更新日: 2020.08.21 その他暮らし

日本のスマホ料金は他の国と比べて本当に高いの?外国の料金プランと比べてみた

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

日本のスマホ料金は他の国と比べて本当に高いの?外国の料金プランと比べてみた
毎月の携帯電話の料金はどれくらいですか? 家族全員で使っていると、結構な金額になってしまいますよね。日本の携帯電話の料金は高いといわれていますが、他の国と比べて本当に高いのでしょうか?

株式会社 ICT総研 (東京都千代田区)は7月16日、「2020年 スマートフォン料金と通信品質の海外比較に関する調査」の結果をまとめました(※)。調査対象は日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、韓国6カ国のMNO(移動体通信事業者)です。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

日本のスマホ料金は、欧州より高いがアメリカ、韓国より安い

2020年3月1日時点の各国主要携帯電話事業者の料金プラン平均をデータ容量別に比較したところ、下記の通りとなりました。

【データ容量2GB】

日本:4021円
アメリカ:6188円
イギリス:2300円
フランス:2010円
ドイツ:3077円
韓国:5308円
平均:3817円

【データ容量5GB】

日本:5121円
アメリカ:6749円
イギリス:2450円
フランス:2010円
ドイツ:3170円
韓国:6787円
平均:4381円

【データ容量20GB】

日本:7135円
アメリカ:7684円
イギリス:3001円
フランス:2322円
ドイツ:5801円
韓国:8388円
平均:5722円
 
日本のスマートフォン料金は、ヨーロッパ諸国より高く、アメリカや韓国よりは安いことがわかりました。この6カ国の平均の金額よりは高いですが、だいたい中くらいですね。

日本の通信品質は他国に比べて高いため、料金はそれほど高くない?

次に、各国主要携帯電話事業者の「4G接続率」と「料金」を見てみましょう。各国の4G接続率は、高い順に日本 98.5%、韓国 98.3%、アメリカ 96.1%、イギリス 89.2%、フランス 86.0%、ドイツ 85.8%となっています。
 
日本の4G接続率は、6カ国の中で最も高くなっています。料金はヨーロッパ諸国よりは高いですが、アメリカ、韓国より安いので、日本は料金の割に通信品質が高いといえるでしょう。
 
今度は各国主要携帯電話事業者の「ダウンロード通信速度」と「料金」の関係性を調べました。各国のダウンロード通信速度は、速い順に韓国 59.0Mbps、日本 49.3Mbps、ドイツ 28.7Mbps、フランス 28.6Mbps、アメリカ 26.7Mbps、イギリス 22.9Mbpsとなる。
 
日本のダウンロード通信速度は、調査した国の中では韓国に次ぐ速さです。ヨーロッパ諸国やアメリカと比較すると20Mbpsも速く、この点からも他の国と比較しても料金の割に通信品質が高いといえそうです。

ユーザー満足度も料金以外はおおむね満足

日本のスマートフォンユーザー1000人に、「サービスエリア満足度」「通信速度満足度」「料金満足度」についてアンケートを実施しました。
 
「サービスエリア満足度」については、「満足している(28.2%)」「どちらかいえば満足している(38.0%)」と、7割近くが満足していると回答。
 
「通信速度満足度」においては、「満足している(21.0%)」「どちらか言えば満足している(40.9%)」と回答した人は6割以上となりました。このように、日本のユーザーは、繫がりやすさや速さといった通信品質にある程度満足していることがわかりました。
 
一方で、「料金満足度」においては、「満足している(14.3%)」、「どちらかといえば満足している(23.8%)」と、満足していると回答した人は4割に満たない結果となり、通信品質にはある程度満足しているものの、料金はもっと安くしてもらいたいと思っている人が多いようです。
 
この春、楽天モバイルがサービスインしました。新規事業者の参入により、各社の価格競争がさらに激しくなり、通信料が下がるかもしれません。
 
また、政府でも携帯電話料金についてはまだまだ値下げの余地があると考え、ユーザーが納得できる価格・サービスとなるよう引き続き取り組んでいくとしています。今後、少しでも通信料が下がるといいですね。
 
[出典]※株式会社ICT総研「2020年 スマートフォン料金と通信品質の海外比較に関する調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

ライターさん募集