更新日: 2019.08.08 その他暮らし

自宅を購入したいと思ったら。事前に確認しておくべき事項を知ろう

執筆者 : 岡田文徳

自宅を購入したいと思ったら。事前に確認しておくべき事項を知ろう
自宅を購入したいと考える人は、多いでしょう。不動産の営業マンが勧める不動産があなたにとって、本当に合う不動産とは限りません。
 
自分が住むという観点は当然のことながら、もし賃貸に出した場合など、考えておかなければならないことは多くあります。購入する前に、確認すべき事項を学んでおきましょう。
 
岡田文徳

執筆者:岡田文徳(おかだふみのり)

認知症大家対策アドバイザー

人生100年時代を生き抜くために大家さんの認知症対策と不動産賃貸経営のサポートを行なっている。

祖父が認知症になり、お金が下ろせない、賃貸業はストップ、収益の出ない物件を買わされそうになる。

祖父の死後、両親と認知症対策を行い、自ら賃貸経営ノウハウや人脈を構築し、日々改善している。

現在は、大家さん向けにセミナーやコンサルティングを行なっています。

自宅を購入しようと思っても、一度立ち止まる

自宅の購入は、多くの人にとって、人生で1回もしくは2回あるかどうかという経験だと思います。しかも、不動産は高額になりますので、勢いだけで購入するのは控えた方が良いです。
 
「そんなことあたりまえ!」と言われそうですが、自分のことになると、意外と周りが見えなくなるものです。どうしても買いたくなると、自分にそぐわないものでも、良いものに見えてくることがありますので、注意しましょう。私は、これを「買いたい病」と呼んでいます。
 

あなたにとって、住みやすい場所であるところを選ぶ

自宅を購入するということになると、仕事場、学校、駅などから距離、スーパー、病院等の利便性などを確認することになります。都心部であれば、駅からの距離は、必ず確認しましょう。
 
駅から徒歩○分という記載があっても、現地で自分が駅に行く時間に、実際に歩いて確認しましょう。不動産の広告では、80メートルを徒歩1分という表示にすることになっています。初めて現地に行く場合には、探しながら行きますので、表示されている時間よりも時間がかかります。
 
そのため、徒歩2分の距離であっても、2分以上の時間を要することはありえます。特に、近くに踏切がある場合には、要注意です。通勤ラッシュの時間には、電車が頻繁に来ることによって、踏切がなかなか開かないところがあります。
 
自分の出勤時間に踏切が開くのが10分に1回だけといった場所では、不動産の広告に徒歩2分と書かれていても、実際には15分以上かかるといったことになりかねません。
 
「踏切が開かなかったから遅刻しました」という言い訳は、なかなか聞き入れてもらえるものではありませんので、必ず、現地で自分が駅に行く時間に確認して、納得してから、購入しましょう。
 

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賃貸したいときに借りてもらえるものを選ぶ

さまざまな働き方が出てきているとはいえ、会社に勤める人の中には、転勤の可能性がある人がいると思います。
 
転勤は、いつ辞令が下されるかはわかりません。自宅を購入したら、すぐに転勤の辞令が出る場合もあるかもしれません。単身赴任では、自宅に配偶者が住みますが、家族全員で引っ越しする場合には、自宅が空き家状態になってしまいます。
 
購入したばかりの自宅を売却するにしても、住宅ローンの残債があります。売却金額が残債以上の金額でなければ、住宅ローンを組んでいる金融機関が売却を許してくれません。
 
それでは、「賃貸に出せば良い」と考えるかもしれません。賃貸に出すのも簡単ではありません。自宅として使うぶんには、家に多少傷や汚れがあったとしても、問題がないかもしれませんが、賃貸に出すときは異なります。
 
賃貸に出すということは、賃貸業という事業を行うということです。借り主の生活に必要なものをそろえるのは当然のことながら、借り主に選択してもらえる物件にしなければなりません。
 
設備が故障したら、対応しなければなりません。設備が壊れたときに、連絡する場所や、対応してくれる人、適正な費用などもしっかり理解していなければなりません。
 
賃貸の不動産は、競合が数多く存在し、借り主が物件を選択できる状態です。「空き家になってしまうのは困るから貸します」という安易な考え方では、借りてもらえないと考えるべきです。
 
まとめると、
・「買いたい病」に気をつける
・購入する前に、現地を確認する
・賃貸できる不動産を選択する

 
本コラムに記載したことだけが、自宅を購入するときに重要なわけではありません。まだまだポイントはありますので、「買いたい」→「すぐ購入」にはならないようにした方が良いでしょう。
 
執筆者:岡田文徳
認知症大家対策アドバイザー
 

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