更新日: 2020.07.21 その他暮らし

特別定額給付金10万円は何に使う?おすすめの使い道は?

執筆者 : 岩永真理

特別定額給付金10万円は何に使う?おすすめの使い道は?
特別定額給付金の申請期限は、申請受付開始日から3ヶ月以内ですが、できれば早めにもらって有効に活用したいものです。1人あたり10万円で家族の人数分もらえるので、少しまとまったお金が手に入った家庭もあるのではないでしょうか。
 
せっかくまとまったお金が入ったのに、意識しないままに放置すると、知らないうちになくなってしまう可能性もあります。使い道をしっかり定めて、計画的に利用するのがお勧めです。では、例えばどんな方法があるのでしょうか。
岩永真理

執筆者:岩永真理(いわなが まり)

一級ファイナンシャル・プランニング技能士

CFP®
ロングステイ・アドバイザー、住宅ローンアドバイザー、一般財団法人女性労働協会 認定講師。IFPコンフォート代表
横浜市出身、早稲田大学卒業。大手金融機関に入行後、ルクセンブルグ赴任等を含め10年超勤務。結婚後は夫の転勤に伴い、ロンドン・上海・ニューヨーク・シンガポールに通算15年以上在住。ロンドンでは、現地の小学生に日本文化を伝えるボランティア活動を展開。
CFP®として独立後は、個別相談・セミナー講師・執筆などを行う。
幅広い世代のライフプランに基づく資産運用、リタイアメントプラン、国際結婚のカップルの相談など多数。グローバルな視点からの柔軟な提案を心掛けている。
3キン(金融・年金・税金)の知識の有無が人生の岐路を左右すると考え、学校教育でこれらの知識が身につく社会になることを提唱している。
ホームページ:http://www.iwanaga-mari-fp.jp/

今確実に必要なもののために使う

仕事が減った、あるいはなくなった、などで生活費が不足しがちな方は、食費や日用品など、日々の生活必需品のために使っていくことになるかもしれません。
 
今一番必要なことに使うための給付金ですので、正しい使い方といえるでしょう。1回の給付金ができる限り長持ちするように、これまで以上に必要なものをしっかり考えて書き出し、1日あるいは1週間の予算を決めて、その中で買い物するようにするとよいでしょう。
 
家電や家財が修理や買い替え時期に来た場合は、それらの更新に充てるのも得策でしょう。エアコンは今のシーズン必需品で、ないと命にかかわります。冷蔵庫や洗濯機なども前触れもなく故障することがあり、生活必需家電ですので、不具合がないかチェックしておきましょう。
 
まとまったお金が入手できた今こそ、普段チェックを怠りがちな家財なども不具合がないか確認しておき、交換が必要であれば、給付金を利用して修理交換しておくと、後に給付金が何に使われたのか忘れないと同時に、必要なものに利用した満足感も高いでしょう。
 
また、心と懐の余裕がないとなかなかしない防災用品の購入や、補充更新に充てるのも悪くありません。ウィズコロナ時に災害が起これば、3密を避けるために自宅待機ができればそれに越したことがありません。
 
いつ起こるかわからない災害時に、待ったなしで必要になる防災グッズの備えがあれば憂いなしです。

将来必要なもののために使う

現在の職業も安定しており、家電や家財に不調がなければ、今後必要になるものに対する準備の一部あるいは全部として利用するのもよいでしょう。
 
例えば、
・子どもの教育費(塾代、学費など)
・住宅ローンの繰上げ返済費用
・老後のための費用
・親の介護費用

 
もらった人ごとに分けてもよいかもしれません。子どもが受給した給付金は子どもの教育費、夫が受給した分は住宅ローンの繰上げ返済、妻が受給した分は老後費用など。

将来に備えて投資してみる

もし、将来に必要なものが明確にない場合は、投資信託などを購入してみるのもよいかもしれません。これまで投資をしたことがない人は、特別定額給付金の一部を投資して、そのリスクやリターンを勉強することに充ててみることも、将来役に立つ使い道の1つでしょう。
 
将来必要なもののために使い道が決まっていても、例えば老後費用など、利用するまでに時間がある場合も、全部でなくても一部を投資して少しずつ増やす試みをしてみてもよいかもしれません。
 
投資にあまり慣れていない場合に、気を付けなければいけないことは、一度に同じ商品を全部買ってしまわないことです。
 
投資のリスクは分散することが大切です。買う商品や売買のタイミングを変えることです。タイミングの分散は、一定の金額を定期的に投資する積立投資などで行うことができます。
 
金融商品には、大きく分けると株式と債券があり、それぞれ国内と海外のものがあります。これらを組み合わせて買うことで投資対象の分散をします。
 
債券より株式のほうが値動きの幅は大きく、国内より海外のほうが為替リスクも加わるため、さらに値動きの幅が大きいと考えられます。
 
海外の中では、先進国より新興国のほうが値動きの幅が大きくなりがちです。値動きの幅が大きいものはリスクが高いといえます。リスクを小さくしたければ、値動きの幅が小さいものを多く組み入れるとよいでしょう。
 
執筆者:岩永真理
一級ファイナンシャル・プランニング技能士