最終更新日: 2020.03.19 公開日: 2020.03.20
暮らし

新型コロナウイルスによる休校措置、ひとり親家庭への影響は?

新型コロナウイルスによる臨時休校措置を受け、子どもを持つ親にはさまざまな影響が出ています。
 
まず、給食がなくなることで、昼食を作る労力が増えたり、食費がかさんだりしてしまいます。また、就労先が休業になったり、営業時間が減ったりなど、特にパートで働くひとり親家庭に経済的影響が出ているのではないでしょうか。
 
ひとり親家庭のフードバンク「グッドごはん」を運営する認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン(東京都大田区)は、利用者558人を対象にアンケート調査を行いました(※)。新型コロナウイルスは、ひとり親家庭にどんな影響を与えているのでしょうか。
 
 
FINANCIAL FIELD編集部

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休校中、子どもの面倒を見るために、仕事を休むことを余儀なくされていることも

小学校・中学校・高校いずれかに子どもが在籍している家庭において、「現在休校になっていない」との回答は2件のみでした。
 
休校中に子どもが過ごす場所を尋ねると、「自宅(子どものみ)」が56.6%と最も多い結果となりました。小学校高学年以上は子どもだけで過ごすことが多いと思われます。次いで「自宅(保護者と)」(21.6%)、「学童等の施設」(13.2%)、「親戚や友人宅」(8.4%)、「職場」(0.3%)という順になりました。
 
ところで、ひとり親家庭なのに「自宅(保護者と)」とは、どういうことでしょうか。具体的なコメントを見ると、仕事を休んだり短時間にするなどの対応を余儀なくされている人や、遠方から祖母に来てもらっている人がいるようです。
 
小学校低学年以下の子どもがいる場合、子どもだけで、自宅で過ごしてもらうのはまだ不安です。ひとり親の場合、仕事を休んだり時短勤務にすると、特にパートの場合は直接収入減に繫がってしまいますが、そうせざるを得ない状況が垣間見えます。
 
また、「4月からは学童に預けられないので、休校措置が長期化すると困る」という声もありました。多くの学童は小学3年生までであるため、学年が上がると預けられなくなってしまうということでしょう。

休校措置で、半数が収入が減ると予想している

また、「グッドごはん」利用者へ2019年に実施したアンケートによると、51%の方が非正規雇用で働いているようです。今回の休校措置により、家庭の収入に影響が出ると予想するかを尋ねると、47%が「通常より収入が減ると思う」と回答しており、非正規雇用のひとり親に影響が大きいことがうかがえます。
 
収入が減るという人のコメントを見ると、「講師をしている塾が今後休みになる可能性があり、減収の恐れがある」「パートの出勤時間も制限されてしまい、大変困っていました」「突然休校となりなんとか職場に掛け合い始業時間を遅くしてもらいましたがパート契約のため収入減確定です」というように、特にパートなどで働いている人には厳しい現状であることが明らかになりました。
 
一方で、保育園や学童保育など、職種によっては仕事が忙しくなり休めず困っているという人もいるようです。買い物に行く時間もなく、夜遅くスーパーに行っても何もないと嘆いている声もありました。トイレットペーパーなどは、早朝から並んで買い占められているので困ってしまいます。

休校措置で家庭の支出がいつもより増えると回答した人は9割以上

今回の休校措置で、家庭の支出に影響が出るか聞いたところ、「通常より支出が増えると思う」との回答が93%でした。何が増えるかというと「食費」が96%と最も高く、休校で給食がなくなったため、家で食事をする費用の増加が一番痛いようです。
 
次いで「光熱費」が7割弱。普段学校にいる子どもが家で過ごすことで、電気代が普段よりかかってしまいます。さらに、子どもが退屈しないよう「娯楽費」が増えるという回答が2割強ありました。
 
今回の調査で、ひとり親にとって、休校措置が思いの外大きな影響があったことがわかりました。欧米でも新型コロナウイルスの流行が拡大しており、今後もどうなるか予断を許しません。日本でも、これ以上の感染拡大を防ぐため、しばらく国民が我慢せざるを得ない状況です。一刻も早い流行の収束を望むばかりです。
 
出典 ※NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン「ひとり親家庭へのアンケート調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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