更新日: 2021.08.10 自動車保険

最近、車を買った友人の疑問「自動車保険の保険料ってずっと同じじゃないの? 」

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

最近、車を買った友人の疑問「自動車保険の保険料ってずっと同じじゃないの? 」
ご自分で自動車をお持ちの方は、任意の自動車保険に加入されていますよね?
 
自動車保険において、無事故を継続すると「等級」が上がり、割引になる仕組みはテレビCMなどでもよく見かけるかと思います。
 
しかし、自家用自動車(軽自動車を除く)は、同じ車種でも年によって保険料が違うということはご存知でしたか? まだ少し先の話になりますが、2020年1月からその仕組みが改定され、軽自動車も同様の仕組みに変わります。
 
今回は、自動車保険の保険料が決まる仕組みをひも解いていきます。
 

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自動車保険の仕組み

自動車保険に加入するときは、「対人賠償責任保険」「対物賠償責任保険」部分は必須、「搭乗者傷害保険」「車両保険」部分は任意で加入という方が多いかと思います。
 
実は自動車保険の保険料というのは、この4つそれぞれの保険料率の組み合わせで決まるのです。現在の仕組みでは、自家用乗用車の保険料率は「型式別料率クラス」という分類がされていて、毎年1月に見直される仕組みになっています。
 
ですから、同じ自動車にずっと乗っていて、仮に自分の等級が変わらなかった場合でも、「型式別料率クラス」の変動があった場合は保険料が増減するようになっているのです。
 

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型式とは?

皆さんは自動車を選んだりするとき、「メーカー名」と「車名」(例えばHondaのFIT)で自動車を認識されると思います。
 
ですが、自動車保険の世界では、同じ車名でも、排気量やモデルによってもっと細かく分類しているのです。
 
車検証の「型式」という欄を見ると、英数字が書いてあります。自動車をお持ちの方は、そこを見ることで、ご自分の自動車がどの「型式」に該当するか確認できます。
 

型式別料率クラスはどうやって決まるの?

前年に「対人賠償責任保険」「対物賠償責任保険」「搭乗者傷害保険」「車両保険」それぞれについて、保険金の支払いがどれだけあったかという実績を型式ごとに集計し、それに基づいて損害保険料率算出機構が保険料率を計算します。
 
簡単にいってしまうと、事故が多かった車種は翌年値上がりし、事故が少なかった車種は翌年値下がりするイメージです。ですから、皆さん一人ひとりが事故を起こさないように気を付けて運転することで、保険料がどんどん下がっていくということも考えられます。
 
ご自分の自動車の「型式別料率クラス」がどうなっているか知りたい場合は、自動車保険の保険証券を見るか、車検証で自動車の型式を調べたうえで損害保険料率算出機構のWEBサイトから検索してみてください。※
 

2020年1月からどう変わるの?

1 自家用乗用車の型式別料率クラス
 
2020年1月から、自家用自動車の「型式別料率クラス」が「1~17」段階に細分化されることになりました。これまで(2019年末まで)の自家用乗用車の「型式別料率クラス」は「1~9」の段階でしたが、1段階ごとの保険料の上がり方を縮小する見直しになっています。
 
具体的には新料率クラスの「1」と「17」。旧料率クラスの「1」と「9」の保険料の差は変わらず約4.3倍ですが、1ランク間の格差が1.2倍から1.1倍になります。
 
クラスの再決定方法については、旧料率クラスで「1~9」が、原則的には新料率クラスの「1~17」の奇数に対応するように再分類されます。それに加えて、リスクの上下を反映して最終的なクラスが決定されます。
 
2 軽自動車の型式別料率クラス
 
軽自動車については、初めて「型式別料率クラス」が設定され、「1~3」段階に分類されることになりました。
 
これまで、実は軽自動車のクラス分けはなく、どの型式でも同じ料率でした。しかし、近年は自動車の保有台数に対する軽自動車の比率が増えてきたため、自家用乗用車と同じように型式ごとのリスク評価をすべきということになり、今回の改定に至りました。
 
自家用乗用車は17段階なのに、軽自動車が3段階となっている理由は、クラス設定による保険料の急激な変化を抑えるための措置です。今後、数年かけてクラス分けがさらに細かくなっていくと想定されます。
 
軽自動車の新料率の「1」と「3」の保険料の差は1.2倍で、1ランク間の格差は自家用乗用車と同じ1.1倍になります。
 
今回のクラスの決定は「2」の一律で、初めの保険料の変化はないようです。
 

AEB(衝突被害軽減ブレーキ)割引

発売から3年以内の自動車でAEB(衝突被害軽減ブレーキ)が搭載されているものは、割引が適用されます。この割引が発売から3年以内に限られる理由も、前記の「型式別料率クラス」と密接に関係があるのです。
 
発売されてすぐには、その自動車がどの程度事故に遭うか?ということが分かりません。しかし、年数が経つほど事故のデータが蓄積されていき、毎年「型式別料率クラス」に反映されていきます。そのため、割引の期間が3年にとどめられているのです。
 

自動車の選び方

自動車保険は非常に大切です。しかし、お持ちの自動車の型式によっては、保険料が高くなったり、安くなったりする場合があるということをご理解いただけたと思います。
 
新たに自動車を選ぶとき(特に少し型落ちしたモデルや中古車)には、「型式別料率クラス」を事前に調べて、保険料が少しでも安くなる自動車を買うというのも生活の知恵なのではないかと考えます。自動車をお持ちの方は一度、「型式」「型式別料率クラス」を確認してみてはいかがですか?
 
※損害保険料率算出機構
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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