更新日: 2020.05.25 その他暮らし

海外の留学先はどうやって決めるか

執筆者 : 柴沼直美

海外の留学先はどうやって決めるか
自分のキャリアを大きく伸ばしたい!スキルを身につけたい!というさまざまな理由で海外留学という選択肢にたどり着いた方は、まず大海原へどのように出かけていけばいいのだろうか、と漠然過ぎる課題にどうやって決めるかの手順を筆者の経験を交えてご紹介します。
柴沼直美

執筆者:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com

 

優先順位1位:どう変身したいか

 
優先順位としては、自分の留学をはさんだ、自分自身の「ビフォーVSアフター」のイメージを明確にすることです。語学力を磨くということであれば該当する言語を使う国(例えば中国語でのコミュニケーション力アップで中国関連ビジネスでの活躍をイメージするのであれば中国語圏内)、芸術面でのスキルアップを目指すのであれば欧州でしょうか。

留学は、アウェイに自分自身の身を置くことで自ずと人間力全般が強化されますが、そういった副産物はどこに留学しようが得られるものですから、「具体的にどんなスキルをアップさせたいか、身につけたいか」「その理由は何か」をはっきりさせておきます。

留学してからは楽しいことよりも、困難なことに直面する場面の方が多いので、目標が明確に定まっていないと挫折・断念の言い訳にしがちです。

 

優先順位2:いくらかかるか

 
目標や将来図が描ければ、あとは費用です。留学は準備までにもかなりの費用がかかります。

国内での準備でも、例えば留学先の学校に入学にあたり要求されている試験のスコア(TOEFLやIELTSなど)を満たすために何度も受験しなければならなくなるかもしれませんし、準備のために参考書やスクールに通う必要が出てきます。勉強時間をある程度確保するために、もし仕事をしていたとしたら以前のようなペースで働くことはできませんから収入はダウンするのに支出はアップします。

願書(アプリケーション)に添える受験料も何校かに応募するのであればまとまった金額が必要になりますし、留学にあたっては資金面で問題がないか(違法就労の懸念がないか)が応募先の学校で審査対象になりますので、金融機関で残高証明を発行してもらわなければなりません。つまり口座にまとまったお金がないと応募すらできないことになります。

教育ローンを使うという手もありますが、返済のことを考えると躊躇します。資金面での不安をクリアできるところとなれば、第一希望は豪州だけれど若干でも安くあげられそうなニュージーランドにする、都会にしたかったけれど郊外にする、といったように希望と実現可能性を摺り寄せていく作業をして絞り込んでいくことになります。

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