更新日: 2023.02.03 その他暮らし

貴金属投資とは? 金・銀・プラチナそれぞれの特徴を解説

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

貴金属投資とは? 金・銀・プラチナそれぞれの特徴を解説
金やプラチナなど貴金属に対して投資することを「貴金属投資」といいます。特に金への投資に関しては「有事の金」などと呼ばれ、ポートフォリオの中に金投資を含めることで、安定した運用結果が期待できるといわれています。
 
そこで今回は、貴金属投資について解説します。貴金属投資の代表である金、銀、プラチナについて、それぞれの特徴についても紹介します。
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貴金属投資とは?

金をはじめとした貴金属投資とは、現物投資の1つです。現物投資には不動産投資などもあり、実際のモノに対して投資し運用する投資手法です。不動産投資や貴金属投資など現物投資は、目の前にある現物を投資家が自分で選んで投資するのが特徴です。
 
一方で、近年は実際に現物を所有するのではなく、不動産投資信託(REIT)や、貴金属価格に連動した運用結果を目指すETFなども主流になってきました。
 
ここからは、貴金属投資の概要について解説します。
 

貴金属投資の概要

貴金属投資は、実際に金やプラチナなどを購入し、購入価格より値上がりしたときに売却することで差益を期待する投資手法です。特に貴金属投資の代表格である金は、世界的にパンデミックで混乱をきたしたコロナ禍において、過去最高の価格を付けたことが記憶に新しいでしょう。
 
このように、株価や世界情勢に関係なく、金が高値を付けたのには理由があります。金は希少性が高く、世界共通の価値があるからです。
 
特に、経済情勢が不安定な時期は、金の価格が高騰する傾向にあります。国債や株式など債券投資ではなく、金の現物を保有する方が資産価値として高いと考えられるからです。
 
これは金だけではなく、銀やプラチナも同様です。ただし、希少価値という面から考えると、貴金属投資の中でもやはり金がもっとも人気です。
 

金・銀・プラチナそれぞれの特徴

金は前述のとおり、世界共通の高い価値があることが最大の特徴です。万が一、国が破綻した場合は貨幣価値はなくなってしまいますが、金塊を保有していれば、海外で換金することで資産になります。採掘量も限られており、今後永遠に金があるというわけではないため、希少性が高いといえます。
 
銀は、金やプラチナより安価なのが特徴です。銀は工業製品に多く使われていて、私たちの生活には欠かせない貴金属の1つです。安価で投資できることから、投資初心者でも購入しやすいメリットがあります。ただし、金ほど価格高騰は期待できないのがデメリットです。
 
プラチナも金と同じく希少性が高く、金に次いで人気の貴金属投資です。金や銀に比べて市場規模が小さいことから、ハイリスクハイリターンの運用商品に区分されることが多いです。
 

貴金属投資の始め方・購入方法

貴金属投資で現物を購入する場合、貴金属店で購入します。どこでも購入できるわけではないため、事前に貴金属投資の取り扱いがある店舗かどうか調べておきましょう。
 
貴金属の現物を購入した場合、自宅に保管するのは少々不用心です。できれば金庫を購入し、セキリティ対策を万全にすることが望ましいでしょう。または、貸金庫を利用するなどもおすすめです。
 
いずれにしても、現物投資の場合は保管場所のことも考える必要があります。大事な資産ですので、自宅保管の際は防犯面も配慮しましょう。
 

初めての貴金属投資は積立購入がおすすめ

貴金属投資は、現物を貴金属店で購入するほかにも方法があります。
 

●純金積立
●金ETF

 
純金積立や金ETFは、金の現物を購入するわけではありません。そのため、自宅保管における防犯上のリスクを考える必要がありません。
 
純金積立は、毎月一定金額ずつ自動的に金地金を購入していく方法です。貴金属店での取り扱いもあるほか、証券会社での取り扱いもあります。
 
金ETF(上場株式投資信託)は、金の価格に連動して運用される投資信託です。金ETFは、証券会社で購入できます。ほかの投資信託などと同様の購入方法です。
 
貴金属投資を初めてする人には、リスクが少なく保管方法も考えなくてよい純金積立がおすすめです。取扱金融機関にもよりますが、毎月千円程度から積立金額の設定ができます。少額で購入できる積立投資ですので、長期間保有することでリスクの分散にもなり、安定運用が期待できます。
 

まとめ

貴金属投資の代表は金ですが、近年、プラチナや銀も注目されています。いずれも現物を購入する場合には、保管場所の管理など防犯上のリスクに備える必要があります。
 
一方、積立購入やETFであれば、少額から購入でき、保管場所も気にしなくてよいため、おすすめです。現在すでにほかの運用をしている人でも、ポートフォリオへ貴金属投資を組み込んでみるのもよいでしょう。
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

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