更新日: 2019.12.29 その他暮らし

20代のデート事情。「支払いは全て男性」と回答した女性は少数派に

20代のデート事情。「支払いは全て男性」と回答した女性は少数派に
デート代は男性と女性のどちらが払うのか、それとも割り勘にするのかという疑問は、いまだに答えの出ていない論争です。昭和初期から景気が絶好調だったバブル期までは、「デート代は男性が全額支払うもの」という考え方が主流だったようですが、現代の考え方はどうなっているのでしょうか?
 
そこで、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が行った20代のお金に関する調査の結果をご紹介しながら、現代のデート事情についてお話ししていきます。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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「デート代は男性が支払うもの」は少数派!

2018年に行われた「20 代の金銭感覚についての意識調査」で、未婚者かつ現在恋人がいる男女(281 名)に対し「デートは割り勘にすることが多いか?」という質問をしたところ、「そう思う」と答えた人は 54.4%、「そう思わない」と答えた人は 45.6%となり、僅差ではありますが割り勘派が多数派であることが判明しました。
 
さらに、女性だけの回答を見ると、「そう思う」と答えた人が57.0%となり、約6割の女性がデートの支払いは割り勘にしているようです。
 
この結果から、「デート代は男性が支払うもの」という考え方が変化しつつあることがわかります。女性の社会進出が進み、役割が大きく変化してきたこともあって、男女の対等な関係を心地よいと感じる女性が増えてきたのでしょう。
 
また、男性だけの回答を見ても、「そう思う」と答えた人が51.5%で、過半数を占めています。「デート代は男性が支払うもの」というイメージが一般的には根強く残っていますが、実際はイメージほど高い割合ではなく、特に20代の男女では割り勘にするカップルのほうが多いことが判明しました。
 

割り勘にするカップルが増えてきた理由

このような傾向として、3つの理由が考えられます。
 
1つ目は、先ほどもお話ししたように、女性の価値観が変わってきたことです。昭和の終わり頃までは、男性が働き、女性は家事や育児をするのが当たり前で、夫婦やカップルは対等な関係とは言えませんでした。
 
しかし、女性の社会進出が進み、ライフスタイルが見直されてきたことで、女性は男女間の対等な関係を求めるようになり、「デート代は男性が支払うもの」という考え方が当たり前ではなくなってきたのではないでしょうか。
 
2つ目は、男性だけにデート代を支払ってもらうのは申し訳ない、と感じる女性が増えたことです。働く女性が増え、女性も男性と同じように収入を得るようになりました。そのため、一定の収入がある女性の中には、男性だけにデート代を支払ってもらうのは、申し訳ないと感じる方もいるのではないでしょうか?
 
3つ目は、男女関係のトラブルの回避です。男性の中には、デート代を支払うことで見返りを求める人もいます。デート代を割り勘にすれば、このようなトラブルは避けられます。
 

上手に割り勘する方法

「デート代は割り勘でも大丈夫」という女性が増えてきたとはいえ、食事の量は男性と女性で違いますし、男女で異なる料金設定をしている店もあります。そのため、デート代を何から何まで割り勘にしてしまうのは考えものです。
 
そこで、男女どちらも納得できる、上手な割り勘の方法をご紹介します。それは、デート用の共用財布を作ることです。2人の共用財布を作り、ひと月ごとや一日のデートで使える金額をあらかじめ決めて、財布に入れておきます。そして、デートのときは、その財布から支払いをしていきます。そうすれば、どちらかが多く払いすぎることも、支払いのたびに割り勘の金額をわざわざ計算する必要もありません。
 

男性も安心

今回ご紹介してきた調査結果から、「デート代は割り勘でも大丈夫」という女性が増えてきていることがわかります。そのため、今までは、「デート代は男性が支払うもの」「割り勘は男らしくない」と考えていた男性も、そこまでデート代の支払いに悩む必要はありません。せっかくのデートなのですから、2人の時間を楽しむことが一番です。
 
出典
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社「20 代の金銭感覚についての意識調査 2018」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部