最終更新日: 2021.01.22 公開日: 2021.01.23
暮らし

中学生の吹奏楽部の活動にかかる費用はいくら?4人に1人が楽器を購入している?

吹奏楽部は中学、高校で人気の部活動です。コンクールへの参加のほか、入学式や卒業式、文化祭など学校行事でも活躍しています。ところで、楽器は学校が用意したものなのでしょうか? それとも自分で買うのでしょうか?
 
特に、金管楽器や木管楽器のように直接口をつける楽器の場合は、自分専用の楽器が欲しいと思うかもしれません。でも、吹奏楽部で使用するような楽器は高そうですよね。
 
株式会社マーケットエンタープライズ(東京都中央区)は、国公立の中学校の吹奏楽部に所属経験のある中学生の子を持つ全国に居住の母親515名を対象に、吹奏楽部の活動にかかる費用に関する調査を実施しました(※1)。それでは結果を見ていきましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジュを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

FINANCIAL FIELD編集部

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジュを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

吹奏楽部では4人に1人が楽器を自分で購入。新品の場合平均24.4万円

まず、楽器の入手方法を聞いたところ、「学校のものを利用した」が68.4%でした。自分で購入したのは25.1%で、うち「新品を購入した」は21.2%でした。学校の活動であるものの、4人に1人が楽器を購入していることがわかりました。トランペットやフルートなどの楽器は、新品の場合かなり高価なのではないでしょうか。
 
そこで、楽器の購入にかかった費用を聞いたところ、新品の場合は平均24万4480円、中古品では平均11万3487円、知人から購入した場合でも平均5万7190円かかるという結果になりました。
 
個人で楽器を準備するとなると、新品はもちろん中古品であっても、子どもの小遣いから捻出するのは難しい金額です。家庭への経済的負担は、少なくないと思われます。
 

メンテナンスや消耗品などの諸経費は年間約6万円。初年度は楽器と合わせて30万円必要?

楽器購入以外に、1年間で吹奏楽部の活動にかかった諸経費を聞いたところ、メンテナンスに平均2万4591円、リードやオイルなどの消耗品に平均1万919円、大会や合宿などの遠征に平均2万3993円と、楽器購入以外の諸経費でかかった費用はトータルで平均5万9503円となりました。
 
そうすると、子どもが中学校に入り吹奏楽に入部して、新品の楽器を購入して活動したいといえった場合には、購入費と諸経費合わせて平均30万3983円かかることになります。さらに、入学時には制服やかばん、体操服や補助教材費なども必要になるので、さらに多くのまとまった金額が必要です。
 
文部科学省の平成30年度子どもの学習費調査によると、公立中学校の教科外活動費は、平均2万9308円でした(※2)。子どもの吹奏楽部の活動には、新品の楽器を購入し、諸経費をプラスした場合、平均的な教科外活動費の約10倍の初期費用がかかることになります。
 
コロナ禍で景気がさらに冷え込み、大幅に収入が減少したり、最悪失業することもないとはいえません。今後、吹奏楽部に入部したくても、楽器の購入が必要である場合、経済的な理由から入部を断念せざるを得ない生徒が出てくるかもしれません。
 
例えば、楽器寄附ふるさと納税という仕組みがあるようです(※3)。全国に眠る、不要になった楽器を寄附することで、楽器が不足している教育機関や音楽団体への寄贈に加え、寄附者は楽器の査定額が税金控除されるものですが、このような試みが広がり、高額な楽器を購入できない生徒でも吹奏楽の部活動を楽しめるようになるといいですね。
 
[出典]
※1:株式会社マーケットエンタープライズ「公立中学校の吹奏楽部入部には30万円が必要 吹奏楽部の活動に関する実態調査」(株式会社 PR TIMES)
※2:文部科学省「平成30年度子どもの学習費調査」
※3:三重県いなべ市「楽器寄附ふるさと納税」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

関連記事

年収1000万円を超える人は、日本にどれくらいいる?
生活保護を受けられる主要4つの条件とは
1万円チャージした「Suica」をなくしてしまった・・それでも残額が保護される裏技