意なので自動車の所有者が決めることなのです。
 

自分の自動車保険で守る

相手が無保険だと被害者としてはいくつか困ることがあります。まずは示談交渉についてです。
 
相手が無保険ということは代わりに示談交渉してくれる保険会社もいませんので相手との話し合いになります。どちらが何%悪いかというのを過失割合といいますが、お互いに過失がある場合は、相手と自分が加入している保険会社との話し合いになります。ただ追突事故のようにこちらの過失が0%のような事故であれば自分が加入している保険会社も支払いが発生しないので示談交渉できません。
 
自分で相手との交渉することになりますがこれは精神的にかなりの負担になります。このような場合は弁護士に依頼するのが賢明です。『弁護士費用特約』を付けておくと弁護士費用を300万まで負担してくれるので費用の心配が少なくなります。
 
■ケガをして治療費が発生する場合はどうでしょう
自賠責の限度額120万円を超えたら相手に請求することになります。この時に役に立つのが『人身傷害保険』です。
 
相手との過失割合にかかわらず死傷した場合に支払われます。加入率を見れば任意保険に加入している方はほとんど加入しているようです。加入者の中で保障額3000万以下が約50%(2015年)となっていますのが、無制限まで幅広く保障額を設定することもできます。
法令違反になりますが、相手が自賠責にすら入っていない場合はどうでしょう。
 
政府の保障事業という制度を利用すると自賠責の範囲の補償は受けられます。支払った金額は、政府が加害者に支払いの請求をするので加害者は逃げられません。
 
■自分の自動車の修理代はどうでしょうか
車両保険に入っていれば修理代がでますが、保険支払いをすると等級が下がり翌年の保険料があがってしまうというデメリットが生じます。この場合『車両保険無過失事故特約』をつけておけば保険を使っても等級に影響を受けなくなりますので等級の下がりを防ぐことができます。
 
本来相手がしっかり任意保険に入っていれば問題ないことなのですが、未加入率の高さを考えるとこのような保険で自分を守ることも考えた方がよさそうです。
 

保険に未加入の方へ

もし事故を起こしてしまったらお詫びの気持ちを持つのは当然だと思います。ただ対人・対物賠償だけでも任意保険に入っていたら、事故で迷惑をかけた被害者に対して速やかに金銭的に賠償をすることができます。
保険会社が示談交渉することで精神的にも落ち着けるでしょう。
 
任意保険に未加入の状態で、もし大きな事故を起こしてしまったら、被害者に払うべき多額の賠償金の支払いを命じられたら、どうしますか。自動車事故が減ることを祈って、また保険未加入者が減ることを願って投稿します。
 
※2018/02/14 内容を一部修正させていただきました。
 
Text/田中栄二 (たなか・えいじ)
AFP認定者 , 2級DCプランナー

田中栄二

執筆者:田中栄二(たなか えいじ)

AFP認定者 

2級DCプランナー
確定拠出年金相談ねっと 認定FP
福岡でのテニスコーチ業で、個々に適した伝え方や問題解決の基礎を学ぶ。その後「保険業は困ったときにこそ必ず人の役に立てる」と誘われ保険代理店の道へ。複数の保険会社・証券会社を取扱う会社に所属し、保障から資産運用までサポートしている。20年の保険業務と15年の証券業務の経験を持つ。「幸せな楽しい老後を送るための資金準備をしませんか?」の思いを伝えるべく確定拠出年金を活用した老後資金作りの相談やサポート業務、資産形成セミナーも行っている。

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