孫の中学入学祝いに「5万円」を包んだところ、娘から多すぎると言われました。いくらぐらいが妥当な相場なのでしょうか?
配信日: 2025.04.20

本記事では「5万円の入学祝いは高すぎるのか?」という悩みに対し、一般的な相場や贈り方の工夫、家族関係を円滑に保つためのポイントを解説します。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
中学校入学祝い、祖父母として包む金額の相場は?
中学校への入学は、制服や教材、通学用品など多くの出費が重なるタイミングです。そのため、お祝い金が実用的に役立つ場面も多いのですが、やはり「相場感」は気になるでしょう。
祖父母から孫への入学祝いの相場は、1〜3万円程度が一般的とされています。
実際、株式会社ウェブクルー(東京都世田谷区)が運営する「Money Fix」が実施した「中学校の入学祝いに関するアンケート」(調査期間:2024年1月、調査対象:男女1210名)によれば、最も多かった金額帯は「1~3万円未満」の26.0%でした。次いで、2位は3000~5000円で21.9%、3位が5000~1万円未満の19.5%です。
一方で、5~10万円未満が3.7%、10万円以上が2.3%と高額を包む方もいました。これは「初孫なので特別な思いがある」「経済的に余裕がある」「今後あまり頻繁に贈れないためまとめて渡す」などといった孫への思いからくるものと考えられます。
つまり、5万円が“絶対に間違っている”というわけではありませんが、相場からはやや外れている金額であることも事実です。そのため、娘さんから「多すぎる」と言われてしまったのかもしれません。
入学祝いの金額が「多すぎる」と言われたとき、家族間での上手な対応方法
お祝いごとにおいて、金額の多寡はデリケートな問題です。せっかくの気持ちが誤解やすれ違いを生まないようにするためには、贈る前のコミュニケーションが大切です。
例えば、お祝いを渡す前に「中学の入学祝いに、これぐらい考えているけどどうかな?」と一言相談しておくだけでも、娘さんの受け取り方は違っていたかもしれません。
また、受け取る側が恐縮してしまうような高額の場合は、現金ではなく、必要なものを一緒に買いに行く、図書カードにする、など、金額が見えにくい形にするのも一つの工夫です。
さらに、今後ほかの孫にも同様のお祝いをする予定がある場合は、「公平性」も考慮に入れておくとよいでしょう。今回は特別だとしても、後々「お兄ちゃんのときは5万円だったのに……」という比較が起きると、別の問題に発展しかねません。
現金以外のお祝いという選択肢も
お祝いの気持ちを伝える方法は、なにも現金にかぎりません。例えば以下のような方法もあります。
・図書カードや文房具券
中学生にとって必要なものなので、無駄になりませんし、金額の印象も和らぎます。
・バッグや靴などの通学用品
実際に使ってもらえるので、渡す側としても実感が湧きやすいです。
・祖父母と一緒の外食や旅行
思い出として残るお祝いも、形以上に心に残ります。
このような贈り方は、「あまりお金を使わせたくない」「金額が目立たないようにしたい」という受け取り側の意向を尊重しながら、お祝いの気持ちを伝えることができます。
大切なのは金額よりも「気持ちの伝え方」
孫への入学祝いに5万円を包むのは、特別な気持ちがあったからこそでしょう。しかし、金額の多さが受け取る側にとって、負担や戸惑いにつながることもあります。
中学校入学祝いの一般的な相場は、1〜3万円程度です。それ以上の金額を贈る際は、事前に親御さんと相談したり、現金以外の形で贈ったりと、少しだけ工夫を加えることをおすすめします。
何よりも大切なのは、「お祝いの気持ちをどう伝えるか」です。金額ではなく、気持ちが伝わる贈り方を選ぶことで、家族関係もより円満に保つことができるでしょう。
出典
株式会社ウェブクルー Money Fix 中学校の入学祝いに関するアンケート
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー