更新日: 2020.04.30 その他暮らし

独身者の半数以上が実家暮らし。独身で住宅を購入した人が最も多い年代とは?

独身者の半数以上が実家暮らし。独身で住宅を購入した人が最も多い年代とは?
内閣府の「平成30年版 少子化社会対策白書」によると、50歳時の未婚割合について、2015年は男性 23.4%、 女性 14.1%となっており(※1)、生涯独身という人も珍しくありません。
 
その場合、住宅はどうしているのでしょう。ずっと実家で暮らすのでしょうか。それとも独立して家を購入するのでしょうか。
 
株式会社エイチームフィナジー(本社:大阪府大阪市)は、30代~50代の独身の男女を対象に、「独身者の住宅購入に関しての意識調査」を実施しました(※2)。早速結果を見ていきましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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独身者で住宅購入済は15.6%。50代後半女性は3人に1人以上が購入済

現在、住宅の購入を検討しているかと質問したところ、「すでに住宅を購入している」は15.6%でした。思ったより少ない印象です。「具体的に購入を検討している」(4.3%)、「まだ具体的に検討していないが、いずれ検討したいと思っている」(17.0%)と、あわせると、36.9%が検討または購入済と回答しました。
 
性・年代別に見たところ、「すでに住宅を購入している」と答えた割合が最も多かったのは50代後半の女性で、35.7%でした。
 
また、「すでに住宅を購入している」「具体的に購入を検討している」「まだ具体的に検討していないが、いずれ検討したいと思っている」と回答した割合が最も多かったのは50代後半の男性で、45.7%と半数近くにのぼりました。
 
次に多いのは30代前半男性で、43.8%でした。30代前半の女性でも37.2%と、すべての年代で最も高くなりました。男女とも、30代前半で家を買おうと思う人が多いようです。
 
その中で、「購入に積極的な人」に購入したい住宅について質問したところ、「一戸建て」と答えた人が、注文(28.0%)、建売(12.1%)、中古(11.3%)あわせて51.4%でした。
 
一方、「マンション」を選択した人は、新築(27.7%)、中古(14.5%)あわせて42.2%という結果になりました。一戸建てがマンションよりやや人気がありますが、中古はマンションのほうが人気のようです。

家賃を払い続けるのがもったいないから家を購入する人が多い

すべての人に住宅購入に関心を持ったきっかけを聞いたところ、「賃貸の家賃を払い続けるのがもったいないから」が27.3%と最も多い結果となりました。次いで、「老後のため」(21.6%)「マイホーム購入の夢があるから」(15.2%)「資産を持ちたいから」(12.8%)という順になりました。
 
賃貸では資産にならないため、購入したほうがいいと考える人が多いようです。老後のためというのも、年をとってからも家賃を払い続けられるか不安なのでしょう。

実家暮らしが半数以上。住宅購入しないのは住宅ローンを払いたくないから

すべての人に現在の住居に関して尋ねたところ、「実家」が52.0%と最も多く、次いで「一人暮らし(賃貸)」が28.8%という結果になりました。半数以上が実家に住んでいるようです。
 
故郷を離れ就職した人や、兄弟が結婚して実家に住んで家を継ぐというような場合では、一人暮らしせざるを得ないかもしれません。また、持ち家の人は一人暮らしが11.0%、恋人または友人と同居が2.0%と、あわせて13.0%という結果となりました。
 
また、「住宅購入を検討していない人」に理由を聞いてみたところ最も多い回答は「住宅ローンを払いたくないから」(43.6%)、次いで「自由に住む場所を選ぶことができるから」(26.7%)という結果になりました。住宅ローンを負担に思ったり、好きなときに好きな場所に住みたい人は賃貸でよいと思っているのでしょう。
 
独身者は半数以上が実家に住んでおり、一人暮らしで家賃を払うのがもったいないという人が住宅購入を考えているようです。実家に住んで親に頼っていると、住居を構え生活することの大変さは理解できないかもしれません。一度、一人暮らしを経験するのも悪くないのでは?
 
出典
※1:内閣府「平成30年版 少子化社会対策白書」
※2:株式会社エイチームフィナジー「独身者の住宅購入に関しての意識調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部