そこで気になるのは、会社までの交通費。毎日出社しない場合、通勤定期券を買った方が安いのか回数券にした方がお得なのか気になりますよね。
そこで、首都圏の鉄道各社の通勤定期券代と回数券を比較して、何日出社したら回数券の方がお得になるのか調べてみました。同じくらいの区間距離で比較しています。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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JR山手線の場合、月に半分以上出社するなら定期券がお得
まずは、JR山手線の場合。仮に、池袋駅から品川駅間(15.4km)を利用する場合、1ヶ月の定期券代は7900円です。何日出社までなら回数券の方が安くなるのでしょうか?
片道270円ですので、回数券は11回分で2700円となります。1枚あたり245.5円なので、一日出社すると、往復の交通費は491円です。回数券での通勤が、16日なら7856円と、1ヶ月の定期券代の範囲内です。
さらに、6ヶ月定期の場合は3万7950円ですので、1ヶ月あたり6325円。回数券を使う場合、定期券代の範囲内で済むのは12日(5892円)までです。
つまり、6ヶ月定期券を買う場合は、1ヶ月の出社が12日以下なら回数券がお得ということになります。JRで池袋駅から品川駅間を使い、月に半分以上出社する場合は、6ヶ月定期券を買った方がよさそうです。
■JR山手線利用 池袋駅から品川駅の場合
・回数券:11回分 2700円(1枚あたり245.5円)
(1)1ヶ月定期代購入の場合 7900円
回数券で月に16日出社なら 245.5×2×16=7856円
※16日までなら回数券がお得!
(2)6ヶ月定期代購入の場合 3万7950円
1ヶ月あたりに換算すると 6325円
回数券で月に12日出社なら 245.5×2×12=5892円
※12日までなら回数券がお得!
都営地下鉄なら迷わず回数券を選択
次は都営地下鉄を調べてみましょう。都営三田線大手町駅から蓮根駅間(15.0km)の1ヶ月の定期券代は1万1060円。片道280円ですので、回数券を購入すると1日あたり509円です。
回数券を21日使っても1万689円と、定期券代を下回り、22日でようやく定期券代を上回ることになります。6ヶ月定期券は5万9730円で、1ヶ月あたり9955円。
6ヶ月定期券であっても、19日間回数券(9671円)で通勤しても回数券が安いです。都営地下鉄の場合は、1ヶ月に3回から4回テレワークで働くなら、回数券を使う方がお得でしょう。
■都営地下鉄三田線利用 大手町駅から蓮根駅の場合
回数券:11回分 2800円(1枚あたり254.5円)
(1)1ヶ月定期代の場合 1万1060円
回数券で月に21日出社なら 254.5×2×21=1万689円
※21日までなら回数券がお得!
(2)6ヶ月定期代購入の場合 5万9730円
1ヶ月あたりに換算すると 9955円
回数券で月に19日出社なら 254.5×2×19=9671円
※19日までなら回数券がお得!
私鉄の定期券代VS回数券は? 回数券は何日までなら定期券より安いの?
次に私鉄を見てみましょう。東急東横線の渋谷駅から綱島駅間(15.8km)では1ヶ月の定期券代は9440円です。片道料金は260円ですので、回数券を使うと1日あたり472.6円。
19日間回数券で通勤すると8979.4円ですから、出社が19日以下の場合は回数券が安くなります。6ヶ月定期券は5万980円で、1ヶ月あたり8497円。17日間回数券で通勤すると8034.2円となるので、月の出社が17日までなら回数券の方がお得です。
■東急東横線利用 渋谷駅から綱島駅の場合
回数券:11回分 2600円(1枚あたり236.3円)
(1)1ヶ月定期代の場合 9440円
回数券で月に19日出社なら 236.3×2×19=8979.4円
※19日までなら回数券がお得!
(2)6ヶ月定期代購入の場合 5万980円
1ヶ月あたりに換算すると 8497円
回数券で月に17日出社なら 236.3×2×17=8034.2円
※17日までなら回数券がお得!
ここで例に挙げた区間では、JRは6ヶ月定期券なら月に半分以下の出社でも定期券の方がお得、地下鉄や私鉄は数回テレワークを取るなら回数券の方がお得といえそうです。
鉄道会社や区間により異なりますので、皆さんも自分が取得できるテレワークの頻度で、定期券を買うか回数券を買うか検討してみては?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部