更新日: 2020.08.27 その他暮らし

新型コロナで自転車通勤を始めた人はどれくらいいるの?会社から推奨されるケースも

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

新型コロナで自転車通勤を始めた人はどれくらいいるの?会社から推奨されるケースも
緊急事態宣言発令中は多くの人がテレワークを行っていましたが、解除後は徐々に会社への通勤を始めており、通勤電車も混雑してきました。通勤電車での「密」は新型コロナの感染リスクを感じるという人も多いのではないでしょうか。都心では自動車通勤は困難なため、自転車通勤で「密」を避けようという人が増えています。
 
au損害保険株式会社(本社:東京都港区)は、東京都在住で週1回以上自転車通勤をしており、かつ勤務先から自転車通勤を認められている会社員を対象に、新型コロナウイルス感染症が通勤形態に与えた影響を調査しました(※1)。
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4人に1人が新型コロナの流行後、自転車通勤を始めている

「いつ自転車通勤を始めましたか?」と尋ねたところ、「日本で新型コロナの流行が始まった後」と回答したのは23.0%となりました。
 
自転車通勤を始めた理由については、実に95.7%と、ほぼ全員が「公共交通機関での通勤を避けるため」と回答しました。約4人に1人が新型コロナの流行後、通勤電車での「密」を避け、自転車通勤を始めたことがわかりました。以下「運動不足解消のため」(44.3%)、「ストレス解消のため」(27.8%)、「交通費を節約するため」(21.7%)となりました。
 
公共交通機関での通勤よりも自転車通勤の方が新型コロナの感染リスクが下がっていると感じるかと尋ねたところ、「感じる」(60.8%)「やや感じる」(27.2%)合わせて88.0%と、ほぼ9割が感染リスクが下がっていると感じると回答しました。たしかに、自転車通勤なら人との接触は激減するので、感染リスクは下がりますよね。

会社が自転車通勤を推奨したという人が3割

それでは、会社としては自転車通勤を認めているのでしょうか。日本で新型コロナの流行が始まった後、会社から自転車通勤を推奨するアナウンスがあったかどうかを尋ねたところ、「あった」と回答した人は32.0%となりました。意外と自転車通勤を推奨する会社があるようです。
 
日本で新型コロナの流行が始まった後、周りで以前よりも自転車通勤に対する関心が高まっていると感じるかどうかを聞くと、「感じる」(34.2%)「やや感じる」(38.2%)あわせて7割以上が関心が高まっていると回答しました。
 
その理由を尋ねると、「会話で話題になることがあったから」(58.3%)、「街中で自転車通勤している人を今までよりも見かけるようになったから」(57.7%)、「身近な人たちが自転車通勤を始めるようになったから」(50.0%)という回答が多い結果となりました。
 
実際に自転車通勤をしている人を見たり聞いたりして、世の中の、自転車通勤への関心の高まりを感じているようです。

アフターコロナでは自転車通勤が増えるのか?

アフターコロナの日本社会において、今後自転車通勤が広がっていくと思うかと聞いたところ、「思う」(33.4%)「やや思う」(45.6%)合わせて約8割が、今後自転車通勤が広がると思うと回答しました。
 
また、そのために必要なことを尋ねたところ、最も多い回答は「自転車通勤を認める会社が増えること」(71.8%)となりました。以下、「自転車用のレーン・道路の増加など、交通環境の整備」(68.0%)、「会社が制度を整えること」(67.8%)、「自転車運転時の交通ルールの周知」(56.2%)となりました。
 
「会社が制度を整えること」と答えた人に、具体的にどのようなことを会社に求めるかを尋ねたところ、「会社からの自転車の貸与」、「駐輪場の用意・整備」、「自転車通勤手当の支給」などの声が多く上げられました。
 
会社としては今後自転車通勤を認めていくのでしょうか? 厚生労働省の調べによると、1ヶ月の通勤手当は1万1462円(※2)。
 
通勤手当をカットできて経費の削減になるからいいじゃないか、となるかというと、駐輪場を整備したり駐輪場代を負担したりする必要があるため、かえって経費が増える可能性もあります。
 
公道を走るわけですから、交通事故のリスクもあります。とはいえ、自転車通勤は新型コロナの感染リスクを低減できる策ではあるので、会社としての判断は難しいかもしれませんね。
 
[出典]
※1:au損害保険株式会社「新型コロナウイルス感染症が通勤形態に与えた影響の調査」(株式会社 PR TIMES)
※2:厚生労働省「平成 27 年就労条件総合調査の概況」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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