最終更新日: 2020.05.08 公開日: 2020.05.10
暮らし

結局どっち? 「入れ歯」対「インプラント」

執筆者 : 柴沼直美

かつては、縁遠かったインプラントですが、ずいぶんと身近なものになりました。そうはいっても費用や施術にかかる期間などを考えると、まだまだ二の足を踏みがちです。
 
第二の永久歯をどう考えるか、について恥ずかしながら筆者の経験を紹介しつつ考えてみたいと思います。
 
 
柴沼直美

執筆者:

執筆者:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
http://www.caripri.com

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柴沼直美

執筆者:

執筆者:柴沼直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
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目先の出費と時間的拘束で考えれば、「入れ歯」に軍配

「歯」はカラダの中のパーツとしては小さいですが、毎日欠かさず栄養を摂取する際に最初に咀嚼という大きな役割を担っています。しかし、臓器や骨と違っておろそかにしがち。
 
それは、見た目の健康状態を確認できるからだというのが大きい理由だと思いますが、それゆえついつい油断して深刻化させ、腐食に伴う痛みまで進行し、体調に大きなダメージをもたらします。
 
第二の永久歯を考えなければならなくなったとき、すぐに思い浮かぶのが、お財布にも時間にも優しい「入れ歯」になります。保険適用ですから、せいぜい数万円、治療にかかる時間も場合おおむね1~2ヶ月程度ですみます。
 
一方、インプラントは施術時20万円、土台の種類や上のかぶせ物によっては30万円以上の出費を覚悟しなければなりません。しかも土台が歯茎に定着してから最終的な仕上がりに至るまでは半年近くかかりますから、高額・長期戦になり時間的拘束も負担になります。
 
半年の間には繁忙期を迎えることになるでしょうし、体調がすぐれないときもあるでしょうから、下手をすればもっと時間がかかるリスクもあります。

投資と同じで、近視眼的な見方ではなく長い目で考えると……

しかし、これも投資と同じ。長い目でみると違った結果になります。治療にかかる費用と時間だけを見れば比較するまでもありませんが、入れ歯の場合はその後の手入れ・手間という負担が永久について回ります。
 
具体的には、金額的には大した負担にはならないとはいえ、入れ歯洗浄剤や入れ歯安定剤を永久に使い続けなければなりません。また、「別物を装着」しているということは、取り外しの都度ずれや菌が入り込むなどのリスクがあります。
 
それ以上に筆者が抵抗を覚えたのは、少なからずついて回るであろう「異物感」です。
 
第二の永久歯となるわけですから、残りの人生を「異物感とともに何億回の咀嚼を続ける」ことに抵抗を覚えるのか否かと考えたとき、治療費用と期間では勝っていたとしても数字で比較できない「クオリティ・オブ・ライフ」を優先することにしたのです。

二者択一を迫られたときの選択の仕方

もちろん、インプラントにも土台部分が腐食しないように、四半期に一度は専門医に診てもらったり、洗浄してもらったりしなければならないという煩雑さはついて回ります。
 
施術完了で歯科とは縁が切れるわけではなく、これも一生の付き合いになります。それを考えたうえで、通いやすいクリニックを見極めていく工夫も必要になります。
 
あるいは何らかの疾患があって、インプラント施術がそもそもできない場合もあります。それらをすべて勘案して最終的に自分で選択していくことになりますから費用や治療期間だけの比較として割り切れるものではありません。
 
ファイナンシャル・プランニング、ライフ・プランニングとは、そもそもこのようなものです。さまざまな要因が絡んだ条件下で選択して人生をデザインしていきます。
 
今回の筆者の経験を通じて、改めてお伝えしたいことは、何かを選択するときは、どのくらいの時間軸で何を優先順位におくかを整理すれば、自分たちにとってベストな結論が導かれるのではないかと思われます。
 
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者

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