2018.05.22 暮らし

いくらあげてますか? 子どものお小遣い

Text : 田中 恭子 / 監修 : 柴沼 直美

子どものお小遣いの平均額はどのくらいだと思いますか? 金融広報中央委員会が子どもを対象に行った「子どものくらしとお金に関する調査(2015)」では、小学生では低学年から高学年まで、最頻値(最も回答が多かった値)で月500円。
 
中学生では1000円、高校生では5000円となっています。お小遣いは小学生の約7割、中・高生の約8割がもらっていますが、その割合は悲しいかな、5年前の調査よりいずれも下がっています。
 
小学校低学年では、欲しいものがあるときなど「ときどき」あげるというパターンが約6割と最も多いのですが、高学年になると、月に1度あげるという家庭が4割半と逆転します。
 
金額にすると「ときどき」あげるほうが月に1度あげるよりも多くなってしまっているのも現状です。
 
お小遣いの使いみちは、小学生はお菓子やジュースをトップに、ゲームソフトやおもちゃ、ゲームセンターと続きます。中・高生は友人とのつきあいも増え、外食・軽食、おやつがトップになっています。

金銭感覚を養う、貴重な練習の期間

オウチーノが30~50代の既婚女性に対して行った「『子どものお小遣い』実態調査(2015)」では、お小遣いをあげ始めた時期は、小学校低学年が約3割と最も多く、定期的にあげているのが約8割、必要なときにあげるのが約1割半、お手伝いの対価としてわたすのが約1割でした。
 
お小遣いをあげる目的としては、金銭感覚を身につけるため、お金の管理能力を養うためというのが多く挙がりました。身の回りのものの価格を知り、欲しいものの優先順位をつけたり、ときには我慢したり、計画的に貯めたりなど、確かに小さなころから身につけておくのは大切なこと。大人になってもできない人はたくさんいますからね。
 
その意味でも、ある程度の年齢になれば、必要なときに「ときどき」あげるよりも、「月1度」などの定期的にわたした方が、お金の管理を学べます。そして、あげたお小遣いの使いみちや使い方には極力口を出さないようにしましょう。
 
ときには失敗をすることも、大人になってから失敗しないためには大切なのです。
 

与え方にも工夫と話し合いを

お手伝いの対価としてお小遣いをあげることには、意見が分かれます。現在、中・高生の7~8割が、とくに何の条件もなく、ただ待っていれば定期的にお小遣いをもらえています。
 
「仕事」として自分の手で稼ぐことを教えるべきという議論もあります。しかし、本来家族が協力してやるべき家の仕事を、いちいち対価を要求されるというのも寂しい話です。
 
そうすることでしかお小遣いを得られない子どもは、一生懸命お手伝いをし、対価を要求するでしょう。いつしか、助け合いの心も忘れてしまうのではないでしょうか。
 
定額制との併用というのを、家族ごとに考えてみるのも一つの方法です。お手伝い全てではなく、少したいへんなことをお願いしたときに対価を払うなど、その項目や金額を、親子で話してみるのも、お金や労働に関心を向けるいい機会です。
 
そして対価を支払うときには、偉い社長のようではなく、感謝の心をたっぷりと伝えながらわたしたいものです。
 
Text:田中 恭子(たなか きょうこ)
フリーランス・エディター&ライター
 
監修:柴沼 直美(しばぬま なおみ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表

田中 恭子

Text:田中 恭子(たなか きょうこ)

フリーランス・エディター&ライター

北海道大学卒業後、メーカー勤務を経て出版業界へ。自身の経験を生かした旅行、
アウトドア、ライフスタイル、自然などを得意とするが、ジャンル問わず、多方面
で活躍。

柴沼 直美

監修:柴沼 直美(しばぬま なおみ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表

大学を卒業後、日本生命保険に入社。保険営業に従事したのち渡米。米国アリゾナ州、Thunderbird School of Global ManagementにてMBAを修得。帰国後外資系証券会社、投資顧問会社にてアナリスト、日本株ファンドマネジャーを経験。出産・母親の介護を機に退職。三人の子育ての中で、仕事と主婦業の両立を図るべく独立。キャリアカウンセラー、CFPの資格を活かしつつ、それぞれのライフステージでのお金との付き合い方を、セミナーや個別相談により紹介。子どもの教育費・留学費から介護に至るまで経験を交えた実行可能な幅広いストライクゾーンで対応。
http://www.caripri.com

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