2019.01.08 暮らし

なんと4割も!未入学大学への無駄な学費納入。受験計画は綿密に!

1月から私大の一般入試が始まります。AO入試、推薦入試と違い、一般入試では、複数の学校を受験するのが普通です。私大の場合、合格した時に、入学手続き時納付金として、まとまったお金を納付します。
 
例えば、第二志望校の納付期限の後に、第一志望校の合格発表がある場合、入学しない学校に初年度納付金の一部を支払わなければならないという事態になりかねません。
 

受験の機会が増えています

保護者世代の一般入試というと、一つの大学で受験の機会は1回だけしかなく、受験に失敗すれば浪人する生徒も少なくありませんでした。
 
現在は、例えば、同学部・学科の複数の試験日から都合の良い日に受験する「試験日自由選択制入試」など、受験の機会が保護者世代に比べ増えています。
 
受験の機会が増えるのは良いことですが、受験計画をいい加減に立ててしまうと、第一志望校の合格発表前に、すでに合格している大学の入学手続き時納付金の納付期限が締め切られているという事態になりかねません。
 
約4割の方が未入学大学に無駄な学費を納付しているというデータもあります(大学生協調べ)。
 

初年度納付金の目安との納付時期

文部科学省「平成28年度私立大学入学者に係る初年度納付金平均額(定員1人当たり)」の調査によると、初年度納付金(入学金・授業料・施設設備費の合計)は、文科系学部は約115万円、理科系学部は約152万円となっています。
 
初年度納付金の納付時期は、私大の場合、合格発表後1~2週間以内というところが多く、先程説明したように、第一志望校の合格発表前に、すでに合格している大学の入学手続き時納付金の納付期限が締め切られているという事態になってしまうケースがあります。
 

 

初年度納付金の納入方法

合格後の入学手続き時納付金を指定期日までに納入しなければなりません。納付期限までに納入しないと入学が認められません。納入方法には主に3つの方法があります。
 
(1)一括納入方式
入学手続き期間内に納入金を一括して支払います。この場合、入学を辞退した場合、納入金が返還されないケースがあります。
 
(2)返還方式
指定期日までに手続きを取れば、入学手続き時に支払った納入金のうち、一般的に入学金以外は返還してもらえます。
 
(3)二段階方式
一次手続き時に入学金など一定金額を納入し、二次手続き時に残額を納入します。一次手続きの後に入学を辞退すれば二次手続きをする必要がありません。なお、二次手続きを終えないと入学が認められません。
 
私大では、初年度納付金のうち最小限、入学金と前期分の学費を納入するパターンが多いようです。ある大学の場合、初年度納付金152万円のうち合格時に最小限103万円(うち入学金27万円)を支払わなければなりません。
 
この大学が第二志望校であった場合、後日、手続きをすることによって、入学金以外を返還してくれるとはいえ、第一志望校の納付金のことも考えると大きな負担です。
 

受験計画を綿密に立てよう

第一志望校の合格発表前に、すでに合格している大学の入学手続き時納付金の納付期限が締め切られているという場合、すでに合格している大学に支払った納入金(少なくとも入学金)が無駄になってしまいます。
 
なるべく、このような無駄な納入金を避けるために受験計画を綿密に立てましょう。また、受験する大学の初年度納付金の納入方法についてもよく確認しましょう。
 
Text:新美 昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー
 
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新美昌也

執筆者:新美昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
http://fp-trc.com/



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