更新日: 2020.04.02 キャッシュレス

過半数がキャッシュレス社会に賛成。キャッシュレス決済に対する意識はどう変わった?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

過半数がキャッシュレス社会に賛成。キャッシュレス決済に対する意識はどう変わった?
時代が進むとともに、お金に対する意識は変わりつつあります。日本人のキャッシュレスへの意識はどのように変化していったのか、博報堂生活総合研究所の「お金に関する生活者意識調査」を基に、みていきたいと思います。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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徐々に増えるキャッシュレス賛成派 その理由は?

紙幣や硬貨などの現金を使う必要がない「キャッシュレス社会」賛成派は、2017年から増加し、2019年には63.0%になりました。
 
2017年の調査では、賛成派が38.5%と反対派多数だった女性でも、賛成派が56.8%と、過半数派を超えました。つまり、男女問わず、「キャッシュレス社会」を迎合する姿勢になってきたのです。
 
年代別に見ても20~60代まで、全ての年代で賛成派多数になっています。理由を尋ねてみると、「利便性が高いから」「楽だから・手軽だから」「やり取りがスムーズだから」といった回答が並んでいきます。
 
たしかに、スマートフォンをかざすだけで決済が可能になるなど、時代が進むにつれてキャッシュレスそのものの利便性が高まっています。もちろん、レジ前で現金を出す手間もありませんし、もっといえば、スマートフォンを一台、もしくはカードを一枚持ってさえいれば、財布すら持たなくてもよい社会になりつつあるのです。
 
一方で、反対派の声もまだまだあるのも事実。「お金の感覚が麻痺しそうだから」「浪費しそうだから」「セキュリティに不安があるから」といったトップ3の理由を基に考えると、まだまだ目に見えない決済に不安を感じている人も多いようです。
 

キャッシュレス決済、よく使われているものって何?

それでは、キャッシュレス決済でよく使われているものとは何でしょう?
 
やはり、一番は「クレジットカード」です。クレジットカードでの決済が「増えている」45.3%に対し、「減っている」は6.2%。支払いの場面で、クレジットカードを一枚渡すだけ、というシーンが増えつつあります。
 
クレジットカードの種類もさまざまになりました。どのカードを選ぶかによっても、お得度が変わってくるのです。例えば、ネットショッピングを楽天でたくさんする方なら、楽天カードを利用することで、ポイントが3倍貯まります。ほかにも、旅行にたくさん行く方ならJALカードを利用することで、マイルを効率よく貯めることもできます。
 
また、「電子マネー」も増加傾向(「増えている」37.3%に対して「減っている」が6.8%)にあります。身近なところでいうと、交通系ICにチャージして、コンビニで支払ったことが一度はあるのではないでしょうか。セブン-イレブンのnanacoも今ではメジャーになりましたね。こうした簡単に使える「電子マネー」を利用する人も増えてきているのです。
 

もはや「現金」は持ち歩きたくない――お金の意識はここまで変わった!

さて、ここまでキャッシュレス社会賛成派の声が大きくなると、次のような面白い意識の変化が見られるようになりました。
 
お金に関する意識を二択で聞いたところ、「どこでもクレジットカード・電子マネーで決済できるなら、現金は持ち歩きたくない」が46.3%、「それでも現金は持ち歩きたい」が53.7%となりました。2017年調査では「持ち歩きたくない」が40.2%、「持ち歩きたい」が59.8%だったことを考えると、少しずつ「現金を持ち歩きたくない」と考える人が増えてきているのです。
 
現金を大事にする傾向はありつつも、キャッシュレスの意識も高まっていることがわかります。
 
また、「お金の使い過ぎ」を防ぐ意味でも、キャッシュレス決済が評価されつつあります。お金の使い過ぎについて「電子マネーで支払う方がお金の使い過ぎを防げる」が30.9%、「現金で支払う方がお金の使い過ぎを防げる」が69.1%となりました。
 
2017年調査では前者が24.5%、後者が75.5%だったことを考えると、キャッシュレスにすることで、お金の使い過ぎが防げるとポジティブな見方をする人が増えています。
 
そうした時代背景のなか、キャッシュレスを決断する人も増えていくだろう、と予測できるのです。
 
出典
博報堂生活総合研究所 「お金に関する生活者意識調査」結果

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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