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2018.02.07暮らし

まだ間に合う?平昌五輪を生観戦 平昌までの交通費や期間中の滞在費はいくら?

Text : 黄 泰成

キーワード :

いよいよ、平昌冬季オリンピックの開幕が今週金曜日に迫ってきました。
日本選手もメダル候補がいつになく多いようで、とても楽しみな大会です。
韓国に行ったことがない、ソウルしか行ったことがない、平昌がどういうところか、どうやって行くのか、イメージが湧かない人も多いかもしれません。しかし、せっかく近いところ(日帰りも可能!)で開催されるオリンピックなので、足を伸ばしてみるのも楽しいのではないでしょうか?

平昌にはどうやって行くの?

平昌は、ソウルから東へ直線距離で約130kmのところにあります。スケート競技が行われる江陵までは、約160kmです。平昌はスキーリゾートとして、江陵は海や山に面していることから観光地として、それぞれ有名な地域です。ソウルから車で3時間くらい行けるので、週末に日帰りで遊びに行く人も多い地域です。東京から伊豆半島くらいの距離という感じです。
 
自家用車がない人は、高速バスに乗って行くのが一般的です。ソウル市内から平昌まで1500円程度です。所要時間は2時間30分とされていますが、交通事情によって大きく変動します。ちなみに、仁川空港からは2600円で3時間20分、金浦空港からは2100円で2時間40分程度となります。
 
ただ、バスはバス乗り場で目当てのバスを探すのが大変(私の場合ですが)なうえ、渋滞に巻き込まれると目当ての競技に間に合わない、飛行機の時間に間に合わない、ということにもなりかねません。そこで、電車の活用も考えたほうが良いと思います。
 
昨年12月22日にKTX(韓国版新幹線)京江線が開通しました。ソウルから江陵までを2時間で結び、料金は2800円程度です。バスに比べると割高ですが、時間の予定が立てやすいという利点があります。また、仁川空港や金浦空港から乗ることのできる空港鉄道との乗り入れもしており、ソウルに泊まらず直接会場に行く人にとってはとても便利です。時間は江陵までで約2時間40分。料金は約4100円です。
 

日本から日帰り観戦も可能?

ビジネスでは、ソウルへの日帰り出張はよく行われますが、日本から日帰りでオリンピック観戦は可能でしょうか?
 
答えは、「可能です。」
 
まず、羽田空港06:10発のアシアナ航空177便に乗ると仁川空港に08:50に到着します。日帰りのため預けた荷物もないでしょうから、10:00発のKTXに乗ることができそうです。 スケートを見に行くと仮定して、江陵に行きましょう。江陵着が、12:44です。
 
帰りの飛行機が21:25発なので、江陵発16:40のKTXに乗れば間に合います。(それより1本後になると、電車を降りてから搭乗手続きまで3分しかないため危険です)約4時間、江陵に滞在することができます。江陵駅からスケート会場まで約2kmです。歩いて30分の距離です。タクシーに乗るとして13時頃には会場に着きます。ということは、3時間くらい観戦する時間があります。午前から午後にかけてはフィギュアスケートをやっています。男女ともに日本はメダルが期待できるので、楽しみです。
 
16時過ぎに会場を後にし、16:40のKTXに乗ります。仁川空港に19:27に着きます。飛行機出発時間の2時間前で余裕があるので、お土産を買う時間もありそうです。仁川空港21:25発のアシアナ航空178便で羽田に戻ります。23:35着。ギリギリ日帰り成功です。(笑)
 
ある格安航空券サイトでこの日帰り便を調べたところ、大会期間中は7万1000円でした。韓国での移動も含めて交通費だけで、約8万円ですね。格安航空会社(LCC)を使えば往復2万円以下でソウルには行き来できることを考えると、日帰り観戦のコスパは極めて低いですね。
 

平昌での宿泊事情は?ボッタクリ料金はあるの?

一般的に韓国はホテルが不足しています。ソウル市内は最近でこそホテルが増えてきましたが、数年前まではソウルでさえきちんとしたホテルに泊まろうと思ったら部屋がないか5つ星の高いホテルしか空いてないという状況でした。地方に行くと、その状況はさらに悪く、普通のビジネスの出張でさえ、モーテル(ラブホテル)に泊まるということも頻繁にありました。
 
平昌周辺はどうかというと、状況はあまり変わりません。はじめて「平昌オリンピック決定」と聞いたときに、真っ先に「ホテルが足りるのかな」と思ったほどです。
 
平昌周辺の宿泊施設を大きく分けると5つになります。
 
第1に、普通のホテルです。ホリデーインといったおなじみのホテルチェーンがいくつかあります。インターコンチネンタルホテルの場合、通常一泊当たり一部屋1万円くらいで泊まれます。(日本のように一人当たり料金ではありません)
 
第2に、コンドミニアムです。スキー場やプールが併設されていることが多く、休暇シーズンには大勢の人が訪れます。リゾートホテルのようなイメージでしょうか?ホテルと異なるところは、部屋が分譲されているため、それぞれにオーナーがいる点です。ただ、実際利用するに当たっては、ホテルとほとんど差はありません。値段は、ホテルと同等かそれより安くなります。
 
第3に、ペンションです。個人経営のところがほとんどです。一般的には大人数向けで、大部屋が多くなります。サークルの合宿とかで利用するようなイメージでしょうか?一戸建ての家を丸ごと借りるような感じです。安ければ4~5万円程度で借りることができます。(豪邸のような作りだと、当然に高くなります)
 
第4に、モーテルもしくは旅館です。旅館といっても日本の旅館のイメージではありません。昔ながらのラブホテルです。
 
第5に、いわゆる民泊です。安いですが、オーナーがきちんと管理していない場合もあり、当たり外れが大きいです。
 
いずれにしても、通常は一人当たり一泊5000円以下で泊まることができるのが、平昌の相場です。
 
これに対して、オリンピック期間中の宿泊費の高騰が問題となり、社会的に大きな批判を浴びました。一泊5万円という通常の10倍以上の値段をつけた業者が出てきたり、部屋の許容人数を満たさないような予約は拒否したり、ということが起こりました。そのためか、大会開幕1カ月強前にもかかわらず、昨年12月末の時点で平昌周辺の宿泊施設の予約率は30%未満という低さになりました。
 
さすがにこのような状況に危機感を抱いたため、行政および宿泊業団体が対策に乗り出しました。
 
まずは、行政による対策。
 
「オリンピック期間中に過大なボッタクリ料金を要求した宿泊業者に対して税務調査を実施する」「税務調査だけではなく、衛生、建築、消防、交通、農政等、関連する規制の遵守状況を特別に監視し、集中指導する」ということです。きちんと法令遵守をしていれば特に怖くはなさそうですが、対応する時間を考えただけでも大変そうです。
 
次に業界団体。業界団体といっても、個人事業主中心の団体だと思われます。
 
「大会期間中、2名1室基準で、一泊当たり1万6000円を限度とし、それ以上の料金は受け取らない」とのことです。この団体によると大会期間中の宿泊費の相場は同基準で、約3万円強ということです。一部の業者がボッタクリをするので、そうではない業者が風評被害を受けて迷惑しているということです。
 
12月末時点での予約率が30%程度。KTXが開通した効果でソウルで寝泊まりする人の影響を考えると、まだまだ平昌現地の宿泊予約は可能そうですね。また、一人当たり8000円が上限ということであれば、コスト的にもそれほど高くないと思います。
 

平昌のグルメ情報は?

韓国は、地方ごとの食べ物の特徴が日本ほど明確でバラエティに富んでいるわけではありません。そのため、ソウルで食べるものと地方で食べるものとのあいだに、素材の新鮮さ以外で差別化できる差はあまり感じないのが実情です。
 
とはいえ、⚪︎⚪︎に行ったら△△を食べようという特産物はあります。平昌であれば、隣郡 のフェンソン(横城)が牛肉で有名な場所です。韓国産の牛肉を韓牛(ハヌ)といいますが、和牛と比べて脂はなく淡泊な味わいです。メインの肉以外の食べ物は注文しなくてもお代わり自由でたくさんついてきます。あれこれ選んで注文する楽しみはありませんが、野菜、キムチ、ナムルなどは無制限で食べることができます。ただし、値段は結構高いです。大人の大人がお腹いっぱい食べようと思ったら、1万円近く行くと思います。
 
一方、江陵は海沿いの町なので、海鮮類が豊富で美味しいです。午前中に魚市場に行くと、漁から帰ってきた漁船から水揚げされたばかりの魚介類を、安い値段で買うことができます。生きたままのカニや魚、イカ(イカが名産物です)を市場で買い、そのすぐ横にある食堂に持って行くと、手間賃だけを払えば料理してもらえます。 魚やイカは刺身に、魚のアラはメウンタンというチゲ鍋にしてくれます。
 
カニはゆでてくれます。新鮮な魚介類が好きな人にはたまらないスポットです。ただし、日本から行く人は、ワサビを持参して行ったほうが良いです(ポン酢が好きな人は、ポン酢も)。魚代と料理代を足して、一人当たり2~3000円くらいでしょうか。
注:文中の金額は、便宜的に1円=10ウォンで換算しています
 
Text:黄 泰成(こう たいせい)
公認会計士(日本)、スターシア・グループ代表

黄 泰成

Text:黄 泰成(こう たいせい)

公認会計士(日本)、スターシア・グループ代表

慶応義塾大学経済学部卒業後、大手監査法人へ入社し、アトランタや韓国での駐在を経験。
2007年、日本に韓国ビジネス専門のコンサルティング会社(株式会社スターシア)を、
韓国に株式会社スターシア・コンサルティング(現)を韓国初の日本資本の会計事務所として設立。2017年にグループ会社として、韓国に税務法人スターシアを設立。
「日本の会計士として日系企業の期待を充分に汲取り、その期待を超え続けるサービスを提供する」という考えのもと、日系企業による韓国ビジネスの成功をサポートしている。