更新日: 2023.05.02 自動車保険

安全運転をする人は保険料が安くなる!? テレマティクス保険とはどんな保険?

安全運転をする人は保険料が安くなる!? テレマティクス保険とはどんな保険?
テレマティクス保険とは、ドライバーの運転状況に応じて保険料が設定される新しいタイプの自動車保険です。
 
テレマティクス保険の概要とメリット・デメリットについて解説します。本記事を読むことで、テレマティクス保険の活用方法が分かるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
FINANCIAL FIELD編集部

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テレマティクス保険は先進的な自動車保険料

新しい自動車保険として世界中で注目されている保険が、「テレマティクス保険」です。先進国で普及し始めており、国内でも徐々に利用者が増加しています。
 
テレマティクス保険の概要と、国内外の状況について解説します。
 

テレマティクス保険とは

テレマティクスとは、自動車に通信システムを搭載して運転状況を記録する情報サービスのことです。
 
テレマティクス保険では、自動車に設置した端末から走行距離や急ブレーキなどの運転状況を保険会社が取得し、走行距離や運転特性のデータをもとに個人の保険料を決定します。この仕組みにより、事故を起こしやすい運転をする人の保険料は高くなり、事故を起こしにくい運転をする人の保険料は安くなります。
 

テレマティクス保険の商品について

テレマティクス保険の保険料は、2種類の方法で算定します。走行距離によって保険料を算出する走行距離連動型(PAYD)と急ブレーキや急発進などの運転行動によって保険料を算出する運転行動連動型(PHYD)です。
 
例えば、保険会社が支給したドライブレコーダーを設置し、運転行動を測定する運転行動連動型のテレマティクス保険があります。また、保険会社指定のカーナビなどを設置し、走行距離と運転特性に関するデータから保険料を算出する保険もあります。
 
各保険商品で算出方法が異なるので、事前に加入したい保険商品の情報を調べておく必要があるでしょう。
 

テレマティクス保険のメリットとデメリット

今後も普及していく可能性が高いテレマティクス保険ですが、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。テレマティクス保険のメリットとデメリットについて解説します。
 

テレマティクス保険のメリット

テレマティクス保険は、保険料の不公平を解消します。事故を起こしやすいドライバーと事故を起こさないドライバーが同じ保険料を支払うのは不公平だ、という意見があります。テレマティクス保険では、事故を起こしやすいドライバーの保険料は高く、事故を起こしにくいドライバーの保険料が安くなります。
 
また、運転状況によって保険料が増減することで、安全運転を心がけるようになる効果も期待できるでしょう。
 

テレマティクス保険のデメリット

テレマティクス保険には、個人情報流出の可能性というデメリットもあります。車載器の情報は常に保険会社に届けられるので、ドライバーの位置情報などの個人情報を全て保険会社に知られてしまいます。
 
また、事故を起こしやすいドライバーは高い保険料をかけられるため、危険な運転をする人ほど保険に加入しなくなる可能性もあるでしょう。
 

まとめ

テレマティクス保険とは、運転の状況に応じて保険料が算定される自動車保険のことです。今後も国内外で普及していく可能性が高いでしょう。
 
保険料は走行距離連動型と運転行動連動型の2種類で算定されます。安全運転のドライバーが得をする保険商品なので、自動車事故の軽減につながる効果も期待されます。
 
自動車保険をお探しの際に、一度検討してみてもよいでしょう。
 

出典

国土交通省 テレマティクス等を活用した安全運転促進保険等による道路交通の安全
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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