更新日: 2021.05.18 医療保険

がん保険を選ぶのなら「一時金タイプ」? それとも「治療実績タイプ」?

執筆者 : 大泉稔

がん保険を選ぶのなら「一時金タイプ」? それとも「治療実績タイプ」?
保険商品の多様化が進んでいます。
 
がん保険の場合、「がんと診断されたら、一時金(まとまったお金)を受け取ることができるタイプ」(=以下、「一時金タイプ」)と、「がんによる入院等、治療の実績を基に、入院日額や通院日額等の給付金を受け取ることができるタイプ」(=以下、「治療実績タイプ」)の、2つに大別できます。
 
もし、がん保険を検討するとしたら、「一時金タイプ」と「治療実績タイプ」のどちらがよいのでしょうか。

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大泉稔

執筆者:大泉稔(おおいずみ みのる)

株式会社fpANSWER代表取締役

専門学校東京スクールオブビジネス非常勤講師
明星大学卒業、放送大学大学院在学。
刑務所職員、電鉄系タクシー会社事故係、社会保険庁ねんきん電話相談員、独立系FP会社役員、保険代理店役員を経て現在に至っています。講師や執筆者として広く情報発信する機会もありますが、最近では個別にご相談を頂く機会が増えてきました。ご相談を頂く属性と内容は、65歳以上のリタイアメント層と30〜50歳代の独身女性からは、生命保険や投資、それに不動産。また20〜30歳代の若年経営者からは、生命保険や損害保険、それにリーガル関連。趣味はスポーツジム、箱根の温泉巡り、そして株式投資。最近はアメリカ株にはまっています。

迷うくらいなら、両方、加入するほうが安心

迷うくらいなら、両方加入するほうが安心です。がんは、国民の2人に1人がかかる国民病といわれています。がんの治療には、お金と時間がかかることはよく知られていますが、そもそも必要保障額を見積もるのが困難です。
 
つまり、「一時金タイプ」と「治療実績タイプ」という、特徴の異なる両方に入っておくほうがより安心といえるでしょう。とはいえ、がん保険はがんだけの保障です。病気はがんだけではありません。
 
保険料は毎月、ランニングで負担しなくてはなりませんので、やはり効率よく保障を備えておきたいものです。しかし、繰り返しになりますが、がんは必要保障額の見積もりが困難です。
 
本稿では参考までに、筆者がFPとして相談を受けた事例をご紹介します。
 

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「一時金タイプ」のがん保険の例

「一時金タイプ」の場合、がんという診断だけでまとまった額の一時金を受け取ることができます。受け取った給付金の使い道に制限はありません。
 
ご相談者さまのなかには、「がんと診断された時点で余命が短い旨も宣告され、家族との思い出づくりに、ホテルに泊まり込んでテーマパークに通い詰めた」という方もいらっしゃいました。
 
治療に専念したというご相談者さまは、「がんと診断されたときにまとまった額の給付金を受け取れたので、最初のうちは家族ともども気持ちを強く持てました。
 
しかし、治療を続けているうちに通帳の残高がみるみる減り、残高が数十万円になったときには、経済面での先行きに不安を感じずにはいられませんでした」とおっしゃっていました。
 

「治療実績タイプ」のがん保険の例

「治療実績タイプ」のがん保険を契約していたご相談者さまは、「私が契約しているがん保険は、外来(通院)1日あたり1万円の給付金を受け取ることができます。
 
比喩としては微妙な表現ですが、病院に行くのがアルバイト感覚になり、治療のモチベーションアップにつながっています。金銭的にあまり心配せずに治療を行えています」とおっしゃっていました。
 
がんにかかったことがない若き社長さんから、「(「治療実績タイプ」のがん保険の)入院日額を高く設定して契約したい」とご相談を受けたことがあります。
 
理由を問うと、「入院中は個室に入り、病院から好待遇を受ければ、仕事へのモチベーションが上がり、仕事が効率よくはかどる」とのことでした。
 
これは、独特な考え方かもしれませんが、がんを患ったときのためにがん保険でどう備えるかは、人によってその考え方が異なるのは当然のことでしょう。
 

まとめに代えて

いかがでしたでしょうか。必要保障額の見積もりが難しい以上、どちらのタイプのがん保険に加入するのかの判断は、人それぞれの考え方によって選択が分かれるでしょう。
 
もしがんを患ったとき、自分にとって何か重要で、治療を行う際に何が必要かをよく考えて、がん保険を選ぶ必要があります。
 
上記は個人的な見解が含まれますので、ご参考程度にご覧いただき、自分に合うがん保険については、ご自身の考え・判断を大切に検討するようにしましょう。
 
執筆者:大泉稔
株式会社fpANSWER代表取締役

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