2018.07.07 保険

保険料は月々数百円程度で大差は無いけど保険会社によって微妙に異なる先進医療保障とは?

今では、多くの医療保険やがん保険で見かけることの多い先進医療保障。
 
どこの保険会社で加入しても同じだと思われがちですが、実は保険会社によって保障内容が微妙に異なります。
 
また医療保険にある先進医療保障と、がん保険にある先進医療保障とでも内容を異なります。
 
先進医療保障についてまとめてみました。
 

がん保険の先進医療保障は、がんが原因の場合に限られている

先進医療保障は、医療保険やがん保険に特約等で付加できます。しかし医療保険にある先進医療保障と、がん保険にある先進医療保障では保障内容が異なります。
 
・医療保険で付加する先進医療保障……病気・ケガで所定の先進医療を受けたとき
・がん保険で付加するがん先進医療保障……がんの治療を目的として所定の先進医療を受けたとき
 
医療保険にある先進医療保障は、病気やケガに関する先進医療を広く保障対象にしていますが、がん保険にある先進医療保障は、がんに関する先進医療のみを保証対象にしています。
 
先進医療保障を付ける際は、保障内容に違いがあることを理解したうえで付けることが大事です。
 

保障額は先進医療にかかる技術料相当額とは限らない

先進医療保障は、医療保険の場合でもがん保険の場合でも「先進医療にかかる技術料相当額」としている保険が多いです。しかし、なかには技術料相当額に保障を上乗せしている保険もあります。保障内容の例を挙げてみました。
 
先進医療保障の上乗せ(技術料相当額以外の)保障例
・1回につき5万円の見舞い給付金
・1回につき10万円の一時金(60日間に1回限定)
・1回につき15万円の一時金
・技術料の10%相当額の一時金
・技術料の20%相当額の一時金(1回あたり上限100万円)
・約款所定の交通費および宿泊費(1日あたり上限1万円)
 
例えば100万円の先進医療を受けたとすると、5万円~20万円(交通費宿泊費の場合を除く)の給付金を受け取れます。
 
陽子線治療や重粒子治療になると300万円前後かかります。上乗せの給付金があるとないとでは、意外と大きな差になるかもしれません。
 

保障期間が終身と10年の場合がある

医療保険もがん保険も最近は保障期間が終身のものが多く、特約も主契約に合わせて終身にしている場合が多いです。
 
しかし、先進医療保障は他の保障と分けて保障期間を10年にしている保険が意外と多いです。
 
10年経つと自動更新でき、その後も10年毎に自動更新は可能ですが、保険会社が定めた年齢(80歳や90歳等)以降は更新できず、保障が終わります。
 
10年毎の更新の場合、保険料払込期間は保険期間と同じため、保障期間が終身で保険料払込期間が65歳までのような保険でも、先進医療保障に関する保険料はその後も払い続けていくことになります。
 
先進医療保障は、保障の対象となる医療技術が毎年のように見直されるため、加入時に先進医療の医療技術であっても、治療時にも先進医療であるとは限りません。もしかしたら先進医療自体も将来見直されるかもしれません。
 
保険期間の設定は、保険会社の先進医療に対する考え方によって分かれます。終身の保障が良いのか、10年毎の更新のほうが良いのか判断は難しいところです。
 
先進医療保障は、どの設定でつけても保険料は数百円程度で大差はありません。希望する設定のある医療保険やがん保険を選べば良いですが、ほかの保障を犠牲にしてまでこだわるようなことは避けたいものです。
 
先進医療保障は医療保険やがん保険の保障の1つに過ぎません。ほかの保障内容や必要性等も踏まえて、総合的に判断するようにしましょう。
 
※先進医療の詳細については保険会社に直接確認してください。
 
Text:松浦 建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士

松浦 建二

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

ファイナンシャルフィールドとは?