保険会社によって、どちらを採用しているかは違います。「明日誕生日だから今日申し込めば大丈夫!」と思って保険の見直しをしたら、「保険年齢」が使用されており、保険料が上がってしまっていたということもあります。
そのようなことにならないために、本記事では「満年齢」方式と「保険年齢」の解説に加えて、保険が有効になるための3つのポイントを簡単に説明します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年齢の数え方
(1)満年齢方式
これは一般的に使われている年齢計算の方式です。誕生した日から起算して365日ごとに1歳年齢が上がっていく方式です。誕生日の「前日」24時に1歳年齢が上がるようになります。
ですので、満年齢方式を利用している保険会社で保険に加入する場合については、誕生日「前日」までに手続きをすることで、保険料が上がる前の加入が可能になります。
(2)保険年齢方式
こちらは満年齢の月を見て、6ヶ月以内なら切り捨て、6ヶ月を超えるときは切り上げで計算されます。
例えば、1月16日生まれで30歳の人の場合、保険年齢においては前年7月16日~当年7月15日までが30歳とカウントされるので、保険料を抑えるためには誕生日の半年前までに加入手続きをする必要があるのです。
なぜ保険年齢方式が存在するのか?
「すべて満年齢方式であればシンプルで分かりやすいじゃないか!」 と思いますが、保険年齢方式の存在意義を解説します。
まず保険という存在は、加入者の死亡リスクあるいは疾病リスクなどを定量化してそのリスクに応じて保険料を決定するものです。単純に考えると、年齢が上がれば、さまざまなリスクも上昇するということはご理解いただけるかと思います。
「満年齢」方式であれば、誕生日において一番リスクが低く、次の誕生日の前日に一番リスクが高くなっている状態になります。「保険年齢」方式はそのリスクを平均化するために、前後6ヶ月を同年齢と計算することで、リスクの平準化を図っているのです。
保険加入時の注意事項
ここまで、保険加入する際の年齢計算には2つの方法があることを説明しました。それを踏まえたうえで、誕生日が近づいても有効に保険に加入するために大事な、以下の3点を確認しましょう。
・申込書
・告知書
・保険料の入金
保険が有効になるのは、これらの書類などがそろったうえで、保険会社が承認をしたときになります。
ですので、申し込みが終わったことに安心し、保険料の入金を忘れるなどの不備に気をつけまよう。このような不備があると、せっかく保険料が安いタイミングで加入したのに、保険が有効に成立せず、保険料が上がってしまうということもあります。
最近はペーパーレス申し込みや、クレジットカードによる支払いに対応している保険会社も多くあります。
誕生日前日でも有効に加入できる場合が増えていますが、保険会社によっては、紙申し込みや銀行振込の場合、土日祝日などのタイミングによって成立が遅くなる可能性があります。そのため、申し込みをいつまでにしたら間に合うかを確認する必要があります。
まとめ
保険の加入、見直しは年齢がどのタイミングで計算されるかも重要な要素の一つです。
また、加入にあたって必要な3点を事前に確認しておきましょう。これらを押さえておくと、余裕を持ったスケジュールで申し込みができます。誕生日の近くに見直しをされる方は注意してみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部