更新日: 2023.05.21 その他暮らし

「バランス釜」の物件って止めたほうがいいですか? 23区で家賃は「5万6000円」、38㎡で室内はリフォーム済みで綺麗でした

「バランス釜」の物件って止めたほうがいいですか? 23区で家賃は「5万6000円」、38㎡で室内はリフォーム済みで綺麗でした
築年数が古い賃貸物件をチェックしているとき、ときどき目にする「バランス釜」という言葉。賃貸物件の契約を考えている場合、バランス釜とはどのようなものかわからず、不安になる人もいるかもしれません。
 
そこで、本記事ではバランス釜の特徴やメリット・デメリット、築年数が古い物件を借りるときの注意点について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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そもそもバランス釜とは?

バランス釜とは、昭和中期ごろ公団住宅などを中心に普及していたお風呂の給湯設備をいいます。お風呂の浴槽にお湯をためて、冷めたら追い炊きでお湯を温められる装置がついています。
 
バランス釜はガスを燃焼する際、室外の空気を吸気します。そして、バランスよく同量の空気を排気するため、バランス釜という呼び名になったといわれています。バランス釜は「Balanced Flue」といい、BF釜という略称が用いられることもあります。その後お風呂以外でもお湯を使える集中給湯システムが全国に広まり、やがてバランス釜が使われる機会は減っていきました。
 
1990年代に流行していた給湯設備のため、バランス釜がついている物件は築年数が古いものがほとんどです。ただし、築年数が古いぶん家賃が安い可能性が高く、なるべく毎月の出費を抑えたい人は検討してみると良いかもしれません。
 
なお、バランス釜で気になるのがガス代や水道代です。バランス釜は追い炊きで水を温められますが、給湯式と比較するとガス代がやや高くなります。その反面、冷めた湯船のお湯を温められるため、前日のお湯を追い炊きすれば水道代の節約につなげられます。
 

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バランス釜のメリット・デメリット

バランス釜にはメリット・デメリットの両方があります。具体的にどのようなものか、チェックしていきましょう。
 

・バランス釜のメリット

バランス釜のメリットは「停電したときにも使える」ことです。バランス釜は電池式のため、停電が起きたときも問題なく使用できます。停電時も安心してお風呂に入れることがメリットです。
 
加えて「浴槽にお湯を張らなくてもシャワーのみで使える」ことも挙げられます。湯船に浸かる習慣があまりない人にもおすすめです。
 

・バランス釜のデメリット

バランス釜のデメリットは「水圧が弱い」ことです。バランス釜はバーナーが小さく、お湯を沸かす性能が低いといわれています。そのため、シャワーを使用するときの水圧に物足りなさを感じる人もいるようです。
 
また「浴槽が狭い」こともデメリットといえます。バランス釜は浴室内に設置されているため、その分一般的な広さの浴槽に比べるとやや幅が狭いものが多くみられます。広い湯船にゆっくりと浸かりたい人には不向きといえるでしょう。
 

築年数が古い物件を借りるときに気を付けたいポイント

バランス釜が設置されている物件のほとんどは築年数が古いものです。このような古い物件を借りる際に注意したいポイントをいくつか紹介します。
 

・入居前に設備を確認する

築年数が古くても、リフォームをしていて内装がキレイな物件もあるでしょう。しかし、見た目にはキレイでも、水周りやサッシの立て付けなどが老朽化しているケースもあります。老朽化が進んだ物件は生活が不便になりやすいため、契約前にしっかり設備をチェックしましょう。
 

・気になる部分を写真に撮っておく

築年数が古い物件は何らかの傷や劣化がつきものです。賃貸物件の退去時は状態を元に戻すための原状回復義務が発生します。このとき、入居前からついていた傷や劣化部分まで請求されないよう、証拠として写真に収めておくことが大切です。内見時に内装の傷や劣化などを写真に撮っておきましょう。
 

バランス釜の特徴を知ったうえで賃貸物件を契約しよう

バランス釜は昭和の中期頃に普及していた給湯設備です。停電時でも使用でき、追い炊きできることがメリットといえます。その反面、水圧が弱く浴槽が狭い傾向にあることがデメリットです。
 
なお、バランス釜が設置されている物件は築年数が古いものが多いため、入居前にしっかりと設備や内装の傷、劣化などを確認しておくことがおすすめです。特徴やメリット・デメリットを踏まえ、納得したうえで賃貸物件を契約しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー