しかしながら、レジ袋を有料とすることで、過剰なプラスチックの使用を抑制するという大きな狙いがあります。これは、廃棄物を減らし、資源を有効活用するための容器包装リサイクル法に基づいた取り組みなのです。
いざレジ袋有料化初日、買い物袋はどうしたのか、この後はどうするつもりか、取り組みについてどう思うか、約1万人へのアンケート調査(※)を基に考えてみましょう。
※株式会社リサーチ・アンド・イノベーション「レシートがお金にかわる家計簿アプリCODE(コード)」による約1万人への調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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レジ袋有料化初日、買ったものをマイバッグで持ち帰った人が約6割
レジ袋有料化の初日となった7月1日、購入した商品の持ち帰り方として最も多かったのは、自分のマイバッグを使ったというもので約63%でした。
次いで、商品を手に持って店を出た人が約13%、自分のカバンに商品を入れた人が11%と続き、プラスチック製レジ袋を買ったのは約9%という結果でした。
これまでも、先行してレジ袋を有料としている店もあったため、すでに街中で見受けられていたマイバッグの持ち歩き。ある程度、マイバッグの所有が浸透していたとも考えられます。
ちなみに、レジ袋有料化が義務となり、以前のようなレジ袋を不要としたことによる値引きやポイント付与などは残念ながら認められなくなりました。
今後の買い物で、レジ袋の購入もありと考える人が1割強
それでは、これからの買い物で、どのように商品を持ち帰る心づもりをしているでしょう。断トツで多かったのは、「すでに持っているマイバッグを持参すると思う」(約69%)との回答で、次点が「プラスチック製レジ袋を買ったり、マイバッグを持参したり使い分けると思う」(約14%)となりました。
購入した商品の種類によって、また急な買い物の際など、必要なときにだけレジ袋購入もあり、と考える人が多いのかもしれません。あくまでも「プラスチック製レジ袋を使い続けると思う」という回答は、約3%に留まりました。
レジ袋有料化に好意的な意見は7割弱
プラスチック製レジ袋の有料化という取り組みについての受け止められ方を見てみましょう。
「非常に良い取り組みだと思う」(約24%)、「良い取り組みだと思う」(約25%)、「どちらかといえば良い取り組みだと思う」(約20%)と、歓迎する意見は約70%にも上り、おおむね必要なことだと捉えられているようです。
一方で、「非常にやめてほしいと思う」(4%)、「やめてほしいと思う」(約3%)、「どちらかといえばやめてほしいと思う」(8%)という反対の意見も少ないながらも見られました。
まとめ
環境と資源を考える上で、導入されたレジ袋の有料化。マイバッグ不携帯の際は突然の買い物に抵抗を感じるなど、ちょっとした意識の変化が見られることもありそうです。
マイバッグを衛生的に使い続けるために、定期的な洗濯や、用途ごとにいくつかを使い分けるといった個人的な「取り組み」も必要かもしれません。
[参考]
PR TIMES 【超速報】レジ袋有料化でエコバッグ持参は62.7%!全国1万人に買い物直後に聞いてみた
経済産業省 プラスチック製買物袋有料化 2020年7月スタート
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部