公開日:2019.08.23 暮らし

マンションの修繕積立金、月5万円超のところも?みんなはいくら払っているのか

分譲マンションで生活する場合、建物の維持管理をしていくために管理費や修繕積立金を毎月負担する必要があります。いくら負担するかは管理組合で決めますが、適正な額がいくらなのか分かりづらいところです。
 
そこで今回は、公的な調査から、マンションの修繕積立金がいくらくらいなのか、完成年次や総戸数によって違いがあるのか、状況を確認してみました。
 
松浦建二

執筆者:

執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

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松浦建二

執筆者:

執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

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1戸あたりの月額修繕積立金は平均1万2268円

国土交通省の平成30年度マンション総合調査では、マンションごとの修繕積立金についても調査しています。まずは1戸あたりの月額修繕積立金(使用料・専用使用料からの充当額を含む)の分布状況をグラフにまとめてみました。
 

 
1戸あたりの月額修繕積立金(使用料・専用使用料からの充当額を含む)の平均は1万2268円で、管理費(平均1万5956円)よりは3688円低い額となっています。
 
特に多いのは5000円超~1万円(37.2%)や1万円超~1万5000円(37.3%)で、全体(修繕積立金不明のマンションを除く)の94.4%が月額2万円以下になっています。ただ、修繕積立金が月額5万円を超えるマンションも1.0%あります。
 
修繕積立金は専有面積に比例していることが多いので、1㎡あたりの修繕積立金も確認してみました。
 

 
1㎡あたりの月額修繕積立金は平均179円となっています。そのうち33.1%(修繕積立金不明のマンションを除く)のマンションが100円超~150円、21.6%のマンションが150円超~200円となっています。
 
90.4%のマンションが50円超~300円の範囲で設定していますが、1㎡あたり50円以下のマンションもあれば1000円超の極端に高額なマンションもあります。
 

修繕積立金は建物が新しいと低く大規模だと高い

次にマンションの築年数によって修繕積立金に違いがないか確認するため、修繕積立金をマンションの完成年次別に分けてグラフにしてみました。緑色の棒グラフが1戸あたりの月額修繕積立金、赤い折れ線グラフが1平方メートルあたりの月額修繕積立金です。
 

 
修繕積立金を完成年次別にみると、2015年以降にできた新しいマンションは1戸あたり6928円で、1平方メートルあたりでも93円と低く、それぞれ平均の半額程度となっています。
 
2010年~2014年のマンションでも1戸あたり9846円、11平方メートルあたり126円で、平均より2~3割低くなっています。新築時は修繕積立金が抑えられていて、徐々に平均並みへ値上げしていくマンションが多いと考えられます。
 
また、1969年以前の古いマンションは極端に高く、1戸あたり2万5348円、11平方メートルあたり414円で、ともに平均の2倍以上になっています。
 
築50年以上経って修繕する箇所が増え、高めの修繕積立金にしないと不足してしまうからでしょうが、ここまで修繕積立金を上げることができたのは、管理組合が機能しているともいえそうです。
 
さらに、マンションの規模によっても修繕積立金に違いがないか確認するため、修繕積立金を総戸数規模別にもグラフにしてみました。緑色の棒グラフが1戸あたりの月額修繕積立金、赤い折れ線グラフが11平方メートルあたりの月額修繕積立金です。
 

 
修繕積立金を総戸数規模別にみると、1戸あたりでも11平方メートルあたりでも20戸以下の小規模なマンションと300戸以上の大規模なマンションが比較的高くなっています。
 
1戸あたりでは20戸以下が1万6809円で最も高く、次が301~500戸の1万4496円、その次が501戸以上の1万3719円で、11平方メートルあたりで最も高いのは301~500戸の470円、次が20戸以下の209円、その次が501戸以上の191円となっています。
 
小規模なマンションは中規模なマンションに比べて、どうしても修繕費用が割高になります。
 
例えば、10階建てで戸数が20戸でも50戸でもエレベーターが1基あれば、同じような修繕費がかかりますが、それを20戸で負担するのと50戸で負担するのとでは、当然負担額に差が出ます。
 
大規模なマンションは付帯設備が豪華であったり修繕方法が特殊であったりすると、修繕費が膨らむことも考えられます。
 
分譲マンションは、区分所有者が自分たちの負担で維持管理していかなければなりません。豪華な付帯設備やサービスは魅力的ですが、負担し続けられる程度であってほしいものです。
 
マンションの修繕積立金は築年数や規模でも大きく異なるので、マンションを選ぶ際はこのような調査結果も参考にしてみてはいかがでしょう?
 
執筆者:松浦建二
CFP(R)認定者

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