更新日: 2023.05.22 その他暮らし

自宅に眠る「かくれ資産」は一人あたり約34万5000円!不要品を高く売るポイントとは?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

自宅に眠る「かくれ資産」は一人あたり約34万5000円!不要品を高く売るポイントとは?
自宅に眠る不要品に、とんでもない価値が秘められているかもしれません。
 
フリマアプリ「メルカリ」を運営する株式会社メルカリが、株式会社ニッセイ基礎研究所監修のもと行った「2021年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”調査」によると、国民一人あたりの“かくれ資産”は、平均約34万5000円でした。
 
ここでいう“かくれ資産”とは、1年以上使用しておらず、理由なく家庭内に保管している不要品の保管数量調査、および「メルカリ」の平均取引価格により、不要品を金額に換算した数値を指しています。
 
つまり、一人ひとりが所持している不要品をフリマアプリなどで売却することで、数十万円の利益を得られる可能性があるのです。
 
そこで、本記事では、かくれ資産額の推移や、国民一人あたりの平均かくれ資産の品目構成について解説します。
 
高値で取り引きされやすいものや、高く売るコツもあわせてご紹介しますので、不要品の処分を検討する前に参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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国民一人あたりの“かくれ資産”は平均約34万5000円! 3年間で平均約6万4000円増加

「2021年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”調査」によると、日本の家庭に眠るかくれ資産の総額は、推計約43兆7269億円。
 
株式会社ドリル運営の「みんなのかくれ資産調査委員会」が、株式会社ニッセイ基礎研究所監修のもと、株式会社メルカリのデータ提供を受けて行った2018年の調査では、日本のかくれ資産総額は推計37兆177万円となっており、約3年で2割弱増加していることが分かります。
 
それぞれを国民一人あたりに換算すると、2021年調査の平均は約34万5000円、2018年調査の平均は約28万1000円。
 
この3年間で、フリマアプリ「メルカリ」の利用者が約1400万人から約2000万人に増え、「不要品=資産になり得るモノ」という認識が広まったことが、一人あたりのかくれ資産が約6万4000円増加した要因の一つと考えられます。
 

国民一人あたりの“かくれ資産”平均的構成

「2021年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”調査」によれば、国民一人あたりのかくれ資産としてもっとも多いのは、35.2%を占める書籍・CD・ゲーム(約12万1493円)。
 
次いで、服飾雑貨(約11万7078円)、家具・家電・雑貨(約5万4962円)、ホビー・レジャー(約3万8152円)、美容・健康(約1万3381円)となっています。
 
「みんなのかくれ資産調査委員会」が行った2018年の調査と比べると、書籍・CD・ゲームは約2倍に増えており、昨今のおうち時間の増加にともなって購入した娯楽品が、かくれ資産増加につながっていると推察されます。
 

“かくれ資産”増! 高く売れるもの・高く売るコツとは?

高く売れる可能性の高い“かくれ資産”の条件の一つとして、「希少性」が挙げられます。
 
NPO法人国際環境経済研究所によると、高値での取り引きが期待できる品物は、以下のとおりです。

●昭和レトロ品(ダイヤル式黒電話/ミシン/昭和の雑誌/ゲーム機/ゲームソフト など)
●20~30年前のブランドバッグ(定番の人気デザイン など)
●未開封のウイスキー・洋酒(入手困難なもの など)

さらに、金やシルバーなどの貴金属や時計なども、高値が付く可能性が期待できます。
 
これらの品物を高く売るコツは、適切な場所で売却すること。
 
不要品を売る方法として、フリマアプリなどでの取り引きと、リユースショップなどの実店舗での取り引きが挙げられます。
インターネット上での取り引きの場合、売却成立までに時間はかかりますが、自分で価格を設定できるため、査定で売却額が決まる店舗に比べて、より高値での取り引きが可能となるケースがあります。
 
また、国外での需要が高い商品の場合は、海外のユーザーとやり取りできるサービスを利用することで、高額で売却できる可能性が広がるでしょう。
 
さらに、経年劣化するブランドバッグのような品物であれば、売却をなるべく早く決断することで、高額取り引きされやすくなるため、売却のタイミングも重要です。
 

実は“かくれ資産”⁉ 自宅の不要品を見直そう

フリマアプリの普及により、誰もが気軽にインターネット上で品物を売買できるようになった今、不要品に対する認識も大きく変化しています。
 
自分にとって必要なくなったものが、別の人からすれば高額でも手に入れたい代物であるならば、それは立派な“かくれ資産”です。
 
貴重な資産を無駄にしないためにも、自宅に眠る不要品を見直してみてはいかがでしょうか。
 

出典

株式会社メルカリ プレスリリース 「2021年版 日本の家庭に眠る“かくれ資産”調査」国民一人あたり“かくれ資産”は平均約34.5万円
株式会社ニッセイ基礎研究所 みんなのかくれ資産調査委員会調べ(監修:ニッセイ基礎研究所、データ提供:メルカリ)
NPO法人 国際環境経済研究所 丸山晴美のエネ・エコライフ 大掃除で捨てるモノを売ったら4.6万円
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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