更新日: 2020.10.06 その他暮らし

10月1日からのたばこ税増税。この機会に半数が禁煙、減煙する?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

10月1日からのたばこ税増税。この機会に半数が禁煙、減煙する?
10月1日からのたばこ税増税に伴い、たばこの小売定価が改定されました。紙巻きたばこ、葉巻たばこ、パイプたばこ、刻みたばこ、かぎたばこ、加熱式たばこ 計224 銘柄が対象で、一箱当たりおよそ 50 円の値上げとなっています。

ランク王株式会社(本社:東京都渋谷区)は、「たばこ税増税に伴う、たばこに関する意識調査」を実施しました(※1)。今回のたばこ税増税をきっかけに、禁煙を考える人はどれくらいいるのでしょうか。
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法改正や健康志向の高まりで、喫煙者は今やマイナーな存在に?

まず、紙たばこ、加熱式(IQOSなど)、水たばこ、電子たばこ(VAPEなど)の喫煙者であるか尋ねると、36.1%が「喫煙者」であり、21.6%が「過去に喫煙者だったが禁煙済み」、42.3%が「非喫煙者」であると回答しました。
 
望まない受動喫煙の防止を図るため、2020年4月1日に改正健康増進法が全面施行されました(※2)。改正法により、多数の人のいる施設や飲食店などで屋内原則禁煙となりました。健康志向が高まる中、法改正も追い打ちをかけ、禁煙する人が増えたようです。
 
ちなみに、JT全国喫煙者率調査によると(※3)、昭和40年の男性の成人喫煙率は、驚きの82.3%でした。2018年の同調査での男性喫煙率は27.8%ですから、たばこを吸う男性はおよそ三分の一になったということですね。そんな背景を考えながら、「たばこ税増税に伴う、たばこに関する意識調査」を見ていきましょう。

10月のたばこ税増税を機に、禁煙、減煙を検討する人は48.8%

10月からたばこ税が増税しますが、喫煙者を対象に、増税を機に喫煙頻度を変えるかと質問したところ、「今まで通り吸い続ける」が51.2%と半数以上でした。「吸う頻度を減らす」という人は32.7%、さらに、16.1%が「禁煙を検討する」と回答しています。半数近くが禁煙もしくは減煙を検討しており、たばこの値上げは禁煙に貢献していると考えられます。
 
また、喫煙者に吸っているたばこのタイプを聞いたところ、「紙たばこ」が58.5%、IQOSなどの「加熱式」が32.0%、「電子たばこ」が9.0%でした。健康志向が高まる中、人体への悪影響を減少させるIQOSなどに移行した人が多いようです。また、今年の4月以降、「紙たばこは吸えないが、加熱式たばこなら吸える」という店舗が増えたこともIQOSが増えた理由だと思われます。
 
「過去に喫煙者だったが現在は禁煙している」と回答した人に、禁煙を始めた理由を聞いたところ、「金銭的負担」「美容や健康への配慮」「喫煙所の減少」「子育てへの配慮」などが多く挙げられました。また、過去のたばこ税増税を良いタイミングだと考えて禁煙を始めたという声もあり、今回のたばこ税増税も喫煙者が禁煙を始める機会だと捉える人もいるでしょう。

非喫煙者の74.2%が喫煙者にマイナスの印象

非喫煙者に、喫煙者に対するイメージを聞いたところ、74.2%が「マイナスな印象を抱く」と回答しました。喫煙者がマイナーな存在になり、分煙が進んだ今、非喫煙者は受動喫煙による健康への懸念や、たばこの臭いを嫌うなど、たばこや喫煙者に対し、大半が悪い印象を抱いているようです。
 
今回のたばこ税増税で、禁煙を検討する喫煙者がさらに増えると予想されます。非喫煙者は、増税を機にたばこを吸う人がさらに減ることを期待しているかもしれませんね。

[出典]
※1:ランク王株式会社「たばこ税増税に伴う、たばこに関する意識調査」(株式会社 PR TIMES)
※2:厚生労働省「受動喫煙対策」
※3:厚生労働省「最新たばこ情報 成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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