更新日: 2023.05.30 その他暮らし

スマホで全て代用できる? 本当のこだわるべきモノをみつけるスマホ活用術とは

スマホで全て代用できる? 本当のこだわるべきモノをみつけるスマホ活用術とは
ネットやSNS、通販サービスの普及により、私たちは多くの物や商品を手に入れられるようになった。また、広告やインフルエンサーからの情報発信も盛んに行われ、物欲や所有欲を刺激されている。これにより、必要以上に商品を購入してしまうという悩みも少なくないだろう。
 
一方で、そうした時代の流れに逆らうように、「物を持たない」「最小限の物で生活する」という人たち「ミニマリスト」も増えている。
 
今回はミニマリストとして生活をしているBさんの話を伺いながら、おすすめの生活方針についてみていこう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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あれもこれもスマホで代替可能!? 「スマホでいい」は本当なのか?

Bさんは都内で生活する20代の男性だ。Bさんはミニマリストとして生活するうえで、次のように心がけているのだそう。
 
「最小限の物で生活するために『本当に必要なのか』『何かで代用できないか』ということを常に考えています。そうした結果、僕たちの周りにある物の多くはスマホで代用できるんですよね」
 
物を減らすうえで重要なことは、「別の物で代用できないか」という観点だ。例えば、シャープペンシルと鉛筆を持っている場合、鉛筆はシャープペンシルで代用できるため、鉛筆を所有する必要はない。この考えをさまざまな物で考えていった結果、スマホで代用できる物が多かったのだという。
 
「近年は各企業の開発競争によって、スマホの機能も向上しています。一部の企業では、カメラや画質など特定の機能に特化したスマホが販売されていて、多くの人が満足できる性能になっています。また、スマホ単体の機能だけではなく、スマホ内のアプリでも便利なサービスが展開されているから、大体のことはスマホで完結しますね」
 
こうした考えにより、現在Bさんは時計、メモ帳、カメラ、ゲーム機、テレビをスマホで代用しているようだ。確かに、時計やメモ帳、カメラは多くのスマホにアプリが内蔵されており、それぞれ十分に活用できる。アプリをダウンロードすれば、ゲームや映像作品もスマホで楽しめるため、ゲーム機とテレビもスマホで代替しているようだ。
 
以前までBさんは旅行先までカメラを持っていき、写真を撮ることが趣味だったそうだが、カメラ機能に優れたスマホに買い替えたことをきっかけに、カメラも断捨離してしまったそうだ。
 

スマホで代替するだけで20万円以上もお得に!?

Bさんが代替した時計、メモ帳、カメラ、ゲーム機、テレビの平均価格は以下のようになる。

●掛け時計:2000~5000円
●腕時計:3000~5万円
●メモ帳:300円
●カメラ:5万~10万円
●ゲーム機本体:3万~6万円
●テレビ:3万~10万円

スマホで代替することによって購入を控えれば、その分だけ余分な出費も削減できる。もちろん、どれだけの物をスマホに代替するのか、スマホ自体に求める性能によっても、抑えられる金額は異なるだろう。Bさんの場合、これらの物をスマホで代替した結果、その総額は20万円にも上る計算なのだそう。
 

全てをスマホに代替することは難しい……。スマホにはない魅力とは

とはいえ、スマホで代替できる物にも限界がある。スマホの機能や性能にも制限があり、物自体に求める性能が高くなればなるほど、スマホでは代替できないだろう。
 
例えば、テレビモニターでは「映像作品を楽しむ」という機能だけでなく、「大画面のきれいな画質で映像作品を楽しめる」という機能もある。こうした機能を求めている場合、スマホで代替するのは難しいだろう。
 
また、実物には思い出や気持ちがこもっている場合もあり、機能面ではスマホで代替できたとしても「実物として手元に残したい物」もある。「友人や家族からのプレゼント」「長い期間愛用している」などのストーリーはスマホで代替できない。
 
実際、ミニマリストであるBさんにも、どうしても捨てられない物があるのだと語る。
 
「高校生のときに初めて買った一眼レフのカメラはどうしても捨てられませんね。正直機能や性能だけでみればスマホで十分なんですけど、このカメラを持っていった旅行や家族の写真などの思い出があるので」
 

スマホで代替できないことこそが重要なことなのではないか

たくさんの物を所有しようとすると、それだけで部屋は狭くなり、無駄な出費も増えていく。そのため、可能なかぎりスマホで代替するのもおすすめだ。近年販売されているスマホは高性能かつ多機能な製品も多く、さまざまな物を代替できるだろう。
 
しかし、どうしてもスマホで代替できない物もある。多くの情報や物があふれている現代だからこそ、本当に大事な物を考え、こだわりたいことを考えてみてはどうだろうか。その取捨選択のために「スマホ」を活用してみてはいかがだろうか。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー