更新日: 2020.02.28 その他暮らし

今年もやってきた花粉の季節…花粉症による経済損失額は1日2200億円以上?対策に1万円以上使う人も

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

今年もやってきた花粉の季節…花粉症による経済損失額は1日2200億円以上?対策に1万円以上使う人も
日本に住む限り、避けては通れない花粉シーズン。
特に春と秋は、鼻水やくしゃみに苦しむ人も多いのではないでしょうか? 今や国民病になりつつありますが、花粉症の人たちはどんな対策をしているのでしょうか。また、いくらくらいお金をかけるものなのでしょう。

パナソニック株式会社は、20歳から60歳までの花粉症であると回答した社会人1324名を対象に、「社会人の花粉症に関する調査」を実施しました。
この記事ではその調査を基に、花粉症を抱える社会人の悩みや対策の実情をご紹介します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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花粉症の経済損失額は1日あたり「約2215億円」!?

花粉症の社会人に、花粉症の症状が自身の仕事のコンディションに影響しているかを聞いたところ、79.0%が「影響がある」と回答しました。さらに、1日のうち花粉症の症状によって仕事のパフォーマンスが低下していると感じる時間は平均で約2.8時間となりました。
 
その経済損失額は、なんと1日あたり「約2215億円」と推計されています。
 
仕事のパフォーマンスに最も影響を与える花粉の症状としては「鼻水(37.0%)」、「鼻づまり(20.0%)」、「くしゃみ(13.3%)」が上位にランクインし、鼻の症状から仕事のパフォーマンスが低下していると感じている社会人が多いことがわかります。
 
鼻水や鼻づまりというと、大したことではないように感じる方もいるかもしれませんが、毎日の症状となると、ストレスは大きいもの。ティッシュで鼻をかむ時間も、仕事をする手が止まるわけですから、バカにできないのです。
 

花粉症対策にいくら使う? 具体的に何を買っている?

それでは花粉症の人たちは、どんな対策を行っているのでしょうか。
 
春の花粉症対策計画について尋ねたところ、「毎年計画的に行っている人」が51.0%と最も多く、次いで「症状が出てから」が31.6%となりました。
 
さらに、花粉症対策にいくらお金を使っているかを調べたところ、花粉症重症者の約半数(44.0%)は、「1万円以上支払う」と答えています。
 
特に「マスクをつける(70.4%)」「目薬(54.2%)」「空気清浄機の使用(35.6%)」などにお金をかける人が多いようです。なかには、花粉症対策に10万円以上使う人も5.7%いました。
 
導入したい対策には、「舌下治療(17.8%)」に続き、「空気清浄機の使用(15.2%)」、「花粉シーズン前にエアコンを掃除する(12.6%)」などがあります。高額な花粉症対策を考える人も増えてきているようです。
 

ビジネスシーンでも「花粉症」は春の風物詩に

これだけ多くのビジネスパーソンを悩ませる花粉症。もはや春の風物詩になってきています。例えば、こんな面白い統計もあります。
 
ビジネスの場において、「花粉症ですか?」という会話をしたことがあるかについて聞いたところ、「ある」と答えた割合は67.8%となり、相手が花粉症だった際に、親近感や好意を覚える割合も51.2%と高くなっています。春のビジネスシーンでは、「花粉症」が会話のきっかけにもなっているようです。
 
また、「働き方改革」によって、在宅勤務やフレックスタイムが導入されている昨今、花粉症を理由にそのような制度を利用したい、と考える人も増えてきています。
 
花粉が多く飛散する際に、有給休暇もしくは在宅勤務をしたいと思うかについて聞いたところ、そう思うと回答した割合は62.1%(そう思う28.0%+どちらかというとそう思う34.1%)。会社へ出勤せず、自宅にいることを希望する社会人が増えていることがわかります。
 
花粉症によってビジネスのパフォーマンスが下がってしまうのは、どんなビジネスパーソンにとっても避けなければならない課題になっているのです。
 
出典
パナソニック株式会社「社会人の花粉症に関する調査」

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部


 

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