2017.12.21暮らし

子だくさんが夢だという理想と現実。子どもがいる世帯の3割はひとりっ子の大きな理由。

Text : 松浦 建二

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子どもは何人? 子どもの人数を何人にするかは、ライフプランに大きく影響してくるので、夫婦で十分に話し合うことが大切です。ただ、さまざまな理由で希望どおりにならないこともあれば、夫婦で意見が一致しないこともあるでしょう。そこで、自分たちの家族計画を立てやすくなるよう、各家庭の子どもの人数を調べてみました。

子どもの人数の平均は1.68人

子どもの人数を調べてみると、統計によって差異があったので、ここでは国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」に記載してある内容を紹介します。下記の円グラフは、配偶者のいる世帯を対象にした子どもの人数分布を表したものです。子どもの人数が0人と不詳は除いています。



2015年実施の夫婦を対象にした出生動向基本調査によると、現在の子どもの人数は2人(51.4%)が最も多く半数を超えています。
以下は1人(29.0%)、3人(17.0%)の順になっています。子どもの人数の平均値は1.68人で、2人を大きく下回っています。約3割もひとりっ子だと、少子化を止めるのはかなり厳しそうです。
 

理想の子どもの人数は2.3人

出生動向基本調査では、同じ夫婦世帯に理想とする子どもの人数も聞いています。結果は下記のとおりです。
 
●理想の子ども数(割合)
0人   3.5%
1人   4.0%
2人   51.3%
3人   32.4%
4人   3.5%
5人以上 0.7%
資料:国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」
 
理想の子どもの人数は現実と同じで、2人が一番多く51.3%になります。2番目に多いのは現実とは違う3人(32.4%)で、理想の平均値は2.32人となっています。現実の1.68人に比べて0.64人も多くなります。子どもはかわいいので、人数は多ければ多いほどよいと思う人は多そうですが、経済的な理由などにより人数を抑制している人がかなりいるのではないでしょうか。
 

経済的負担が減れば子どもの人数は増える!?

子どもの人数が0人で、夫婦2人がフルに働けば家計にはかなり余裕が出るはずです。子どもが1人、2人、3人と増えていくと、子育てに関する費用がどんどん増えていき、夫婦の労働時間が減って収入が減っていきます。
 
この支出増と収入減によって家計の収支は大きく悪化します。単年で見れば赤字になる家計も出てきます。収支が悪化しても問題ないほど収入や蓄えがあるなら、安心して子どもの人数を増やせますが、そうでなければ子どもを増やすことはかなり厳しいのが現実です。
 
改善策としては、働き手を増やしたり資産運用したりして家計の収入を増やす、親にサポートしてもらうなどして支出を減らす、といったことが考えられますが、自助努力だけでなく公的なサポートも期待したいところです。
親の経済的不安がなくなれば、子どもの人数は間違いなく増えます。少子化は日本の大きな問題になっているので、今後の新たな子育て支援策を期待しましょう。
 
松浦建二 CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
http://www.ifp.cc/ 

松浦 建二

Text:松浦 建二(まつうら けんじ)

CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士

1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/