そんな夏のボーナスについて、世間はどう考えているのでしょうか。株式会社エアトリが発表した「夏のボーナスに関する調査」(※)の結果を見てみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ボーナスの金額は増えないけれど満足度はアップ?
この調査は、20代~70代の男女に対して行われたものです。
【(就業中の人)今年、夏のボーナスは出ますか?】
1位:出る 55.2%
2位:元々ボーナス制度がない 31.8%
3位:わからない 7.3%
4位:ボーナス制度はあるが、今年は出ない 5.7%
ギリギリ半数以上の人が、今年の夏のボーナスが出ると回答しています。ちなみに2016年は64.9%、2018年は58.7%だったとのことで、年々夏のボーナスが出ると回答した人の割合は減っているということがわかります。
さらに、「元々ボーナス制度がない」「ボーナス制度はあるが、今年は出ない」と回答した人の割合も年々増えている状況。これらの結果から、ここ数年ボーナス制度は縮小気味という事実が浮かび上がってきます。
【(ボーナス制度がある人)今年のボーナスは昨年と比べてどうですか?】
1位:変わらない 38.0%
2位:わからない 29.2%
3位:増えた 20.3%
4位:減った 12.5%
増えたと答えた人は、約5人に1人という結果に。多くの人が昨年と比べてボーナスの金額は変わっていないと回答しています。
【(ボーナス制度がある人)ボーナスの金額に満足していますか?】
1位:とても不満 25.2%
2位:どちらでもない 24.9%
3位:少し満足 23.2%
4位:少し不満 19.1%
5位:とても満足 7.6%
ボーナスの金額について、不満を抱いている人の計は約45%、満足している人の計は約30%。全体としては、ボーナスの金額に納得していない人のほうが多いようです。
ちなみに昨年は、不満を抱いている人の計は約53%、満足している人の計は約23%だったことから考えると、ボーナスの金額は変わらなくても満足度は少しだけアップしているという現状が見えてきます。
これは、「実のところもう少し金額アップしてほしいけれど、まぁ出るだけありがたい」と思っている人が多い……ということなのかもしれませんね。
ボーナスの使い道は、男女で明確な違いが!
ボーナスをもらえる人たちは、なにに使う予定なのでしょうか。
【(ボーナス制度がある人)ボーナスが入ったら贅沢をしますか?】
<男性>
1位:ほとんどしない 36.1%
2位:たまにする 32.8%
3位:全くしない 13.0%
4位:必ずする 11.8%
5位:わからない 6.3%
<女性>
1位:たまにする 34.5%
2位:ほとんどしない 26.9%
3位:必ずする 24.6%
4位:全くしない 9.4%
5位:わからない 4.7%
これは男女で回答がバラけた結果となりました。男性の「贅沢を必ずする・たまにする」計は約44%、「贅沢を全くしない・ほとんどしない」計は約49%。いっぽうで女性の「贅沢を必ずする・たまにする」計は約59%、「贅沢を全くしない・ほとんどしない」計は約36%に。
男女でボーナスに対する考え方に違いがあるということがわかりますね。
【(ボーナス制度がある人)ボーナスが入ったら誰のために使いますか?】
<男性>
1位:自分 41.6%
2位:家族全員 34.0%
3位:パートナー 11.8%
4位:子ども 3.4%
<女性>
1位:自分 60.8%
2位:家族全員 26.9%
3位:パートナー 3.5%
4位:親 2.9%
こちらについては、男女で順番はさほど変わらないものの、割合に大きな差が付きました。女性はボーナスを「自分へのご褒美」として使う人が多く、男性はボーナスを「自分+いつも支えてくれている家族へのお礼」として使う人が多いのでしょうか。
まとめ
この調査結果から、「ボーナス制度は年々縮小傾向にある」「でもボーナスに対する満足度はそこそこある」「女性はボーナスを自分へのご褒美として贅沢に使う傾向がある」「男性はボーナスを自分と家族のために、贅沢はせずに使う傾向がある」ということがわかりました。
みなさんは、令和初の夏のボーナス、どのように使う予定ですか?
※株式会社エアトリ「夏のボーナスに関する調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部