最終更新日:2019.01.10 公開日:2018.12.28
暮らし

【夜行列車】から【夜行バス】に時代が変化!夜行旅のメリット・デメリット

「夜汽車」とか「夜行列車」と聞いてどんなイメージが思い浮かびますか? 月明かりしかない闇の中を列車の灯りだけがぽつんとゆっくり進んでいく……、そんな何ともいえない郷愁や旅情を誘うシーンが想起されるかもしれません。
 
大昔にヒットしたフォークソングや演歌では、花嫁はそれに乗って嫁いでいったり、上野発のそれを降りると青森駅は雪の中だったり……しましたが。
 

夜行列車、今や定期運行はほとんどありません

インターネットで「夜汽車 歌」のキーワードで試しに検索してみると、あるサイトでは曲名に「夜汽車」が含まれるものだけでも50曲以上が表示されました。
 
昔の曲や演歌系が多いというような先入観でしたが、ポップス系や活躍中のアイドルグループの曲などもあります。みんなが寝静まる夜間に、旅で移動することには、人の心をくすぐる何かがあるのかもしれませんね。
 
とはいえ、かつては一世を風靡(ふうび)した夜行列車(夜間に出発して翌日の朝以降に目的地に到着する旅客列車)、現在では定期運行されているのはJRの寝台列車「サンライズ出雲」と「サンライズ瀬戸」だけです。
 
以前は“大垣夜行”として定期運行され親しまれていた現在の「ムーンライトながら」も、今では季節限定かつ運行日限定の臨時列車となっています。
 
また、豪華な列車の旅が楽しめる「ななつ星in九州」や「TRAIN SUITE 四季島」なども、あくまでもパッケージツアーの旅行商品で、列車だけに乗車できるような形態ではありません。
 

夜行の旅は、夜行高速バスへと転化しています

夜行列車が衰退した要因としては、新幹線や飛行機などの高速交通網が整備され、運行時間帯も拡大したことが指摘されます。前日の夜に出発しなくても、当日の朝に乗って出かければ、夜行と同じくらいの時間に目的地に到着できるようになったのですね。
 
そして、高速道路網の整備などが促進された結果、夜行を含めた高速バスネットワークも拡充し、より手軽に安価に利用できるようになったことがさらに拍車をかけたようです。
 
このような状況のため、今の時代に夜行で国内旅をしようとする場合、自分でクルマを運転するか、夜行フェリーを利用する以外には、その交通手段はほぼ高速バスに限定されています。
 

夜行高速バスのメリットとデメリットとは?

この夜行高速バスですが、出発地や目的地も大変豊富に用意されています。旅行サイトや高速バス専用のサイトも多数あって、行程や料金を簡単に検索して比較・検討することができるようになっています。
 
夜行高速バスのメリットとデメリットは、次のようなところでしょうか。
 
<メリット>
・深夜や早朝の時間帯を利用して移動するので、目的地に効率的に到着できる(朝の早い時間帯から目的地で行動できるので一日を有効に利用できる)。
・飛行機、新幹線、特急などに比べて料金が安い。
 
<デメリット>
・飛行機、新幹線、特急などに比べて時間がかかる。
・座席で眠るので、くつろぐことが難しく、熟睡できない傾向にある。
 
料金や所要時間をイメージするために、2つほど試算例を見てみましょう。利用する時期によって料金にはかなりバラつきがありますので、次のような設定で、高速バスのサイトで検索してみました。
 
【利用日時:2019年1月下旬・平日の深夜出発、出発地:山手線ターミナル駅周辺、目的地:各目的地のターミナル駅周辺】検索結果の中から、安価レンジのもの、2例です。
 

 

まとめ

睡眠時間を旅の移動時間に利用することは(熟睡できるか、ゆっくりと身体を休められるかどうか、の問題はあるでしょうが)、時間効率の面ではとてもメリットがあると言えます。
 
料金については、上記の2つの例でも新幹線利用の4分の1以下くらいでおさまる場合があるなど、費用面でもおトクです。夜行列車は、日常的な交通手段では、ほぼなくなってしまいましたが、その旅のスタイルの系譜を受け継いでいる側面が多いのが夜行高速バス。
 
考え方や割り切り方によっては、合理的でおトクな旅の移動手段となります。使ったことがない人は、利用してみる価値があるのではないでしょうか。
 
Text:上野 慎一(うえのしんいち)
AFP認定者,宅地建物取引士
 

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上野慎一

執筆者:上野慎一(うえのしんいち)

AFP認定者,宅地建物取引士

不動産コンサルティングマスター,再開発プランナー
横浜市出身。1981年早稲田大学政治経済学部卒業後、大手不動産会社に勤務。2015年早期退職。自身の経験をベースにしながら、資産運用・リタイアメント・セカンドライフなどのテーマに取り組んでいます。「人生は片道きっぷの旅のようなもの」をモットーに、折々に出掛けるお城巡りや居酒屋巡りの旅が楽しみです。



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